病診連携

 病診連携といいますのは、病院と診療所がおのおの機能特性を生かし共に協力・連携して、地域の患者さんのニーズに答えるように質の高い医療サービスを合理的かつ効率的に提供するためのシステムです。例えば、地域の医院・診療所で診察を受けておられた患者さんに精密検査が必要になった時、診療所から、直接、連携病院等に電話で精密検査の予約を行なったり、入院が必要になった場合には、診療所で行なった検査・治療経過などを記載し、連携病院等に入院出来るよう、又入院の必要が無くなった患者さんは、各地域の診療所に紹介され、継続治療が受けられるシステムです。また、各連携病院は、5床から20床程度の開放病床を持ち開放型病院として登録し、入院紹介した医院・診療所主治医は、病院訪問し、病院カルテ・検査結果を閲覧し、患者さんを病室訪問し、病院主治医との病状や治療方針の検討などを行ないます。
 
 桜井地区医師会{広陵町医師会を含む}では、平成6年4月より平成9年3月までの3年間、国のモデル事業として奈良県から委託をうけ、病診連携推進事業を実施致しました。地区医師会の全会員が参加し、地域の全ての病院{済生会中和病院・国保中央病院・山辺病院・桜井病院・町立榛原病院}を連携病院として実施しました。そして、各病院の御協力を得て、その対応件数は、外来・検査・入院ともに年々増加し、平成8年度{平成8年4月−平成9年3月}には、地域の人口142614人に対し、5207件にも達し、順調に発展推移し、大きな成果を収めることが出来ました。また、この事業では、システムがスムーズに運用されているかどうかを全てコンピューターで統計処理をしてチェックしております。例えば、紹介入院した患者さんが、診療所に戻る率は、84.1%(1127/1340)と高くなっています。
 
 また、年数回、診療所医師と病院医師との検討会・講演会を開催し、また年1回の懇親会等で、相互の協力と理解を深める努力をしています。
 
 平成9年度からは、この病診連携を基盤として、「かかりつけ医推進事業」おしすすめており、地域の人々や、各関係機関{行政機関・保健センター・訪問看護ステーション・特別養護老人ホーム・社会福祉協議会等}と一体となり、地域の保健・医療や福祉に貢献出来るよう努力しています。


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