健康メモ

疾病対策や健康づくりのポイントについて、奈良県医師会広報委員が解説しています。

2021.03.31

肩腱板断裂について

肩腱板は上腕骨頭(じょうわんこっとう)を安定させるための筋組織です。老化で傷みます。転倒転落などで腱板が切れることが多いですが、老化が強ければ外傷がなくても断裂することがあります(図)。 症状は肩関節痛と肩挙上困難です。夜間に痛くて眠れないこともあります。 診断は単純X線写真では分かりにくいです。陳 ...続きを読む

2021.03.01

新型コロナウイルスワクチン

2月17日より新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されました。接種順序はまず医療従事者、次に65歳以上の高齢者、続いて基礎疾患のある方や高齢者施設従事者、そして一般の方々の予定です。 日本では3種類のワクチンが予定されており、最初に輸入されるファイザー社のワクチンについて説明します。 接種対象は1 ...続きを読む

2021.01.29

そけいヘルニア

足の付け根にピンポン玉のようなふくらみや違和感があれば、そけいヘルニアかもしれません。そけいヘルニアは、本来おなかの中にある内臓脂肪や腸が、筋肉の隙間から出てくることによりおこる病気で、一般には脱腸とも呼ばれています。 子供の病気と思われがちですが、実は大人のそけいヘルニアのほうが多く、その原因は加 ...続きを読む

2020.12.28

内服の便秘治療薬の種類について

冬は便秘になりやすいとされています。その原因として、おなかが冷えて動きが悪くなること、寒くなって運動する機会が減ること、水分摂取量が減少すること等が考えられます。また、高齢になるほどそれらの条件を満たし易く、元々便秘傾向の人は特に注意が必要です。 便秘を解消するために食物繊維の多い食事をしたり、運動 ...続きを読む

2020.12.28

歯周病

歯周病の原因が細菌であるということがわかったのは比較的最近のことです。ただ一つの細菌によるというわけではなくて、関係する細菌は十種類以上あり、その中でも重要なものが五種類ほどあります。歯周病菌が口の中で増え、歯肉や歯槽骨(しそうこつ)などを痛めてしまう病気が歯周病です。 歯と歯肉(歯茎(しけい))の ...続きを読む

2020.11.28

新型コロナウイルス感染症の検査

新型コロナウイルス感染症の検査については令和2年7月現在、日本ではPCR法、抗原検査、抗体検査の3つが厚労省によって認められています。この中で検査時点での感染を証明できるのが、PCR法と抗原検査となります。抗体検査は感染したことがあるかどうかを調べるものであって、検査時点の感染の有無を調べるものでは ...続きを読む

2020.10.30

インフルエンザ

現在、新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、毎年冬になるとインフルエンザの流行が始まります。今年の冬は同時に流行する可能性があるため、インフルエンザのワクチンは接種すべきでしょう。 しかし、そもそもインフルエンザウイルスはどこからやって来て、世界中に広がっていくのでしょう? 諸説あるようですが ...続きを読む

2020.09.30

子どもの発達障がい/神経発達症

「発達障がい」という言葉は、日本ではまだ一般的に使われていますが、医学界では「神経発達症」と呼ばれます。障がいではなく、個性の延長である特性と考えられています。 赤ちゃんは、未知の世界を知るためにいろいろなものを見たり触ったりします。そして周りの人たちとかかわっていきます。しかし赤ちゃん側のかかわる ...続きを読む

2020.08.31

糖尿病患者さんにビッグニュース!

糖尿病は日本人の10人にひとりが患っている病気です。糖尿病のお薬をのむことに抵抗のある方が多いと思いますが、糖尿病のお薬はずいぶん進歩しました。 SGLT‐2阻害薬(エスジーエルティーツー阻害薬)というお薬をご存知ですか? SGLT‐2阻害薬は糖尿病の薬の中では新人ですが、あっという間に糖尿病治療の ...続きを読む

2020.07.31

血栓症を予防しよう

血栓とは血管内にできた血の塊で、ケガをしたときに傷口にできる瘡蓋(かさぶた)のようなものです。血栓が突然、血管に詰まって血液が流れなくなり、その先の臓器・組織に障害を起こす病気を血栓症と呼びます。 血栓のできる血管により様々な病気を発症しますが、なかでも脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこう ...続きを読む

2020.07.10

ピロリ菌と胃の病気

「ピロリ菌」という言葉を、一度は耳にした事があると思います。正式には、ヘリコバクター・ピロリという名前で、胃の中に生息している大変小さな細菌です。感染時期は、まだ免疫力が弱い5歳頃までの乳幼児期で、成人になってからの感染はほとんどありません。乳幼児期の不衛生な飲み水(井戸水など)、感染している家族か ...続きを読む

2020.05.01

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足の静脈の血管が太くなり、こぶ状に浮き上がって見える身近な病気です。体には、血液が流れる2種類の血管である動脈と静脈があります。心臓から体全体に血液を送る血管を動脈と呼び、体のすみずみまで送られた血液を心臓に戻す血管が静脈です。 静脈瘤が足に出来やすいのは、人が立って生活していることが ...続きを読む