奈良県感染症発生動向調査還元情報(週報)

 
調査週) 平成23      6     27日(月)~ 213日(日)
  奈良県および二次医療圏別発生状況  (奈良県上位5疾患) (5週前からの動向)
順位
疾 患
定点当り
奈良県
北 部
中 部
南 部
1
インフルエンザ
13.05
→~↑
2
感染性胃腸炎
5.09
→~↓
3
水痘
1.20
4
A群溶連菌咽頭炎
0.97
→~↑
5
咽頭結膜熱
0.29
→~↑
5
突発性発疹
0.29
→~↑
全県の動きと目立って異なる推移(定点当りの変化程度で実数ではない)を太い矢印で示す。
 
県北部地区概況 報告数は528例で、前週報告の773例から減少。上位5疾患は、①インフルエンザ②感染性胃腸炎③水痘④A群溶連菌咽頭炎
⑤突発性発疹の順。水痘の報告数(25例)は、やや増加。突発性発疹の報告数(7例)も、やや増加。A群溶連菌咽頭炎の報告数(8例)は、
ほぼ横ばい。インフルエンザの報告数(387例)は、急減。感染性胃腸炎の報告数(92例)は、やや減少。なお、インフルエンザの定点報告の
内訳は、奈良市HC管内;155例、郡山HC管内;232例だった。奈良市HC管内基幹定点から、マイコプラズマ肺炎の報告が1例(59歳児)
あった。また、奈良市HC管内眼科定点からは、流行性角結膜炎が1例報告された。                      (村井 記)
 
 県北部外来状況:インフルエンザは1月末をピークに減少に転じました。当院では迅速検査A型が大部分ですが、B型が流行しているところ
 もあるようです。A型の精密検査は全てAH1pdm(新型)です。抗インフルエンザ剤の効果はよくすぐに軽快しています。年齢は乳児から老人
 まで幅広く感染者がみられるのが今シーズンの特徴です。感染性胃腸炎でも同様に乳幼児から成人までみられます。細菌性、ノロウイルスが
 混在していますが、ロタウイルスもでてきています。2月第2週から水痘が幼稚園と保育園で流行してきました。夏に多い手足口病やアデノ
 ウイルス感染症もときにでています。                                                             (矢追 記)
 
県中部地区概況 報告数は、516例から363例と減少した。上位5疾患は、インフルエンザ、感染性胃腸炎、A群溶連菌咽頭炎、水痘、
咽頭結膜熱の順であった。インフルエンザは、251例と2週連続減少を示し、緩やかにピークを過ぎている。中和地区では、定点報告数は
11.41である(桜井保健所管内は8.00、葛城保健所管内は14.82)。感染性胃腸炎は66例と減少傾向である。眼科定点からは、流行性角結膜炎
2例の報告が葛城保健所よりあった。基幹定点からの報告はなかった。                             高木 記)
 
 県中部外来状況:外来数はインフルエンザの減少に伴い減少傾向、インフルエンザは2月に入って減少、今週はさらに減少した。今冬、
 当院ではすべてA型。印象として、軽症傾向、ワクチン接種済みの罹患が多い傾向。厚生労働省情報によれば、次年度からは季節性インフル
 エンザとしての扱いとなる可能性。他に感染性胃腸炎の流行あり。乳幼児では短期間の水様下痢を伴い、親などへの家族内感染もある。
 ロタ陰性。嘔吐少なくノロウイルスかどうか不明。乾性咳嗽の多い例があるが、経過からマイコプラズマ様ではない。その他水痘が僅か。
 軽症のへルパンギーナ様の例があった。                                                             (岡本記
  
県南部地区概況 報告数(第5週→第6週)は123例→121例と推移。報告のあった疾患は、①インフルエンザ(88例→80例)、
②感染性胃腸炎(13例→20例)、③A群溶連菌咽頭炎(11例→13例)、④水痘(6例→6例)、⑤咽頭結膜熱(0例→2例)。 
                                                                                                    (柳生 記)
 
 県南部外来状況:外来数は減少傾向。インフルエンザは第45週をピークに急減した。最近は大半のものはA型であるが、地域的にはB型も
 まだ多い。インフルエンザと並行してA群溶連菌咽頭炎の流行が続いている。咽頭所見の特徴に乏しくインフルエンザと鑑別が困難な例が多い。
 成人例も見られる。感染性胃腸炎は減少の後、また少し増加した。その後ロタは見られず。第5週で見られたRSウイルス感染症は、その後は
 なかった。咽頭結膜熱、伝染性紅斑もあった。                                      (山本記)