奈良県医師会ブックガイド001

ここは、分野を問わず各先生推薦の書籍を御自身の書評と共に紹介するコーナーです。
会員の皆様からの御応募をふるってお願い致します。


黒岩重吾作 「鬼道の女王 卑弥呼」全二巻 文藝春秋社刊



黒岩重吾・大和岩雄共著 「邪馬台国の時代」大和書房刊



 博物館などに陳列された古代の品々を眺め、それと会話するのは私の一つの楽しみです(相手が口をきいてくれないだけに、こちらが勝手に想像するのがうれしいですね、それが蒿じて老人相手の病院をやっているのです)。
 古代史、なかでも邪馬台国の所在については、学者・研究者はもとより、一般国民の中にも関心の深いこと、まして最近では出雲をはじめ日本海沿岸の各地で次々と古代の遺物が発見され、マスコミ誌上をにぎわせております。
 遺跡の上に現代があるこの大和の地で働ける身になったことも何かの縁と考えておりますが、そのような中で、卑弥呼は私の頭の中で古代の美人として成長し、地域勢力としての国を統一していく姿を想像しておりました。
 黒岩氏が、私の恋人もいえる彼女を活写していただけたことはうれしく、頭の中の卑弥呼がより身近に存在するようになりました。残念なのは、歳をとった彼女が描かれていること(これは仕方がありませんね)、ミチゴメに代わって自分がその時代にいなかった事です。
 50周年記念行事の中で、黒岩氏が特別講演をして頂けることを機会に、氏と大和岩雄氏共著の「邪馬台国の時代」(大和書房)も一読されますと、一層この時代の背景についての黒岩氏の意見が理解できると考えます。
 天理地区医師会 山本博昭

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