2019.03.14

スキン・テア

スキン・テアとは摩擦やズレなどの外からの力(外力)によって、皮膚が裂けてできる裂傷で、皮膚の一番表面(表皮)から少し深いところ(真皮)までのキズのことをいいます。 病院や施設、あるいは自宅で療養中の高齢者の手や腕に、赤黒く黒ずんだ皮下出血や薄皮が剥がれ出血しているようなキズを見たときにはスキン・テア ...続きを読む

2017.10.04

甲状腺ホルモンと病気

 甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある小さな臓器で、正面から見ると蝶が羽を広げたような形をしています。健康な人の甲状腺は平坦でやわらかいので、見ても触ってもその存在はほとんどわかりませんが、炎症を起こしたり腫瘍ができたりすると腫れているのがわかるようになる場合もあります。  甲状腺は甲状腺ホルモンをつ ...続きを読む

2017.08.18

軽度認知障害

 軽度認知障害(以下「MCI」)とは、正常に日常生活を送ることができる人と、認知症の人との境界にある状態を表す言葉です。認知症は、通常物忘れから始まることが多く、判断能力や言語機能、目標や計画をたて実行し、調節、修正しながら完結する機能等の認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を言います。   ...続きを読む

2016.04.11

「急なもの忘れ」は認知症ではない!

 もの忘れの病気で典型的なものはアルツハイマー型認知症です。もの忘れが年単位でゆっくり進み発病時期がはっきりしないのが特徴です。ご家族にもの忘れはいつからですかと尋ねると「1年位前かしら」「いえ2年位前かも」と言われます。それにひきかえ「うちのおじいちゃん、ここ2日間で急にボケたみたいなんです」とい ...続きを読む

2014.04.17

食事の介助

 認知症の人にとって食事や入浴、歩行などはリハビリテーションが必要です。適切なサポートにより、症状の進行を遅らせる事がある程度は可能です。  食事の介助のポイントは、スムーズな嚥下(えんげ)を促すことです。嚥下とは、飲み物や食べ物を口の中からのどの奥を通過させ、食道を通って胃へと送り込むことです。こ ...続きを読む

2013.07.30

特発性正常圧水頭症について

 わが国における認知症患者は現在約250万人に迫るとされています。「認知症になると徐々に進行し一生治らない」と思われがちです。しかしながら、比較的簡単な手術で治療可能な認知症もあり、その代表が特発性正常圧水頭症です。65歳以上の日本人の1.1%、即ち31万人位の患者さんがいると推定されています。   ...続きを読む

2013.06.03

在宅緩和ケア④―関係性と「モラル」―

 この10年間で我が国の緩和ケアは非常に進歩し、療養者が平穏(おだやか)な「人生の終着駅」を迎えるためのノウハウが蓄積されました。解熱鎮痛薬(げねつちんちいやく)、モルヒネなどの医療用麻薬、酸素療法等々、そのためのお薬や手段は沢山あります。どうするか、何を使うか、疾患が悪性のものか良性なのかは、あま ...続きを読む

2013.05.02

在宅緩和ケア③ ―お家の効用―

 人は、自分自身や家族や親しい間柄の人達の将来が見えず、心配や苦痛ばかりが続く人生には耐えられません。自分の生きた証の少しでもこの世に残せ、周りへの心配もなくなれば、意外と心安らかに人生の終着を迎えることができるように思われます。  痛みや苦しみ、仕事や医療費、家族に関するさまざまな心配、そして、自 ...続きを読む

2013.04.05

在宅緩和ケア② ―「寿命」という終着駅―

 在宅緩和ケアとは「お家(うち)」で緩和ケアを行うことです。病気に関する痛みや苦しみといえば「病院で」と考えがちですが、それを「お家で」ということです。  病院での治療のような「治癒(ちゆ)のための医療」は勿論大切ですが、「安心のための医療」も大切です。命に関わることを正面から考えるのは避けたくなる ...続きを読む

2013.03.06

在宅緩和ケア① ―日常と非日常―

 日常生活の中での医療を支えるのが在宅医療であることは前回に述べました。その在宅医療においては、多くの場合、病気の治癒(ちゆ)を目指すよりも、療養者一人ひとりの身の丈に応じた、「生命の質(QOL)」が第一といった考え方が大切にされます。  その昔、容易なことでは病気の治ることのない時代、すなわち医学 ...続きを読む

2013.01.07

在宅医療とは?

 医療の第一の役割といえば、人の身体の不具合を、生物医学的な知識・知恵を使って「治しにかかる」ことですが、一方では「つらさを和らげる」ために行う様々な行為をも含みます。  医療は、病院に入院して受ける「入院医療」と、通院して受ける「外来医療」、そして、わが家で受ける「在宅医療」とに分けることができま ...続きを読む

2012.07.11

アルツハイマー病の治療

認知症では、日常生活の中でもの忘れが徐々に強くなって、これまで普通にしていたことがうまく出来なくなります。 認知症をきたす病気でもっとも多いのは、アルツハイマー病です。 アルツハイマー病では、脳の中で神経の信号を伝える働きをしているアセチルコリンという物質が減少していることは、かなり以前から分かって ...続きを読む