2024.02.29

その咳止め、本当に必要ですか?

インフルエンザやコロナウイルス感染症の流行に伴い咳止め薬が不足し、ご希望どおり処方しにくい状態が続いています。でも、その咳止め本当に必要でしょうか? ウイルスが原因の上気道炎を広くカゼ症候群と呼び、ここでは単にカゼとしま ...続きを読む

2020.01.16

インフルエンザ

奈良県医師会 三笠桂一 気温が下がり、空気が乾燥してきますとインフルエンザなどのウイルス性呼吸器感染症が流行します。インフルエンザは伝染力の非常に強い流行性呼吸器感染症で、流行頻度と規模において最大級の感染症で、一旦流行 ...続きを読む

2019.05.24

だれにもできる「運動」の勧め

みなさんは運動されていますか? 厚生労働省は「1回30分以上の運動を、週に2回以上実施し、それを1年以上継続する」運動習慣を勧めていますが、運動習慣を有する成人は国民全体の20―30%に過ぎないとされています。 なぜ運動 ...続きを読む

2019.04.26

肺炎球菌ワクチン

平成26年10月から高齢者に対する肺炎球菌ワクチンの定期接種が始まりました。平成31年3月には現在65歳以上のすべての方に接種勧奨の通知が届き、接種が終了する予定でした。しかし、接種を済まされた人は対象者の約40パーセン ...続きを読む

2019.03.07

間質性肺炎

奈良県医師会 山下圭造   私達が呼吸をする時に鼻や口から吸い込んだ空気は、気管や気管支を通り約3億個にも分かれた肺胞という小さな部屋に到達します。それぞれの肺胞は「肺実質」と呼ばれ、昼夜休むことなく酸素と二酸 ...続きを読む

2017.10.30

受動喫煙

 タバコが健康に害を及ぼすことは、誰もが知っている事実です。しかし、そのことを知りながらも、喫煙を続けている人が多いのが現状です。最近の推計で日本の喫煙人口は、男性成人で喫煙率は30%、約1500万人、女性は8%、約52 ...続きを読む

2017.06.29

気管支喘息

 近年の調査では20~44歳の日本人の約10%が気管支喘息と診断された経験があり、その半数の約5%が喘息として現在治療中と報告しています。また成人喘息のうち70~80%は小児喘息の経験のない方で発症しています。  気管支 ...続きを読む

2017.06.08

睡眠時無呼吸症候群

 列車運転士の居眠り運転をきっかけに広く知られるようになったこの病気は、わが国で200万~300万人あるいはそれ以上と言われています。  典型的にはこのような方です。  肥満気味の50歳男性、会社の健診で高血圧といわれて ...続きを読む

2017.05.09

レジオネラ肺炎

 レジオネラ肺炎は、アメリカの在郷軍人会(ざいごうぐんじんかい)で集団発生した肺炎として発見され、それで、奇妙な名前の在郷軍人病と名づけられました。レジオネラ菌は、土壌や河川などの自然界に普通に生息する細菌です。40度位 ...続きを読む

2016.11.02

インフルエンザ

 インフルエンザの流行は、例年12月上旬から始まり、翌年の1~2月にピークを迎えます。  インフルエンザは、発病した人が咳やくしゃみをした時に、そのウイルスが飛び散って、それを他の人が吸い込むことにより感染します。また、 ...続きを読む

2016.04.11

「急なもの忘れ」は認知症ではない!

 もの忘れの病気で典型的なものはアルツハイマー型認知症です。もの忘れが年単位でゆっくり進み発病時期がはっきりしないのが特徴です。ご家族にもの忘れはいつからですかと尋ねると「1年位前かしら」「いえ2年位前かも」と言われます ...続きを読む

2016.02.04

異型狭心症(いけいきょうしんしょう)

 一般的に見られる労作性(ろうさせい)狭心症では、からだを動かすときに圧迫感や締め付けられるような感じの胸痛が起こり数分続きます。これは心臓を栄養する冠状(かんじょう)動脈に粥状(じゅくじょう)硬化症とよばれる動脈硬化が ...続きを読む

2015.12.25

心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)

 心臓は主に筋肉でできていて、縮んだり(収縮)、拡がったり(拡張)して血液を吸い込み、送り出すポンプの働きをしています。心臓には4つ部屋があります。全身で酸素が使われ酸素が少ない血液が右心房(うしんぼう)へ戻り、右心室( ...続きを読む

2015.05.27

肺気腫

 肺気腫とは、肺の慢性(まんせい)の病気です。肺の気管支の末梢(まっしょう)には、肺胞(はいほう)と呼ばれる仕切られた房の様な部屋があり、その壁を介して酸素を血液に取り込んでいます。しかし、長期喫煙や大気汚染の影響で、肺 ...続きを読む

2013.10.28

食事中むせませんか?

 食事中にむせたり、咳(せき)こんだりすることが多くなったと感じている中高年以降の方、もしかすると嚥下(えんげ)障害かもしれません。  嚥下とは、食物を歯で細かく噛み砕き、舌によって奥に運び、飲み込んで咽頭(いんとう)を ...続きを読む

2013.07.08

結核

 結核は過去の病気と思っていませんか。確かに医療や生活水準の向上により、新たな患者数、死亡者数は共に激減しています。しかし、現在でも毎年、2万2千人以上の新たな患者が発生し、2千人以上の方が亡くなっています。結核は現代に ...続きを読む

2012.07.18

肺炎を予防しましょう

肺炎は日本人の死因の第3位を占め、今でも毎年10万人以上の方が亡くなる恐ろしい病気です。肺炎で亡くなる方のほとんどは65歳以上の高齢者で、加齢に伴い免疫力が低下するうえに、高齢者では糖尿病や心疾患、慢性呼吸器疾患などを高 ...続きを読む

2012.07.12

肺気腫

肺には、何億個もの肺胞と呼ばれる小さな袋がブドウの房のようについていて、絶えず空気の出し入れをしています。呼吸で吸い込んだ新鮮な空気から、血液中に酸素を取り込み、体でいらなくなった二酸化炭素と入れ替えるという「ガス交換」 ...続きを読む

2012.07.11

COPD(シーオーピーディー)タバコ病?

長引く咳、痰、息切れはありませんか。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。 COPDでは、空気の通り道である気道(気管支、細気管支、肺胞)に慢性の炎症が生じ、むくみ(浮腫)がおこり、痰が多くなります。痰を取り除 ...続きを読む

2012.07.11

肺塞栓症を防ぐ

東日本大震災による避難生活の長期化で発症しやすくなるのが、深部静脈血栓症に伴う肺塞栓症です。エコノミークラス症候群としても有名です。 三陸地方の避難所で、下肢にむくみなどがある人の4分の1に血栓が認められたとの報告もあり ...続きを読む

2012.07.11

過換気症候群(過呼吸症候群)

この病気は、緊張や不安、興奮や恐怖など、精神的な要因で起こります。突発的に息があらくなり、手足や唇がしびれ、動悸、胸痛、吐き気、けいれんなどの症状がでます。若い女性に多いのですが、男性や高齢者にも見られます。発作は、呼吸 ...続きを読む