ばね指

ばね指とは指に発症する腱鞘炎(けんしょうえん)の一種で、指の付け根の痛みや腫(は)れなどの症状が現れます。ばね指は朝方に悪化することが多く、日中は指を使用することで症状が改善しますが、病状が悪化すると『ばね現象』と呼ばれて指がはねるような現象を伴うようになります。

ばね指はキーボードやスマートフォンの入力作業のように指をよく使う人に発症しやすいほか、エストロゲンという女性ホルモンの減少も関与しており、エストロゲンの分泌が減少する妊娠出産期や更年期の女性に多く発症します。

治療には、指の使用頻度を減らすことが重要です。併せて夜間、患部に消炎鎮痛塗布剤やパップ剤を使用したり、風呂などで温めて伸展ストレッチ運動を行ったりします。効果がなければステロイド注射を行いますが、2・3回続けても効果がなければ、腱鞘切開という手術的介入を行うこともあります。

ばね指を疑う症状がある時は、ぜひお近くの整形外科で相談してみてください。