肺炎予防のために大切なこと

肺炎は誰しも知る身近で、時には命を奪う病気です。2024年厚生労働省の日本の死因統計では肺炎は死因の第5位、特に65歳以上の高齢者ではさらに上位の病気です。かつて世界的な名医のオスラー先生は「肺炎は老人の友」と記しています。

「肺炎」はほぼ細菌感染による感染症で、「誤嚥性肺炎」は嚥下障害により食物や口腔内雑菌が気管に入ることによる肺炎です。死因統計では別分類の扱いですが、高齢者の肺炎ではしばしば区別が困難です。誤嚥性肺炎の予防には噛む力を保つこと、口の中を清潔にしておくことが大切です。食後や寝る前の歯磨きをしっかり行いましょう。歯周病の予防は口腔内雑菌を減らし誤嚥性肺炎の予防になります。健康な歯を残すことはしっかり噛み嚥下することにつながります。義歯をしている方は、寝る前には外して口腔ケアとともに義歯の手入れをしましょう。正しい歯磨きは若いときから習慣にしておくと良いですね。

肺炎の原因となる細菌で最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンの予防接種が勧められます。65歳の高齢者には公費補助のもとに肺炎球菌ワクチンの接種が行われてきました。本年4月からはワクチンが変更され、より有効性、持続性の高いワクチンとなります。市町村毎に自己負担額が多少異なります。市町村あるいはかかりつけ医にお問い合わせください。接種済みで追加接種希望の方(全額自己負担)もかかりつけ医にご相談ください。