2024.09.20

こども一人の人格をもった人間としてみる

奈良県医師会 本木隆規 こども家庭庁が2023年4月に発足し1年が経ちました。本年度6月に「日本版DBS(こども性暴力防止)法」、ヤングケアラー支援を強化した「改正子ども・若者育成支援推進法」が制定されました。 1つ目の ...続きを読む

2024.06.20

診療報酬が改定になるとはどういうこと?

奈良県医師会 笠原 仁 この4月には薬価、6月からは診療報酬が変わりました。今回はこの診療報酬についてお話ししたいと思います。 診療報酬とは、2月1日掲載の本欄『日本の医療保険制度について』でお話しした公的医療保険制度に ...続きを読む

2024.03.08

身近に潜む性被害から子どもたちを守る

奈良県医師会 丸山祥代 先日、県内の小学校で教員による盗撮事件という残念なニュースがありました。学校で最も信頼できる大人にあたるはずの「先生」によるものということは非常に残念です。被害に遭われた児童の心の傷が少しでも軽く ...続きを読む

2023.11.02

9価の子宮頸がんワクチン

奈良県医師会 中矢雅治 子宮頸(けい)がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頚部に持続感染することで発症する、20代から40代の若い女性に多いがんです。 日本では年間約11000人が罹(り)患し、2900人の方が ...続きを読む

2023.06.02

マイナンバーカードと保険証

奈良県医師会 笠原仁 当院でも4月からマイナンバーカードを保険証として利用していただくようになり、そのシステム、利用方法についてお話しさせていただきたいと思います。 ▶「オン資システム」とは まず大前提とし ...続きを読む

2023.04.21

泌尿器科を知っていますか?

奈良県医師会 植月祐次 「血圧が高いので内科を受診する」「骨折したので整形外科」「妊娠したので産婦人科」―皆さんが病院を受診するときに、どの科を受診するか迷うこともあるかと思います。 最近では「インターネットで症状を検索 ...続きを読む

2022.09.15

新型コロナ感染症のみなし陽性患者について

奈良県医師会 笠原仁 今年初めより耳にするようになった『みなし陽性』という言葉ですが、実はこの言葉は正式な用語ではありません。同居家族などの感染者の濃厚接触者が有症状となった場合で、検査を実施せずに医師の判断により臨床診 ...続きを読む

2022.02.04

コロナ復職対応

奈良県医師会 笠原 仁 産業医をしていると、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ感染症)だけにとどまらず、インフルエンザやノロウイルスなど、感染した社員、あるいは感染した疑いのある社員をどう扱えばよいのか、という問 ...続きを読む

2022.01.07

予防接種

奈良県医師会 中谷真士 予防接種とは、毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素そのものを前もって投与しておくもので、その病気に罹(かか)ることを予防したり、人に感染させてしまうことで社会に病気が蔓(まん)延してしまうの ...続きを読む

2021.09.17

災害時の乳児栄養について

奈良県医師会 丸山祥代 今年も大雨によって、熱海をはじめ日本各地で大きな被害がありました。罹災された方々には心からお見舞い申し上げ、一刻も早く日常生活に戻られるようにお祈り申し上げます。 日本は地震大国であり、台風などの ...続きを読む

2021.05.21

新型コロナワクチンの流通と接種について

奈良県医師会 笠原 仁 まず一番肝心な国(厚労省)から地方自治体へのワクチンの供給の実態ですが、情報が不足していました。自治体からの問い合わせに対しては、ワクチンを保管する冷凍庫の数、接種人口、接種体制などをみて配分して ...続きを読む

2017.09.11

在宅医療

県医師会  井村 龍磨  在宅医療という言葉を、耳にしたことがあるでしょうか。医師が患者さんを診察するのに、外来や入院は一般的ですが、第3の診察場所として在宅医療があります。これは医師が、病気や後遺症、また高齢や障害の為 ...続きを読む

2015.04.03

新しいC型肝炎治療について

奈良県医師会 塚本 昇  C型肝炎治療は日進月歩で進んでいます。以前はPEGインターフェロンとリバビリンという抗ウイルス薬の併用治療が主流でしたが、この治療に加えてC型肝炎遺伝子に直接作用するプロテアーゼインヒビターを加 ...続きを読む

2015.02.27

初期治療、受診

奈良県医師会 波江野 善昭   外来診察をしていると、受傷した後しばらく放置してからや、反対に発病してからすぐに受診される方が目立ちます。また、夜間の応急診療所では、発熱して2 時間位しか経過していないにも関わらず、でも ...続きを読む

2012.07.18

統合失調症のお話

奈良県医師会 北村 博 「統合失調症」は、以前は「精神分裂病」と呼ばれていましたが、不適切な用語として改訂されました。この病気では、幻覚(げんかく)や妄想(もうそう)という症状が多く出現します。 例えば「誰かに見張られて ...続きを読む

2012.07.12

学校におけるアレルギー疾患の対応

奈良県医師会 竹内 大志 生活環境や食生活の変化に伴い、アレルギーのある子どもたちが増えています。 2008年、文部科学省は、学校でのアレルギー疾患の実態を把握するために小学校、中学校でのこれらの疾患の児童生徒の全国調査 ...続きを読む

2012.07.11

痛風について

奈良県医師会 勝井 建彦 痛風は、生活習慣病の一つです。以前は中年の病気とされていましたが、最近は飽食時代のため、若年者にも多くみられるようになりました。 プリン体という物質がもとになり、細胞の新陳代謝やエネルギーの消費 ...続きを読む

2012.07.11

臓器移植法が改正されました

奈良県医師会 鹿子木 英毅 今年7月に臓器移植法が改正されました。これまでは、本人の同意が書面で示された場合にしか臓器の提供が認められていませんでしたが、改正により、本人の意思が不明であっても、遺族が同意すれば臓器提供が ...続きを読む

2012.07.11

尋常性乾癬持ちの悩み

奈良県医師会 小原 壮一 私の専門は泌尿器科ですが、今回は患者として、そして医師として、ある疾病について記させていただきます。 それは尋常性乾癬という病気で、症状は、全身の皮膚に赤い斑点ができ、それがまるで地図のごとく融 ...続きを読む

2012.07.11

生活環境と子どもの事故

奈良県医師会 澤井 遵 めざましい医学の進歩により、子どもの死亡数は減少しました。しかし、子どもの事故による死亡率の低下は、疾病による低下ほど著明ではなく、さらに、実際に発生する事故は、ほとんど減少していません。そこで、 ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(1)

奈良県医師会 竹村 潔 人間の体には、進化の過程の中で獲得した色々な仕組みがあります。例えば、体内に塩分を保持しようとする性質は、生命が海で誕生した名残でしょう。さらに、長い飢餓の時代を経て、摂取したカロリーを効率よく脂 ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(2)

奈良県医師会 竹村 潔 生活習慣病予防のためになすべきことは、比較的シンプルで、下の三項目にまとめられます。 体重のコントロール 禁煙 飲酒時は適量にする 体重のコントロールには食事と運動。目標は標準体重(身長(m)×身 ...続きを読む

2012.07.11

ガンの予防に関して

奈良県医師会 鎌田 勝三郎 今や健康食品など、私たちの周りには健康に関する情報であふれかえっています。中でも、ガンの予防に関する情報は、よくビジネスの種になっています。 ガンを予防するには、どうすればよいのでしょうか? ...続きを読む

2012.07.11

大丈夫ですか 骨の健康

奈良県医師会 酒井 啓 骨粗鬆(そしょう)症は、骨の量が減って骨の内部がスカスカに変わってしまい、骨折を起こしやすくなった状態です。 高齢者の骨折は寝たきりになる原因の上位で、寝たきりは肺炎など生命に関わる合併症を起こし ...続きを読む

2012.07.11

死亡率が増加している訳

奈良県医師会 大原 賢了 出生数や死亡数などの統計は、国が1月から12月までの1年分を取りまとめ、毎年「人口動態統計」として公表しています。 特に死亡数の統計については、医師が記載する死亡診断書の情報をもとに集計されてお ...続きを読む

2012.07.11

麻しん(はしか)の根絶に向けて

奈良県医師会 根津 智子 麻しんは、高熱、咳、全身の発疹を特徴的な症状とするウイルス感染症で、かつては「命定めの病」とも呼ばれ、子どもの命を奪う疾患として広く恐れられていました。また、中耳炎、肺炎、脳炎などを合併すること ...続きを読む

2012.07.11

COPDタバコ病?

奈良県医師会 竹川 隆 長引く咳、痰(たん)、息切れはありませんか? COPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)の可能性があります。 肺は、呼吸運動により酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。吸 ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(1)

奈良県医師会 原 健二  「今までに医者にかかったことがない」という人はいないと思います。  若くて元気なときはめったなことでは医者へは行きませんが、ある程度の年齢になると、医者通いする人も多くなります。昔からの馴染みの ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(2)

奈良県医師会 原 健二  だれもが病気になった時、医師から病気についての説明を聞くことは不安なものです。むずかしい医学用語が飛び出してきて、何を言っているのか分からない、といった経験をした人も多いのではないでしょうか。 ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(3)

奈良県医師会 原 健二  最近の新聞を読むと、救急車の受け入れ拒否や救急患者のたらい回し、そして地域の病院の診療科の縮小や閉鎖といった見出しばかり目に入ってきます。このように具合の悪くなった人たちが適切な医療を受けられな ...続きを読む