| 突発性発疹 |
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6〜8ヵ月ぐらいの年齢の赤ちゃんが、全く突然に高い熱を出します。咳(せき)や鼻水はほとんど出ません。熱は2〜3日続きます。そして熱が下がると赤い発疹(ほっしん=ブツブツ)が体全体に出ます。この発疹は2〜3日ですっと消えます。少し便が軟らかくなる赤ちゃんもあります。 また、3ヵ月ぐらいの小さい赤ちゃんや、1歳ぐらいの大きい赤ちゃんがかかることもあります。 この病気を書きますと、このような素っ気ない記述になりますが、赤ちゃんが生まれて初めて熱を出す、それも相当の高熱です。この際の不安感は、お母さんにとっては筆舌に尽くし難いものがあります。 当然、お医者さんに行きます。お医者さんは、断定的な判断は言いません。 多分、突発性発疹でしょう。熱があっても機嫌が良く、お乳を飲んでおれば、よく様子をみておいてください。 少ない軟らかい便になる赤ちゃんもありますが、お乳を薄める必要はありません。離乳食も制限せずにあげてください。 けれどお乳を飲む量が少ない、よく吐く、下痢がひどい、元気がなく機嫌が良くない時は、必ず受診してください。 実際にはこのようなケースはまれです。熱も心配の種ですが、機嫌の良し悪しが判断の重要なポイントです。 この点をよく観察して、赤ちゃんを見ていてください。 さて、この突発性発疹は何で起こるのでしょうか。 1988年に、大阪大学微生物病研究所の山西引一教授が、H・H・V−6(Human・Herpes・Virus・6)というウィルスに感染して発病することを突き止めました。 生後六ヵ月ぐらいまでは、母親からもらった抵抗力(移行抗体)がありますので、発病するケースは少ないのですが、母親がその抵抗力を持っていない場合、記録によると生後21目にかかったという報告があります。 このウィルスは感染力は弱いのですが、乳児院などでは、はやることもあります。潜伏期は、大体5〜15日といわれています。 突発性発疹は、普通1回かかれば、もうかかりません。しかし、まれですが、2回かかる赤ちゃんがいます。これは、H・H・V-6によく似た性質を持つH・H・V-7というウィルスにかかると同じような症状になります。このウィルスの感染は、H・H・V-6の感染に比べて、少し大きい年齢の赤ちゃんに出るようです。 現在のところ、このウィルスに効く薬は開発途上で、一般には使用されていません。ほとんどのケースは、治ってみれば「ああ心配した」だけで済む病気です。 医師の判断、注意をよく聞き、先輩のお母さんにもコーチしてもらって不安を少なくしてください。 |
| 古堅 裕彦 |
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