奈良県感染症発生動向調査還元情報(週報)
(調査週) 平成23年 第6週 2月7日(月)~ 2月13日(日)
奈良県および二次医療圏別発生状況 (奈良県上位5疾患) (5週前からの動向)
順位 |
疾 患 |
定点当り |
奈良県 |
北 部 |
中 部 |
南 部 |
1
|
インフルエンザ |
13.05
|
→ |
→ |
→ |
→~↑ |
2
|
感染性胃腸炎 |
5.09
|
→ |
→ |
→~↓ |
→ |
3
|
水痘 |
1.20
|
→ |
→ |
↓ |
→ |
4
|
A群溶連菌咽頭炎 |
0.97
|
→ |
→ |
→~↑ |
→ |
5
|
咽頭結膜熱 |
0.29
|
→ |
↓ |
→~↑ |
→ |
5
|
突発性発疹 |
0.29
|
→ |
→~↑ |
→ |
↓ |
全県の動きと目立って異なる推移(定点当りの変化程度で実数ではない)を太い矢印で示す。
県北部地区概況 報告数は528例で、前週報告の773例から減少。上位5疾患は、①インフルエンザ②感染性胃腸炎③水痘④A群溶連菌咽頭炎
⑤突発性発疹の順。水痘の報告数(25例)は、やや増加。突発性発疹の報告数(7例)も、やや増加。A群溶連菌咽頭炎の報告数(8例)は、
ほぼ横ばい。インフルエンザの報告数(387例)は、急減。感染性胃腸炎の報告数(92例)は、やや減少。なお、インフルエンザの定点報告の
内訳は、奈良市HC管内;155例、郡山HC管内;232例だった。奈良市HC管内基幹定点から、マイコプラズマ肺炎の報告が1例(5~9歳児)
あった。また、奈良市HC管内眼科定点からは、流行性角結膜炎が1例報告された。 (村井 記)
県北部外来状況:インフルエンザは1月末をピークに減少に転じました。当院では迅速検査A型が大部分ですが、B型が流行しているところ
もあるようです。A型の精密検査は全てAH1pdm(新型)です。抗インフルエンザ剤の効果はよくすぐに軽快しています。年齢は乳児から老人
まで幅広く感染者がみられるのが今シーズンの特徴です。感染性胃腸炎でも同様に乳幼児から成人までみられます。細菌性、ノロウイルスが
混在していますが、ロタウイルスもでてきています。2月第2週から水痘が幼稚園と保育園で流行してきました。夏に多い手足口病やアデノ
ウイルス感染症もときにでています。 (矢追 記)
県中部地区概況 報告数は、516例から363例と減少した。上位5疾患は、インフルエンザ、感染性胃腸炎、A群溶連菌咽頭炎、水痘、
咽頭結膜熱の順であった。インフルエンザは、251例と2週連続減少を示し、緩やかにピークを過ぎている。中和地区では、定点報告数は
11.41である(桜井保健所管内は8.00、葛城保健所管内は14.82)。感染性胃腸炎は66例と減少傾向である。眼科定点からは、流行性角結膜炎
2例の報告が葛城保健所よりあった。基幹定点からの報告はなかった。 (高木 記)
県中部外来状況:外来数はインフルエンザの減少に伴い減少傾向、インフルエンザは2月に入って減少、今週はさらに減少した。今冬、
当院ではすべてA型。印象として、軽症傾向、ワクチン接種済みの罹患が多い傾向。厚生労働省情報によれば、次年度からは季節性インフル
エンザとしての扱いとなる可能性。他に感染性胃腸炎の流行あり。乳幼児では短期間の水様下痢を伴い、親などへの家族内感染もある。
ロタ陰性。嘔吐少なくノロウイルスかどうか不明。乾性咳嗽の多い例があるが、経過からマイコプラズマ様ではない。その他水痘が僅か。
軽症のへルパンギーナ様の例があった。 (岡本記)
県南部地区概況 報告数(第5週→第6週)は123例→121例と推移。報告のあった疾患は、①インフルエンザ(88例→80例)、
②感染性胃腸炎(13例→20例)、③A群溶連菌咽頭炎(11例→13例)、④水痘(6例→6例)、⑤咽頭結膜熱(0例→2例)。
(柳生 記)
県南部外来状況:外来数は減少傾向。インフルエンザは第4~5週をピークに急減した。最近は大半のものはA型であるが、地域的にはB型も
まだ多い。インフルエンザと並行してA群溶連菌咽頭炎の流行が続いている。咽頭所見の特徴に乏しくインフルエンザと鑑別が困難な例が多い。
成人例も見られる。感染性胃腸炎は減少の後、また少し増加した。その後ロタは見られず。第5週で見られたRSウイルス感染症は、その後は
なかった。咽頭結膜熱、伝染性紅斑もあった。 (山本記)