浮腫(むくみ)

  ます原因疾患の特定を
 全身の、またはある病気の症状の一つとして現れてくる浮腫は、顔面や下肢などに現れやすいので、他人から指摘されたり、自分で気付いたりして病院を訪れることが多いものです。
 さて浮腫とは、組織液やリンパ液が何らかの原因で細胞内、細胞外あるいは胸腔や腹腔内にたまった状態を言います。ほとんどの浮腫はむくんだところを指で圧すると痕(きずあと)を残します。これを指圧痕といいます。
 浮腫というと、一般にはすぐに腎臓が悪いと思い浮かべますが、実際には表のように多くあります。
 治療をするためには、表の中のどれが原因疾患であるかを考えなければなりません。そのためには、体重、血圧、尿検査(尿量を含む)、血液検査、腎機能検査、肝機能検査、]線、CT、心電図など、いろいろな検査を必要とします。
 浮腫に対する治療の基本は、@原因疾患の治療、A塩分、水分の制限、B安静、C浮腫に対する対症療法−である。自分で軽快してきたかどうか、体重が元通りになってきているかどうか、指圧痕がなくなってきているかどうか、である程度判断できます。
 しかし、自己判断せずに、原因疾患が治ってきているのか、治ったのかを医者とよく相談し、治療を受けてください。
 浮腫には、今後の日常生活を左右する病気が隠されていますよ。
【1】全身性浮腫

@心臓性浮腫…うっ血性心不全
A腎臓性浮腫…急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急・慢性腎不全
B肝臓性浮腫…肝硬変、肝臓癌末期
C内分泌性浮腫…甲状腺機能低下症、粘液水腫、更年期浮腫、月経前浮腫
D妊娠性浮腫…妊娠中毒症
E栄養障害性浮腫…飢餓、消化器疾患
F薬剤性浮腫・‥ホルモン剤、抗炎症剤
G特発性浮腫
Hその他

【2】局所性浮腫

@静脈性浮腫…静脈瘤、静脈血栓
Aリンパ性浮腫‥・フィラリア、癌のリンパ節転移
Bアレルギー性浮腫
C炎症性浮腫
D起立性浮腫
Eその他

【3】特殊型

@胸水…癌末期、胸膜炎(結核、肺炎など)

A腹水…癌末期、腹膜炎

久保 潔士   



                                
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