2024.10.18

ロボット支援下手術

奈良県医師会 久下博之 「ロボット支援下手術」は、外科医が手術ロボットシステムを操作して患者さんに外科手術を行う方法です。患者さんに直接触れる「ペイシェントカート」、術者が操作する「サージョンコンソール」、電気メスなどを ...続きを読む

2022.10.07

過敏性腸症候群とは

奈良県医師会 溝上晴久 過敏性腸症候群とは、通常の検査では異常がないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛などを慢性的に繰り返す病気です。20~40代に好発し、日本人の約1割がこの病気といわれています。 「下痢型」は男性に多く ...続きを読む

2022.09.02

「長引く咳」への対応

奈良県医師会 松村榮久 新型コロナウイルス感染症の流行が続き、皆さん咳(せき)に敏感です。特に人が集まる場では気を遣われます。新型コロナウイルス感染症においては、一部の重症例や重症化リスクのある人を除く大多数の方には特別 ...続きを読む

2022.05.06

虚血性腸炎ってなに?

奈良県医師会 榎本泰三 「虚血性腸炎」とは、大腸への血液の流れが一時的に悪くなり、循環障害によって起こる大腸炎のことです。血管と腸管の要因がそれぞれ複雑に関与し発症します。 血管の要因は、高血圧・糖尿病・虚血性心疾患など ...続きを読む

2022.03.18

肛門の様々な症状、病気

奈良県医師会 水野崇志 肛門は自分では見えないですし、他人に見てもらうのも恥ずかしい部位です。何か症状があった場合、自分で調べてもなかなか判断するのは難しいといえます。それでも、症状によってある程度の推測は可能です。肛門 ...続きを読む

2022.03.04

便秘の悩み

奈良県医師会 向川 智英 便秘は老若男女を問わず、誰もが一度は経験したことのある悩みでしょう。多くは大事に至らないのですが、便が何日も出ずにお腹が張って苦しい、食欲もなくなる、ひどい時には吐き気、嘔吐、腹痛などの強い症状 ...続きを読む

2021.04.16

憩室といわれる用語を知っていますか?

奈良県医師会 久保良一  憩室(けいしつ)という聞き慣れない医学用語をご存じでしょうか? 憩室とは、食道から大腸までの消化管の壁の一部が外側に押し出されて、風船・ポッケト状に膨らみ突出している事をいいます。憩室は大腸にで ...続きを読む

2021.02.19

下痢症について

奈良県医師会 水野崇志  下痢を経験したことがない人はほぼいないでしょう。例えば食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした後に下痢になるのは誰もが経験したことがあると思います。一般的に下痢症とは便の水分が過剰になった状態のこと ...続きを読む

2019.11.21

冬場の胃腸炎 ~ノロウイルス~

奈良県医師会 溝上晴久   毎年、寒い時期になると感染性胃腸炎の患者さんが増えてきます。その主な原因は、ノロウイルスによる感染です。ノロウイルスの感染力は非常に強く、わずか数十個のウイルスに感染しただけで発症し ...続きを読む

2019.04.18

ピロリ菌と胃の病気

奈良県医師会 溝上晴久 「ピロリ菌」という言葉を、一度は聞いた事があると思います。正式には、ヘリコバクター・ピロリという名前で、人間の胃の中に生息している体長約0.004mmの小さな細菌です。生まれたばかりの赤ちゃんの胃 ...続きを読む

2018.05.10

鉄欠乏性貧血について

県医師会    井上 孝文  〝貧血〟と聞いて皆さんはどういう状況を頭に思い浮かべますか。学校の朝礼で気分が悪くなって倒れる生徒さんや、体調の悪い時に熱い風呂に長く入ってフラフラするような場面を想像される方が多いのではな ...続きを読む

2017.08.04

経鼻内視鏡検査

 県医師会   城井 啓  本邦に多い胃十二指腸疾患に対し胃カメラは有用ですが、ピロリ菌感染者数減少に伴い増加している逆流性食道炎の診断にも優れた検査です。しかし、胃カメラは苦手という方が多いのが実情です。そのため、近年 ...続きを読む

2016.07.22

大腸CT検査とは~仮想大腸内視鏡検査~

県医師会  溝上 晴久  40歳以上の方に「あなたは胃の検査をした事がありますか?」と質問すると、多くの方が胃内視鏡検査又は胃バリウム検査のどちらかを受けた経験があると回答されます。ところが大腸検査は、「検査が痛い」「前 ...続きを読む

2015.07.02

〝謎の食中毒〟その原因は…

奈良県医師会  村井 孝行  2000年頃から西日本を中心に、ヒラメやマグロなどの刺身を食べた数時間後、一過性に嘔吐(おうと)・下痢(げり)などを起こす食中毒が年間60件ほど報告されていました。ところが、その原因となるウ ...続きを読む

2015.06.05

ピロリ菌感染症

奈良県医師会 鹿子木 英毅  ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に存在する細菌で、様々な病気の発生に関係することが知られています。1982年にこの菌を発見した2人の医師には後にノーベル生理学・医学賞が授与されま ...続きを読む

2013.11.08

赤ちゃんの臍(さい)ヘルニア

奈良県医師会 七浦 高志  出生後、臍(へそ)の緒が乾燥して取れた後、臍の根元が十分に閉鎖されていない場合があります。その閉じていない臍の根元の孔(あな)を通って、泣いたり力(りき)んだりした時に、小腸や大網(だいもう: ...続きを読む

2013.10.04

頻尿(ひんにょう)

奈良県医師会 吉江 貫  1日の正常尿量は概ね1500mlで、膀胱(ぼうこう)にたまる尿量が300mlで尿意を感じます。通常、夜間は腎臓(じんぞう)が尿を作らないように、脳下垂体(のうかすいたい)から抗利尿ホルモンが分泌 ...続きを読む

2012.09.12

肛門の痒み(肛門搔痒症)

奈良県医師会 波江野 善昭 肛門科を標榜していると、最近肛門の痒みを訴えて来院される患者さんが目立ちます。特にご高齢の方に多いように思います。 肛門周囲は知覚神経が非常に敏感な場所ですので、他の部位より痒く感じるのです。 ...続きを読む

2012.07.11

高齢者の便秘

奈良県医師会 波江野 善昭 最近、高齢の方で「昔と比べて、最近すっきりと気持ちよく便が出ない」という訴えで来院される方が目立ちます。 高齢者の便秘は直腸(ちょくちょう)がんや大腸(だいちょう)がん、大腸ポリープといった物 ...続きを読む

2012.07.11

大腸がんの治療について―肝転移は治る―

奈良県医師会 岡村 隆仁 最近の医療の進歩により、大腸がんの治療が大きく前進しています。大腸がんの治療は、早期のがんは内視鏡で切除し、進行がんでも腹腔鏡(ふくくうきょう)で手術を行う時代になりました。さらに、手術の方法が ...続きを読む

2012.07.11

食道静脈瘤

奈良県医師会 髙幣 和郎 石原裕次郎さん、ハナ肇さん、藤問紫さん、河島英五さんという有名人に共通するものと言えば何でしょう? 答は、食道胃静脈瘤(りゅう)から大出血を起こした人達です。 さて、食道胃静脈瘤とは、どんな病気 ...続きを読む

2012.07.11

過敏性腸症候群

奈良県医師会 竹川 隆 何となくおなかが張る、痛い、すぐ便秘をする、または下痢をする、下痢と便秘が交互に生じる、などの症状が続いて困っていませんか? 腸の検査をしても異常がなければ、「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょ ...続きを読む

2012.07.11

機能性胃腸障害をご存じですか

奈良県医師会 竹川 隆 みなさんは、胃のあたりの痛みや張った感じなどがあって、胃カメラなどの検査を受けても、医者から「どこも悪くありませんよ」とか「少し胃が荒れている程度ですよ」などと言われたことはありませんか? どうし ...続きを読む

2012.07.11

胃食道逆流症

奈良県医師会 冬廣 雄一 聞きなれない病名と思われるかもしれませんが、逆流性食道炎とされていた病名を、今はこのように言います。 胸やけ、げっぷ、食べ物が上がってくる感じがする、胸がつかえた感じがする、また、胃の痛みがあっ ...続きを読む

2012.07.11

お腹をこわしましたか?

奈良県医師会 竹田 洋祐 例年、夏場には飲食物が原因で、腹痛や嘔吐(おうと)、下痢(げり)の症状を起こす人が増加します。 コレラ、赤痢のような腸管感染症は、昭和40年代に急激に減少しましたが、細菌性の食中毒の発生数は変わ ...続きを読む

2012.07.11

腸が腐る病気

奈良県医師会 岡村 隆仁 上腸間膜動脈血栓症(じょうちょうかんまくどうみゃくけっせんしょう)とは、小腸や大腸に栄養を送る比較的太い動脈がつまって、小腸の大部分と大腸の一部が腐ってしまう、大変やっかいな病気です。何の前触れ ...続きを読む

2012.07.11

ロタウイルス胃腸炎

奈良県医師会 鹿子木 英毅 ロタウイルスに感染することで発症する胃腸炎で、冬から春先にかけて多発するため「冬季下痢症」とも呼ばれます。これは、ほぼ全ての子供が5歳までに一度はかかる病気です。感染経路は経口感染(けいこうか ...続きを読む

2012.07.11

下血

奈良県医師会 中村 義徳 「排便の後、便器が真っ赤になっていた」、「便が黒い」といったような経験はありませんか? 真っ赤な血を見間違えることはないでしょうが、「なんか赤っぽい」とか「黒い便が出た」という場合に、便に血が混 ...続きを読む

2012.07.11

下血2 ―痔疾患を中心に―

奈良県医師会 中村 義徳 「下血」が明らかとなり「確定診断」をしようとする時の検査には、消化管X線検査、内視鏡検査、超音波検査、RI検査(シンチ)、CT検査、MRI検査、便の細菌検査などがあります。ただし、これらの詳しい ...続きを読む

2012.07.11

下血3 ―大腸がんは早く見つけましょう―

奈良県医師会 中村 義徳 消化器といえば、食道・胃・十二指腸・空腸(くうちょう)・回腸(かいちょう)・盲腸・上行結腸(じょうこうけっちょう)・横行(おうこう)結腸・下行(かこう)結腸・S状結腸・直腸・肛門管(こうもんかん ...続きを読む