肺塞栓症を防ぐ

東日本大震災による避難生活の長期化で発症しやすくなるのが、深部静脈血栓症に伴う肺塞栓症です。エコノミークラス症候群としても有名です。

三陸地方の避難所で、下肢にむくみなどがある人の4分の1に血栓が認められたとの報告もあります。多くは避難生活をして1~2週目に発症します。一度血栓が出来ると慢性化しやすく、20パーセント程にむくみが認められ、あとの80パーセントは無症状のため、呼吸困難などの症状を示さないと発見されにくいとされています。厳しい避難生活が長期化し、水分摂取が少なく、歩くことも少ないために血栓が出来る可能性は高くなります。

  1. 下肢のむくみがある
  2. 打撲などで外傷がある
  3. 車中泊の経験がある
  4. 運動不足である

以上に加え、下肢に静脈瘤がある女性などはリスクが高くなります。超音波検査などで深部静脈血栓が認められれば治療が必要です。予防には水分摂取や運動を勧め、弾性ストッキングの着用も有用です。

近い将来、南海・東南海地震が起こるとされていますので、注意が必要です。