健康メモ

疾病対策や健康づくりのポイントについて、奈良県医師会広報委員が解説しています。

2019.03.14

スキン・テア

スキン・テアとは摩擦やズレなどの外からの力(外力)によって、皮膚が裂けてできる裂傷で、皮膚の一番表面(表皮)から少し深いところ(真皮)までのキズのことをいいます。 病院や施設、あるいは自宅で療養中の高齢者の手や腕に、赤黒く黒ずんだ皮下出血や薄皮が剥がれ出血しているようなキズを見たときにはスキン・テア ...続きを読む

2019.01.25

胆のう結石(胆石)

右上腹部にある胆のうは、肝臓で作られた消化を助ける胆汁を濃縮し貯蔵する袋状の臓器です。胆のう結石(胆石)は、胆汁に含まれるコレステロールや胆汁色素が、胆のう内で結晶となり、さらに石の様に固まり大きくなるため結石と言われています。 本邦での胆石保有率は約5%で、加齢と共に増加する傾向にあり、中年の肥満 ...続きを読む

2018.12.01

鉄欠乏性貧血について

鉄欠乏性貧血は、その名の通り鉄欠乏が原因で起こる貧血です。鉄欠乏を起こす理由としては鉄分の摂取不足や、出血による鉄分の喪失などが考えられます。したがって、食生活の見直しとともに胃や腸などからの出血が無いかどうか、特に中高年の方では胃がんや大腸がんなどを念頭に置いた精査が必要となります。また女性では、 ...続きを読む

2018.12.01

風しん大流行の再来!?

関東圏の大学生を中心に、風しんの大流行が平成24年(報告数2386人)~25年(同1万4344人)にかけて発生したことを覚えているでしょうか? 平成30年8月頃より東京都・神奈川県・千葉県などで風しん患者が再度急増し、11月21日現在の患者数はすでに2186人に上り、昨年1年間の患者数(93人)の実 ...続きを読む

2018.11.01

弱視とこどもの眼鏡

弱視と言えばどのようなイメージですか? 視力の悪い人などでしょうか。病気の原因を問わず、視力が悪い状態を社会的弱視というのに対して、生後から6歳頃までの視力が発達する時期に、強い遠視などの原因で視力の発達が止まってしまった状態を医学的弱視といいます。この弱視は適切な時期に発見して治療すれば、眼鏡をか ...続きを読む

2018.10.06

フレイルによる転倒予防

フレイルとは、年齢とともに心身の機能や活力が低下し、周りの変化などに対応しにくくなる状態で、転びやすい状態といえます。 高齢の方が転んで骨折すると、入院などにより認知機能が低下したり、治って退院しても骨折を繰り返さないように外出を控えたりして心身の活動が低下するため、ますます転びやすくなり、悪循環を ...続きを読む

2018.09.06

心房細動治療で脳梗塞予防を

心臓(心房)が不規則に細かく震える 心臓は筋肉(心筋)からできた袋のような臓器です。 正常の心臓は心筋が縮み、ポンプのように働くことによって、血液を全身に規則正しく循環させます。 しかし、心臓(心房)が通常の5倍から10倍の速さで細かく震え、心臓収縮のリズムが不規則(不整脈)となり、心臓のポンプ機能 ...続きを読む

2018.08.06

大動脈解離(だいどうみゃくかいり)

血液を全身に送り出す大動脈は心臓を出て胸の中を上向きに走り:上行(じょうこう)大動脈、頭部や腕へ枝を出してUターンし:弓部(きゅうぶ)大動脈、下向きに走り:下行(かこう)大動脈、横隔膜を通って腹部大動脈になります。大動脈の壁は血圧に耐えられるように内膜、中膜、外膜の3層で構成されています。内膜に亀裂 ...続きを読む

2018.07.20

くも膜下出血

くも膜下出血は多くの場合、脳を包むくも膜の内側の血管に動脈瘤(血管の膨らみ、こぶ)ができ、破裂することで起こります。動脈瘤は分岐部など血管の弱い部分にできます。 頻度は10万人あたり20人で、40歳代、50歳代では男性に多く、60歳以降は女性に多く見られます。 くも膜下出血は脳の表面の出血ですが、脳 ...続きを読む

2018.06.06

便秘症

 日本では成人の7~8人に一人が便秘症であると考えられています。便秘とは、便を充分かつ快適に排出できない状態で、排便回数が週に3回未満の場合や、排便が困難で排便時に強く息んだり、残便感がある状態を指します。便秘は50歳以下では女性に多くみられますが、高齢になると男性の方が多くなると言われます。  便 ...続きを読む

2018.05.07

肝炎検診を受けましょう

 現在、肝癌は癌死亡者の男性で4位、女性で6位であり、その原因の多くはB型肝炎とC型肝炎のウイルス性肝炎の感染です。  B・C型肝炎ウイルスは血液感染で、昔の輸血や、刺青で感染し、またB型肝炎は、母子感染や性行為でも感染します。一般的にウイルス感染を生じると、肝細胞が破壊される慢性肝炎、次第に肝機能 ...続きを読む

2018.04.19

お薬を減らしたいと思ったら

 近年、複数の病気を持つ患者さんが増え、それらに対して多くのお薬を服用する場合があります。よく効いて副作用の少ないお薬が増えている一方、多種類のお薬をのんでいると「薬をやめたい、減らしたい」と思う方がおられるかもしれません。  種類が多くても必要なお薬はきっちりのんでいただかなければなりませんが、「 ...続きを読む