だれにもできる「運動」の勧め

みなさんは運動されていますか?

厚生労働省は「1回30分以上の運動を、週に2回以上実施し、それを1年以上継続する」運動習慣を勧めていますが、運動習慣を有する成人は国民全体の20―30%に過ぎないとされています。

なぜ運動が勧められるのでしょうか?

運動にはいろいろ良いことがありますが、最近は「運動が寿命を延ばす」ことが注目されています。寿命が延びる理由は、死亡や障害の原因となる、がん、糖尿病、心臓病や脳卒中などが運動で予防できるからです。

でも、「わかっているけど、なかなかできない」ですよね。ご安心ください。

最近の報告では、わずかな運動でも寿命を延ばす効果があることが分かりました。例えば、週に1時間(1日に10分くらい)運動するだけでも、運動しない場合に比べて死亡の危険率が2割ほど低下するのです。
また、「今さら運動しても」と思って運動することがおっくうになる場合もありますね。これも最近の報告ですが、今まであまり運動していなかった人が、50―60代で運動を始めた場合でも、若いころから運動をしていた人と同じくらい心臓病や脳卒中の死亡率が低下するようです。

これらの報告から、今運動している方はそれを続けること、今運動されていない方は今日からでも始めること、膝などが痛くてなかなか運動できない方も1日10分でも運動すること、などが勧められます。

ぜひ今日から運動を始めて、健康長寿を達成してください。