新型コロナウイルス感染症の検査については令和2年7月現在、日本ではPCR法、抗原検査、抗体検査の3つが厚労省によって認められています。この中で検査時点での感染を証明できるのが、PCR法と抗原検査となります。抗体検査は感染したことがあるかどうかを調べるものであって、検査時点の感染の有無を調べるものではありません。
次に新型コロナウイルス感染症の検査も、インフルエンザ感染症の検査も偽陽性、偽陰性があります。偽陽性とは本当はかかっていないのに陽性と判定されることで、偽陰性とは本当はかかっているのに陰性と判定されることです。インフルエンザは2~3割、新型コロナは3割程度の偽陰性があるような印象です。
新型コロナウイルスやインフルエンザの特徴的な症状があって心配なので、検査で感染していないことを証明してほしい・・・という気持ちはよくわかりますが、感染していないことを証明できる検査はないということをご理解ください。
またこのようなことから、会社や学校などで「検査結果が〈陰性〉だから、症状があっても〈感染していない〉という扱いにして出勤、登校してよい」という判断をしないでいただきたいと思います。