慢性関節リウマチ(2)<症状>

  朝のこわばりが特徴 関節以外に炎症も
 慢性関節リウマチでは脊椎(せきつい)=背骨=の一部を除くすべての関節に炎症を起こしてくる可能性があります。普通の関節には関節液という潤滑油をつくる滑膜がありますが、この滑膜に炎症が起こり関節が腫(は)れ変形してきます。では、具体的に慢性関節リウマチで侵される関節と、その症状について考えてみましよう。
 【頸椎(けいつい)=首の骨=】首を動かした時、特に首をひねった時に痛みます。
 【肩関節】肩の痛みや肩の周囲が痛みます。初期には、五十肩や腱鞘(けんしょう)炎と区別がつきません。五十肩は夜の痛み、また慢性関節リウマチでは朝の痛みが強いのが特徴です。
 【肘関節(ひじ)】肘の痛みや重い感じがあり、肘を十分に伸ばせなくなります。
 【手関節】手首が痛み、腫れてきます。手のひらをついて立ち上がれなくなったり、手首を曲げるのがつらくなったりします。
 【手指】指の付け根や、第二関節が腫れて痛みます。第二関節は紡錘(すい)形に腫れるのが特徴です。
 【膝関節(ひざ)】年をとってくると膝に水がたまるというのは、ほとんどが変形性関節症によるものです。慢性関節リウマチでは水もたまりますが、柔らかいゴムを関節の中に入れたように腫れるのが特徴です。
 【足関節】足首が痛みます。足首が太くなったように腫れるのが特徴です。初期には捻挫(ねんざ)をしたと誤解されることもあります。
 【足趾(足のゆび)】足の甲やゆびの付け根に痛みがくるのが普通です。外反母趾(ぼし)にもなりやすくなりますし、ひどくなるとゆび全体が三角形に変形します。
 関節以外の症状としては、腱鞘(腱の包み)や眼の強膜、胸膜(肺を包んでいる膜)心嚢(のう)=心臓を包んでいる膜=に炎症を生じることがあります。これらはそれぞれ腱鞘炎や結膜炎と間違われたり、胸水や心嚢水がたまって心不全などと間違われることがあります。また細い血管に炎症を生じ、皮膚に潰瘍(かいよう)や神経障害が生じ、激しく痛むこともあります。
大西 利明   



                                   
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