中村由美子(郡山)広報委員
昨今、大学生や主婦層にも広まっている覚せい剤や大麻などの薬物乱用は、有名な歌手や俳優の相次ぐ逮捕により、一層、切実な社会問題になっています。長期乱用者に加え、若い世代の使用が増えているのが現状です!
薬物乱用は、二種類の「薬物依存」につながります。まず、薬物摂取による気持ち良さを繰り返し体験することで、薬物への強い欲求が起き、「精神依存」となります。また、使用を繰り返すことで効果が弱まるために量を増やすことになり、中断すると禁断症状が現れるようになるのが、「身体依存」です。禁断症状は非常に苦痛なので大量に求めるようになり、薬物を絶つことができない悪循環が繰り返されます。
薬物乱用を止めることができても、多くの人に「後遺症」が残ります。その症状は薬物や個人の体質などにより様々ですが、大きく二つに分けられます。
一つは、気分が不安定で怒りっぽくなったり、気分が高揚したり沈んだり、考え方や判断が浅く、鈍くなることです。また、もう一つは、何もしたくなくなる、怠けたようになる、統合失調症のように幻聴や被害妄想、猜疑心が強くなり、不規則な生活態度になることです。
薬物乱用は、非常に恐ろしく、深刻な問題です。安易に薬物に近づかず、誘惑にまどわされない生活を心がけましょう。