一部の後発医薬品製造販売企業による製造管理及び品質管理体制の不備を発端として、医薬品製造販売業者各社の出荷調整が広範に実施されており、現時点においても、全体として3,000品目以上の製品の供給に影響が生じているところです。また、一部の製品規格においては、全体として処方量を満足するだけの供給量となっていながら、偏在が生じているとの指摘もなされています。
今般、このような状況を踏まえ、需給のバランスの実情について把握するため、令和3年10月1日時点で出荷停止が生じている製品規格について、後発品企業による不祥事が生じる以前の令和2年9月及び医薬品供給が不安定となっている令和3年9月の供給量について調査が実施され、別添1(令和3年9月における供給量が令和2年9月における供給量と比べて5%以上増加している成分規格)及び別添2(令和3年9月における供給量が令和2年9月における供給量と比べて20%以上減少している成分規格)のとおり、各製品規格における供給量の増減の解析された内容が示されております。
本通知は、医薬品の安定供給体制を早期に再構築するため、処方見込みや在庫量を把握の上、必要最低限の発注としていただき、返品は避けていただくようご配慮いただきたい旨の周知がなされているものです。
また、別添2に掲載されている成分規格については、今後、関係する学会等に優先する患者や処方の変更等に関する意見を聴いた上で、必要な患者への優先的な処方や、処方の変更等をお願いする可能性があることが示されています。
詳細については、下記日本医師会通知をご参照ください。
⇒ R3.12.14付日医通知「医薬品医療用の供給不足に係る対応について」