日本では女性の16人に1人が乳がんになるといわれています。マンモグラフィーは、早期乳がん発見のために大切な検査です。早期乳がんは早期に診断され、治療を受ければ90%以上の人が治ると言われています。
早期診断のために、マンモグラフィー、乳腺エコーなどの画像診断があり、また確定診断のために乳腺MRI、マンモトーム、針生検(はりせいけん)、切除組織診断などが必要です。
乳がんの治療は手術、薬剤治療、放射線治療が組み合わされます。手術は大部分の症例に乳房温存術が選択されます。薬剤治療は乳がん細胞のタイプと閉経前後の関係により、抗がん剤、ホルモン剤、分子標的薬剤の組み合わせが選択されます。放射線治療は、残った乳腺組織や腋下のリンパ組織に照射されることがあります。
40歳以上になると、市町村から乳がん検診のお知らせが届けられますので、その案内のとおり、ぜひ検診を受けてください。
12月には、保健所地区医師会と奈良県、奈良市保健所の共催で、乳がん講演会が開催されます。
●日 時 : 平成24年12月8日(土)14時~16時30分 受付開始13時30分~
●場 所 : 奈良市保健所、教育総合センター(はぐくみセンター)JR奈良駅西
●演 題 : 「乳がん検診の有用性と最新の乳がんの話」 市立奈良病院乳腺センター長 小山 拡史 先生
●申込み : 不要、参加費無料
●問合先 : 奈良市保健所保健総務課
保健所地区医師会 上野 満久
TEL0742―93―8392