慢性関節リウマチの日常診療へのアプローチ
           奈良県心身障害者リハビリテーションセンター
           所長 尾崎 二郎
慢性関節リウマチは関節包を構成している「滑膜」組織に対する自己免疫性の慢性炎症と認識されている。滑膜は関節液を産生しているため、炎症が生じた滑膜は増殖し、周囲の関節軟骨や骨を破壊し、関節の変形が生じるようになる。本症は「滑膜」の存在する全身の関節や腱鞘に生じる可能性があるものの、手関節、手指、漆関節、足関節、足趾に好発傾向がある。
本症診断のコツや鑑別上の留意点、治療方針など、日常診療の立場から慢性関節リウマチの問題を整理し、自験例を交えながら、講演させて頂いた。
                       平成14年3月16日
                       於 グランソール奈良
                                  
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