糖尿病 早期発見のポイント

11月14日は「世界糖尿病デー」に制定されており、世界中で糖尿病の啓発活動が行われます。糖尿病は「血糖値が高くなる病気」ですが、血糖値が高い状態が長く続くと全身の臓器に障害が出てきます。臓器の障害を防ぐためには、糖尿病の早期診断と早期治療が最も重要です。

どのような人が糖尿病に気を付けないといけないでしょうか。ここでは3つのポイントをお示ししたいと思います。

まずは、家族や親族に糖尿病の方が複数おられる場合です。このような人は、体質的に糖尿病になりやすい場合がありますので、若い時から適正な食事や適度な運動を励行することが大切です。

2番目に、体重です。20歳の時に比べて体重が大きく増えた方は糖尿病になりやすいとされます。ウェストのサイズがどんどん大きくなった方は要注意です。肥満を防ぐ・解消することが糖尿病予防・治療に重要です。

最後に、女性特有のポイントです。妊娠中に血糖値が高くなった方はおられませんか? 妊娠中の高血糖は、出産すると多くの場合、正常に戻ります。しかし、妊娠中に血糖が高くなった方は、その後長きにわたって糖尿病になるリスクが高いと報告されています。したがって、妊娠時に血糖値が上がった方は、必ず年に1回は健診などを受けて、知らぬ間に糖尿病になっていないかチェックする必要があります。

健診などで糖尿病やその予備軍と言われた方は、早めにかかりつけ医を受診して糖尿病の合併症を予防してください。