爪は単なるアクセサリーではありません。指先を守るのはもちろんのこと、歩行や運動のときにかかる体重、衝撃を受けとめるなど、足の爪(特に親指)は大事な働きを担っています。今日は普段あまり意識しないかもしれない、足の爪の切り方についてお話ししようと思います。
足の爪は手の爪と違って、丸く指先のカーブに合わせて切るのではなく、まっすぐ四角く、角を残して切るのが良いとされています(スクエアカットと言います)。短くなりすぎない(深爪にならない)よう、白いところが1㎜ぐらい残るぐらい、感覚的には「少し長いかな…」「もうちょっと切りたいな…」と思うぐらいというところでしょうか。「四角く、角を切るな」と言っても角がきっちり90度では、ひっかかって困りますから、やすりなどでほんの少し丸く整えてください。この時、必ず角が指先より少しはみ出しているようにしてください。切り込みすぎると (三角切り)そこから爪が皮膚にくい込んで、巻き爪(陥入爪)になるおそれがあります。巻き爪になると 角がくい込んで痛いので、角の部分(鬼のツノや薔薇の棘のように尖って皮膚にくい込んでいることが多い)を切ってしまい、切ると一旦は楽になるのですが、また爪がのびてくると、さらにくい込んでいくという、悪循環におちいります。一旦巻き爪になってしまうと、なかなかやっかいなのです。
もちろん、巻き爪の原因は、間違った爪の切り方以外にも、先天性のもの、爪白癬(爪の水虫)によるもの、外傷性のもの等、他にも色々ありますが、爪の切り方ひとつで予防できることも多いのです。
簡単なことですから、是非、正しい足の爪の切り方を覚えてください。