脳卒中とリハビリテーション

脳の血管がつまって起こる脳梗塞や破れて起こる脳出血などを合わせて、脳卒中あるいは脳血管障害とよびます。

脳卒中では、多くの人に半身麻痺や歩行困難、喋りにくさ、そして食べにくい、飲み込みにくいといった症状が起こります。発症直後から強い意識障害が起こることもあり、生命にかかわることもあります。

最近、脳卒中に対して新しい検査法や治療法が導入されて、すみやかに症状が良くなっていく人も増えました。とは言っても、多くの人がそのあとも長く手足の不自由などの後遺症に苦しめられています。

脳卒中が疑われるときは、できるだけ早く医療機関を受診して、検査や治療を受けることが必要です。そして、早期から十分なリハビリテーションをすることが大切です。

そうすることによって、日常生活での障害をできるだけ軽減することが可能です。このような治療には、理学療法士、作業療法士、さらに言語聴覚士などのリハビリテーション専門のスタッフがあたります。そんな職員を多く配置して、集中的にリハビリテーションを行うところが回復期リハビリテーション病棟です。

脳卒中の治療には、病気が起こった直後からの初期治療を行う急性期病院と、その後の回復期リハビリテーション病棟との連携が必要で、いま、脳卒中診療にかかわっている病院間でネットワーク作りが進められています。