『ダニに注意』というポスターをみたことはありませんか?
ダニが媒介する感染症に注意するよう、野山の散策、畑や山林での作業の際は、肌を露出しない服装で、家に帰ったらダニがついていないか確認するよう、注意喚起しています。
ダニが媒介する感染症で今一番の話題は、SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:重症熱性血小板減少症候群)ではないでしょうか? ダニが持っているSFTSウイルスが、吸血している間にヒトの身体に入り感染します。ダニに刺されて数日~2週間ほどで発熱、消化器症状、頭痛、筋肉痛などが現れ、その後、意識障害や出血症状などが出てきて、死亡する場合もあります。血液検査で白血球や血小板の減少が見られます。
ネコやイヌも感染し、それらの動物からヒトに感染することも、ヒトからヒトへの感染もあります。体液から感染するので、診察に当たる獣医師や医療関係者にはゴーグルを含めた感染防御具の着用が求められます。感染の疑いのあるペットの飼い主も同様の対応が必要です。
媒介するダニはマダニで大きさ2ミリ程度、吸血すると1センチ以上になります。ダニがついていたら無理に引き離さず皮膚科や外科に受診しましょう。
ほかにも、発熱と刺し口、発疹が特徴的な症状であるツツガムシ病や日本紅斑熱などもダニが媒介します。
病原体は細菌の一種のリケッチアです。これらは動物からヒト、ヒトからヒトへの直接の感染はありません。
紅斑熱は世界各地にあります。他に熱発作を繰り返す回帰熱にもダニが媒介するものがあり、海外渡航の際にもダニには要注意です。



