新型インフルエンザ(H1N1)

新型インフルエンザの感染が、今秋から冬にかけても増え続けると予想されています。

新型インフルエンザは、感染した人が咳やくしゃみをした時に、そのウイルスが飛び散って、それを他の人が吸い込むことにより感染します。また、感染した人の手についたウイルスが、物を介して他の人の手に付着して、その手で鼻や口をさわることにより感染します。

感染してから発症までの潜伏期間は1~4日です。症状は、季節性インフルエンザとほとんど変わらず、突然の38度以上の発熱、咳、のどの痛み、鼻水、寒気、頭痛、関節痛、全身のだるさ、時に下痢やおう吐などです。

新型インフルエンザであっても、季節性のものと同じく、早くにタミフルやリレンザといった抗ウイルス薬を服用すると、ほとんどが改善します。

ただし、喘息などの呼吸器の病気や、心臓病、腎臓病、糖尿病、ステロイドのような免疫力が低下する薬を服用しているなど、基礎疾患がある人のほか、妊婦、乳幼児、高齢者は肺炎や脳症など重症化しやすいと言われています。

呼吸が速い、息が苦しそう、顔色が悪い、話しかけても反応が悪い、けいれんがあるなどの症状は、重症化している可能性があるので注意してください。

予防としては、うがい、手洗いの励行、人込みを避ける、睡眠を充分にとって体調を整えることを心がけましょう。
 とにかく、インフルエンザと思われるような症状が出れば、かかりつけ医に相談しましょう。その場合、感染を拡大させないため、必ず事前に電話で連絡しましょう。