プライマリケア医なら早期に重症化する前に対応できる。
治療のステップ 1.疑う 2.見分ける 確かめる 3.治療する
診断基準を参考に→DSM-IV-TR 大うつ病エピソード
1 抑うつ気分
2 興味・喜びの著しい減退
B 食欲減退(増加)
C 不眠(睡眠過多)
5 焦燥感または制止
E 易疲労性または気力減退
7 罪責感
8 思考力減退
9 希死念慮
(○は精神症状)
うつ病における各種の身体症状の出現率
睡眠障害 八二〜一〇〇 疲労・倦怠感 五四〜九二etc
精神症状は言葉にしにくい→言葉にならないものはしばしば無視される。あるいは不気味なもの。
最初に内科を受診する人が多い。(軽症うつ病の八〇%が最初に内科を受診)
患者さんが自覚しやすく訴えやすい症状と自覚しにくく聞き出す必要のある症状がある。
身体症状は自覚しやすく訴えやすい症状。言葉にしにくいものを言葉にするのは治療の第一歩。
うつ病という病気の症状としての苦しみに変わる。治る希望が持てる。言葉にして確認することが大切。
身体症状から精神症状へのアプローチ(1)身体疾患のチェック・睡眠障害・食欲不振・体重減少
身体症状から精神症状へのアプローチ(2)疲労・倦怠感
精神科医に紹介したほうがよいケース(1)希死念慮・自殺企画の既往・双極性障害・妄想・家族非協力
精神科医に紹介したほうがよいケース(2)家族過干渉・アルコール/薬物依存・患者/家族の希望
注意するべきケース 認知症(家族にあらかじめ話しておくのが良い)
精神科への紹介 精神科への抵抗感への配慮・見捨てられたと感じさせない・精神科への紹介状
治療の原則→休養と薬物療法
薬物療法の原則・・単剤・充分な量・充分な期間
副作用・・個人差あり(一週間程度でチェック)
治療中に注意すること・・躁転・症状の遷延(一、二剤使ってダメな場合)自殺念慮の増大・自殺企図の出現→精神科医に紹介
治療の終結→薬は急にやめない。復職もあせらない。
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