糖尿病週間について

  積極的に検診受けて 早期治療で合併症予防
 毎年11月初旬は、糖尿病週間として、全国各地で、講演会や医療相談、キャンペーンをはじめとしてさまざまな行事が行われます。
 平成7年は31回目で、標語は、<糖尿病、忘れず検診、悩まず治療>になっています。奈良県でも、「なら糖尿病デー’95」として12日(日)午後に奈良公園内の新公会堂で糖尿病に関する医療相談、展示と講演が行われ、医師、看護婦、看護士、薬剤師などが相談を受けました。
 糖尿病は、早期には、自覚症状がないことが多く、検診は診断、早期発見の重要なきっかけとなります。しかし検診の結果、糖尿病が疑われても、すぐに受診せず、正しい治療を開始しない人も少なくありません。合併症を予防するには検診を積極的に受け、早期に治療を開始することが大切です。 ご存じのように、糖尿病は、放置すると神経障害、失明、腎臓障害、脳卒中、心筋梗塞(しんきんこうそく)などの合併症を引き起こし、そのために社会生活が大きく阻害されることになります。しかし、適切な治療を受け、生活習慣を改善する(食べすぎ、太りすぎ、運動不足の改善に努める)ことで、このような私たちを苦しめる合併症を予防し、健康な人と同じような生活を送ることもできます。
 糖尿病は、現代的な食習慣やライフスタイルがもたらした「ぜいたく病」だといわれ、そのように考えられがちですが、実は1,000年近く前にも日本人は糖尿病に苦しめられていました。その代表は藤原道長で、いろいろな古文書に、糖尿病をおもわせる表現がでてきます。ひるがえって、現在のわが国では、5、600万人、協会型を含めると1,000万人(国民の約一割)におよぶ人々が、糖尿病と縁がある時代となっています。
 いまや社会全体でこの病気の発症の予防、合併症の予防に取り組むべき時が来ているといえるのではないでしょうか。
堀江 浩章   



                                 
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