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奈良県虚血性心疾患地域連携パス
奈良県虚血性心疾患地域連携パスとは?
奈良県虚血性心疾患地域連携パスの運用が平成23年から始まりました。
パスとは大きな病院と、診療所・クリニックとの間でやりとりする患者についての
情報交換のための書類のことです。
奈良県虚血性心疾患地域連携パスは、心筋梗塞や狭心症で奈良県立医科大学や大和橿原病院に入院し心臓カテーテル検査や風船治療を受け、退院するときに発行される書類です。
退院の時に大きな病院の先生から渡されたパスを、診療所の先生に渡せば、今までの経過や治療内容、これからの治療方針などが一目でわかるようになっており、診療所の先生が以降の治療を引き継いでくれます。つまり、退院後の日常の診療は主に診療所の先生が行い、夜中の救急や何ヶ月か後の心臓カテーテルの再検査は大きな病院の先生が行ってくれます。

奈良県虚血性心疾患地域連携パスはなんのため?
心筋梗塞や狭心症といった命にかかわる大きな病気の後の治療は細心の注意が必要です。
パスを情報のやりとりの道具として使うことで、大きな病院と診療所が力を合わせて患者の治療にあたれることになります。そうすることで心臓カテーテルや救急処置を必要とする医療は大きな病院で、一方、コレステロールや血圧のコントロールなどの日ごろの細かな医療は診療所で行えることになります。そうすることで大きな病院も診療所も、それぞれの力を存分に発揮できるころになるのです。そうすることで、患者の治療が細やかに行えることになるのです。
加えてパスには最先端の医療情報と治療方針が指示してありますので、パスを使うことで患者さんの近くの循環器専門でない診療所でも世界標準の治療が受けられることになり、安心です。さらに大きな病院の先生と診療所の先生が2人で主治医をしてくれるので、さらに大きな安心が得られます。

奈良県虚血性心疾患地域連携パスの今後は?
現時点で奈良県虚血性心疾患地域連携パスを発行している病院は奈良県立医科大学の循環器内科と大和橿原病院の内科だけですが、将来は奈良県全ての心臓カテーテル検査や風船療法をやっている病院から発行される予定です。そうなれば、救急車でどの病院に運ばれても、退院後の日ごろの治療は近くの診療所で受けられることになります。
大きな治療は大きな病院で、日常の細やかな治療は診療所で受けられるようにする道具がパスです。
もし、心筋梗塞や狭心症に罹って大きな病院での治療が終わったら、パスを持って近くの診療所に行き、大きな病院と診療所の2人の先生に主治医になってもらい、2度と心臓の病気にならないようにしましょう。