2024.11.08

薬剤関連顎骨壊死とは

奈良県医師会 中垣公男 顎骨壊死(がっこつえし)とは、あごの骨の組織が死んで腐った状態になることです。あごの骨が腐ると、口の中にいる細菌による感染が起こり、あごの痛み、腫(は)れ、 膿(うみ)が出るなどの症状が出現します ...続きを読む

2024.10.18

ロボット支援下手術

奈良県医師会 久下博之 「ロボット支援下手術」は、外科医が手術ロボットシステムを操作して患者さんに外科手術を行う方法です。患者さんに直接触れる「ペイシェントカート」、術者が操作する「サージョンコンソール」、電気メスなどを ...続きを読む

2024.06.20

診療報酬が改定になるとはどういうこと?

奈良県医師会 笠原 仁 この4月には薬価、6月からは診療報酬が変わりました。今回はこの診療報酬についてお話ししたいと思います。 診療報酬とは、2月1日掲載の本欄『日本の医療保険制度について』でお話しした公的医療保険制度に ...続きを読む

2024.05.02

検尿で分かる健康状態や病気

奈良県医師会 前田純宏 健康診断では血液検査が重要ですが、採血は、痛みや、細い血管の方は苦労があり、気が重い方もいらっしゃると思います。検尿は日常の行動(?)を検査に出すだけです。多くの情報が分かる優秀な検査ですので、役 ...続きを読む

2024.02.16

その咳止め、本当に必要ですか?

奈良県医師会 山本忠彦 インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、咳(せき)止め薬の使用が増えて、医療機関で薬が不足し処方しにくい状態が続いています。咳の原因の診断をおろそかにして、重症軽症に関わらず、安直に ...続きを読む

2023.06.16

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

奈良県医師会 中垣公男 この病気は、年齢とともに固くなってきた肘(ひじ)の外側の筋肉、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん=上腕の骨と指の骨をつなぐ筋肉)が、上腕の骨に付着している部位(起始部)で障害されて生じま ...続きを読む

2023.06.02

マイナンバーカードと保険証

奈良県医師会 笠原仁 当院でも4月からマイナンバーカードを保険証として利用していただくようになり、そのシステム、利用方法についてお話しさせていただきたいと思います。 ▶「オン資システム」とは まず大前提とし ...続きを読む

2023.01.20

前立腺とPSA

奈良県医師会 前田純宏 ①前立腺とは 男性だけにある臓器で、膀胱の出口で尿道を取り囲んでおり、大きくなると尿道を圧迫して排尿に異常を来すことがあります。前立腺液といわれる精液の一部を作っており、精子を保護したり、栄養を与 ...続きを読む

2022.10.07

過敏性腸症候群とは

奈良県医師会 溝上晴久 過敏性腸症候群とは、通常の検査では異常がないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛などを慢性的に繰り返す病気です。20~40代に好発し、日本人の約1割がこの病気といわれています。 「下痢型」は男性に多く ...続きを読む

2022.04.08

体重減少

奈良県医師会 山下和邦 体重減少には、「意図しての体重減少」と「意図しない体重減少」があります。今回は、意図しない体重減少についてお話しさせていただきます。 意図しない体重減少とは、ダイエットやその他の方法で、体重を減ら ...続きを読む

2022.03.18

肛門の様々な症状、病気

奈良県医師会 水野崇志 肛門は自分では見えないですし、他人に見てもらうのも恥ずかしい部位です。何か症状があった場合、自分で調べてもなかなか判断するのは難しいといえます。それでも、症状によってある程度の推測は可能です。肛門 ...続きを読む

2022.02.04

コロナ復職対応

奈良県医師会 笠原 仁 産業医をしていると、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ感染症)だけにとどまらず、インフルエンザやノロウイルスなど、感染した社員、あるいは感染した疑いのある社員をどう扱えばよいのか、という問 ...続きを読む

2021.12.17

糖尿病にならない、なってもすぐに治療

奈良県医師会 赤井靖宏 2021年は糖尿病にとって記念すべき年です。インスリンが発見されてから100周年を迎えたのです。膵臓からインスリンが急に出なくなる1型糖尿病患者さんにとって、インスリンは命を救う画期的なお薬です。 ...続きを読む

2021.10.21

変形性膝関節症治療の治療指針

奈良県医師会 中垣公男 変形性膝関節症は、筋力低下、加齢、肥満などにより膝の軟骨やクッションの働きをする半月板が破れ、痛みを伴う病気です。国際変形性関節症学会の治療ガイドラインは「推奨度」で分類されています。Aは「行うよ ...続きを読む

2021.10.08

不眠で困っていませんか

奈良県医師会 溝上晴久 睡眠は、食事・運動などの生活習慣と同様に健康と深く関わっています。 日本人の睡眠時間は年々減少傾向にあり、成人の10人に1人は不眠症といわれています。加齢とともに不眠は強くなる傾向にあり、60歳以 ...続きを読む

2021.08.05

血圧をしっかり管理するために

奈良県医師会 山下圭造  年齢とともに細かい文字が読みづらくなるなど、視力の衰えから「私も年を取ったなあ」と感じる人は多いのではないでしょうか。目は最もよく使う感覚器官なので敏感に自覚し、日常的に不便さを感じるために眼鏡 ...続きを読む

2021.06.18

亜鉛不足と味覚障害

奈良県医師会 溝上晴久 味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5味から成っています。そのどれか一つでも欠けると、美味しく食事ができなくなります。特に甘味や塩味が分からなくなると、カロリーオーバーや塩分過剰摂取の原因となり ...続きを読む

2021.06.04

下肢静脈瘤

奈良県医師会 久保良一 下肢静脈瘤とは足の血管がふくれて太くなり、網目状やこぶ状に浮き上がって見える身近な血管の病気です。日本の患者数は1000万人以上とされ、また女性が男性に比べ2~3倍多く、妊娠出産経験のある女性の約 ...続きを読む

2021.04.16

憩室といわれる用語を知っていますか?

奈良県医師会 久保良一  憩室(けいしつ)という聞き慣れない医学用語をご存じでしょうか? 憩室とは、食道から大腸までの消化管の壁の一部が外側に押し出されて、風船・ポッケト状に膨らみ突出している事をいいます。憩室は大腸にで ...続きを読む

2021.03.05

前立腺がんの最近の動向

奈良県医師会 平田 直也 前立腺の名称の由来を調べてみました。戦後日本解剖学会がヨーロッパの医学書の「膀胱の前に存在する」との意を邦訳したものだそうです。前立腺は子孫繁栄を担う大切な臓器なのに散文的な語源だなと少しガッカ ...続きを読む

2021.02.19

下痢症について

奈良県医師会 水野崇志  下痢を経験したことがない人はほぼいないでしょう。例えば食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした後に下痢になるのは誰もが経験したことがあると思います。一般的に下痢症とは便の水分が過剰になった状態のこと ...続きを読む

2021.02.05

不整脈

奈良県医師会 山下圭造 我々の心臓は24時間休むことなく動き続け1日に約10万回も拍動しています。その1回1回の拍動は心臓の上部、右心房にある洞結節(どうけっせつ)という特殊な心筋が発する電気刺激が起源になっています。そ ...続きを読む

2021.01.07

飲み薬で禁煙

奈良県医師会 溝上晴久 喫煙が健康に害を与える事は誰もが知るところです。しかし、喫煙者の多くは喫煙が健康に害を与えると思いたくないので、喫煙と多くの健康被害との因果関係を認めようとはしません。 日本人のがんによる死亡のう ...続きを読む

2020.12.18

多発性のう胞腎をご存知ですか?

奈良県医師会 赤井靖宏 みなさんの中に、血のつながった身内に腎臓が悪い人が多い、透析を受けている人が多い、あるいはくも膜下出血が多いという方はおられませんか?このような場合は、「多発性のう胞腎」という病気を考える必要があ ...続きを読む

2020.11.05

漢方薬について

奈良県医師会 中垣公男   「漢方薬」は天然に存在する生薬(しょうやく)の組み合わせで出来ており、自然治癒力を高め、体調を整えます。一般的な医療現場で使用される漢方薬のほとんどは、エキス顆粒剤(かりゅうざい)( ...続きを読む

2020.06.18

糖尿病患者さんにビッグニュース!

奈良県医師会 赤井靖宏 糖尿病は今や日本人の10人に一人が患っているといわれる病気です。糖尿病は血糖値が異常に高くなる病気です。血糖値が長期間にわたって高くなると、全身の血管が傷つきます。その結果、腎臓が悪くなったり、心 ...続きを読む

2020.03.19

感染性心内膜炎の予防

奈良県医師会 植山正邦 感染性心内膜炎は1年間で10万人あたり1~5人に起こるといわれる稀な病気ですが、一旦発症すれば多くの合併症を引き起こし適切な治療をしなければ死に至ります。心臓の内側を覆う心内膜(しんないまく)に細 ...続きを読む

2019.10.08

心房細動の予防

心臓は全身や肺に血液を送り出すポンプの役割をする左右の心室と、肺や全身の静脈からの血液を心室に送り込む左右の心房で構成されます。 心房細動は心房が細かく震えて不規則な動きをする不整脈です。 心房の血液がよどんで固まりやす ...続きを読む

2019.09.19

緑内障

奈良県医師会 大萩豊  緑内障は白内障とならんで有名な目の病気です。白内障では目の中の水晶体が濁ってくるのに対して、緑内障では徐々に視野が狭くなります。緑内障は40歳代以上の中高年に多く、岐阜県多治見市の住民を対象にした ...続きを読む

2019.09.05

がん征圧月間

奈良県医師会 山下圭造 毎年9月は「がん征圧月間」です。 我が国では急速な高齢化にともない癌にかかる人の数は確実に増えており、今や日本人の2人に1人は癌にかかり、3人に1人が癌によって死亡すると報告されています。 &nb ...続きを読む

2019.08.15

心房細動の予防

奈良県医師会 植山 正邦 4つある心臓の部屋は上の2つを心房(しんぼう)、下の2つを心室(しんしつ)と呼びます。心臓は全身や肺に血液を送り出すポンプの役割がある左右の心室と、肺や全身の静脈からの血液を溜めて心室に送り込む ...続きを読む

2019.08.01

風疹検査を受けましょう

奈良県医師会 増井 一弘   皆様は今までに風疹に罹られたか、風疹ワクチンを2回接種されましたか? 風疹は一般に『三日はしか』と言われ、飛沫感染により人から人へ感染し、ウイルスに感染後2-3週で、発熱、全身倦怠 ...続きを読む

2019.07.18

胆のう結石は経過を見ましよう

奈良県医師会 久保良一 肝臓で作られた胆汁は、肝臓の中の胆管に集められ、そして総胆管と言われる管を介して十二指腸に排出されます。右上腹部にある胆のうは、消化を助ける胆汁を濃縮し、貯蔵する袋状の消化器の臓器です。胆汁に含ま ...続きを読む

2019.06.20

アトピー性皮膚炎の新しい治療法

奈良県医師会 田邉 洋 アトピー性皮膚炎の患者さんは多く、街中やテレビでもよく見かけますし、皆さんのお身内やご友人にもおられるのではないでしょうか。 アトピー性皮膚炎はうつりませんし、命に係わる病気ではありませんが、皮膚 ...続きを読む

2019.05.16

小球性貧血と大球性貧血

奈良県医師会 大野仁嗣 貧血はヘモグロビン値(血色素量)によって診断します。成人男子は13 g/dl未満、成人女子は12 g/dl未満、小児や妊婦は11 g/dl未満が基準です。血液検査ではヘモグロビン値に加えて赤血球数 ...続きを読む

2019.04.18

ピロリ菌と胃の病気

奈良県医師会 溝上晴久 「ピロリ菌」という言葉を、一度は聞いた事があると思います。正式には、ヘリコバクター・ピロリという名前で、人間の胃の中に生息している体長約0.004mmの小さな細菌です。生まれたばかりの赤ちゃんの胃 ...続きを読む

2018.05.10

鉄欠乏性貧血について

県医師会    井上 孝文  〝貧血〟と聞いて皆さんはどういう状況を頭に思い浮かべますか。学校の朝礼で気分が悪くなって倒れる生徒さんや、体調の悪い時に熱い風呂に長く入ってフラフラするような場面を想像される方が多いのではな ...続きを読む

2018.01.26

オピオイド鎮痛薬とは

  県医師会   井村 龍麿  オピオイド鎮痛薬とは、いわゆる医療用麻薬のことで一般的に多くは、がんの鎮痛目的に医師より処方される薬です。本文を読まれているほとんどの方にとって、現状はかかわりのない薬だと思いますが、医療 ...続きを読む

2017.11.17

大動脈解離

 県医師会    植山 正邦  大動脈解離は命に関わる恐ろしい病気で、多くは高血圧や動脈硬化のある方に発症し、外傷や先天性のマルファン症候群でも起こります。患者数は年間3万人に1人で近年増加傾向にあり、決して稀な病気では ...続きを読む

2017.10.06

RSウイルス感染で喘息になるかも?

  県医師会     清益 功浩  乳児期にRSウイルスにかかった子供は、喘息を発症することが報告されています。RSウイルスがアレルギー疾患を発症しやすい免疫状態にし、特に、子供の早い時期に細気管支炎という非常 ...続きを読む

2017.04.12

口腔アレルギー症候群

奈良県医師会    植山 正邦  体を外敵から守る仕組みを免疫反応と呼び、免疫が過剰に働いたり、間違った方向に働いて傷害が起こる事をアレルギーと言います。  食物アレルギーは食物中の蛋白質が原因で(アレルゲンと呼ばれます ...続きを読む

2017.03.03

更年期障害について

奈良県医師会   竹川 隆  更年期とは閉経の前後約10年間の時期をさします。  日本人女性の場合、40代に入ると約5%の女性に生理不順がみられ、45歳くらいから閉経する人が出始めます。日本人の平均閉経年齢は50歳です。 ...続きを読む

2017.02.03

糖尿病重症化予防プログラム

県医師会    赤井 靖宏  糖尿病患者数は、この50年間で50倍以上に増え、糖尿病はいまや誰もがかかりうる「国民病」です。  糖尿病は血糖値が上がる病気ですが、血糖が上がって命を失うことはめったにありません。糖尿病患者 ...続きを読む

2016.12.02

PAD(末梢動脈疾患)

 県医師会   中村 義行  糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満といったメタボリック症候群を適切に対処せず放置すると動脈硬化が進行し、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの疾患が起こりやすくなることはよく知られているところです。し ...続きを読む

2016.11.15

マイコプラズマ肺炎の予防は?

県医師会      清益 功浩  マイコプラズマ肺炎は、「Mycoplasma pneumoniae」(肺炎マイコプラズマ)という名前の微生物が起こす肺炎です。肺炎マイコプラズマは、細菌より小さくウイルスより大きいため、 ...続きを読む

2016.08.19

異型狭心症(いけいきょうしんしょう)

県医師会  植山  正邦  心臓の表面にある3本の冠動脈と呼ばれる血管が心臓の筋肉に酸素と栄養を供給しています。高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、肥満といったメタボリックシンドロームや、喫煙、加齢、慢性の ...続きを読む

2016.07.22

大腸CT検査とは~仮想大腸内視鏡検査~

県医師会  溝上 晴久  40歳以上の方に「あなたは胃の検査をした事がありますか?」と質問すると、多くの方が胃内視鏡検査又は胃バリウム検査のどちらかを受けた経験があると回答されます。ところが大腸検査は、「検査が痛い」「前 ...続きを読む

2016.07.08

キズの手当の基本 その2

県医師会   岩井 佐代子  前回(6月16日)に引き続き、キズの手当てのお話です。ケガをしたら「まず消毒」「とにかく消毒」と思いがちですが、消毒のしすぎもよくないことがあります。  一般によく使われる市販の消毒薬は、殺 ...続きを読む

2016.05.20

「咳喘息」その1

奈良県医師会 岩井 務  風邪が治ったはずなのに、咳がちっとも治まらない、といったような状態が数週間続いたら、それは咳喘息かもしれません。咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。  一般的な喘息と同様、気道(呼吸する ...続きを読む

2016.05.09

体調がすぐれない? 甲状腺の病気かも・・・

奈良県医師会    井上 孝文  実は、甲状腺の病気は珍しいものではありません。例えば慢性甲状腺炎という病気は、成人女性の10人に1人が罹患(りかん)しているとさえ言われています。ただ、甲状腺の病気の症状は一般的に目立た ...続きを読む

2016.04.22

飛蚊症(ひぶんしょう)

奈良県医師会 竹川 隆  飛蚊症とは目の前に黒い点や雲状の浮遊物が飛んでいるように見える現象です。目を動かしても同じ方向に動き、瞬きをしても消えません。ほとんどの場合が加齢などの生理的変化によるもので問題はありませんが、 ...続きを読む

2016.04.11

「急なもの忘れ」は「認知症」ではない!

奈良県医師会 松村 榮久  もの忘れの病気で典型的なものはアルツハイマー型認知症です。物忘れが年単位でゆっくり進み、発病時期がはっきりしないのが特徴の一つです。ご家族に「もの忘れはいつからですか?」とたずねると、ある家族 ...続きを読む

2016.02.08

脂肪肝

奈良県医師会 七浦 高志  肝臓には正常な人でも少量の脂肪が含まれていますが、その脂肪、特に中性脂肪が肝臓に過剰蓄積した状態を脂肪肝といいます。脂肪肝と聞くと、それほど怖い病気ではないと思う方も多いと思いますが、放置して ...続きを読む

2016.01.22

花粉症の治療はお早めに

 奈良県医師会 七浦 高志  間もなくスギやヒノキの花粉症シーズンになります。この時期を迎えるのが憂鬱という方も多いと思いますが、正しい知識を持って十分な対策をとれば、症状を和らげ、快適に過ごすことができます。  まず、 ...続きを読む

2015.12.18

長引くかぜ?!

 奈良県医師会  竹田 洋祐    もしかしたら喘息(ぜんそく)やCOPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)のサインかもしれません。  通常の「かぜ]は咳(せき)、鼻、のどの痛み症状などで、 ...続きを読む

2015.12.04

薬の飲み残し

 奈良県医師会 原 健二 最近、処方された薬の大量の飲み残し(残薬)が問題となっています。  からだの具合が悪く、受診して薬をもらったけれど、症状が良くなったので飲まなくなったということもあるでしょう。しかし多くの場合、 ...続きを読む

2015.11.24

心臓弁膜症

奈良県医師会 竹川  隆  心臓は筋肉でできており、縮んだり(収縮)広がったり(拡張)することで血液を吸い込んだり、送り出したりするポンプの働きをしています。  心臓には4つ部屋があります。全身で酸素が使われ酸素の少なく ...続きを読む

2015.11.06

糖尿病合併症を防ぎましょう

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は、体内で分泌されるインスリンが不足するか、その作用が障害されて、血液中の糖分(血糖)が増加する病気です。糖尿病は、血糖が高いことよりも、高い血糖値が全身の血管を悪くして臓器障害を起こす ...続きを読む

2015.06.19

健康食品 ー正しい知識でおつきあいー

 奈良県医師会 竹田 洋祐  近頃、健康食品やサプリメントの広告が毎日のように新聞紙上に大きく載っています。その製造販売元が一流有名企業の場合もあり、特定の成分を手軽に補給でき健康の保持増進に効果的であると宣伝しています ...続きを読む

2015.06.05

ピロリ菌感染症

奈良県医師会 鹿子木 英毅  ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に存在する細菌で、様々な病気の発生に関係することが知られています。1982年にこの菌を発見した2人の医師には後にノーベル生理学・医学賞が授与されま ...続きを読む

2015.05.22

多発性のう胞腎

奈良県医師会  赤井 靖宏  皆さんの中に、腎臓が悪いと言われ、さらに身内に腎臓が悪い人が多いという方はおられませんか?このような方は「多発性のう胞腎」という病気になっているかもしれません。この病気は腎臓にのう胞という袋 ...続きを読む

2015.04.03

新しいC型肝炎治療について

奈良県医師会 塚本 昇  C型肝炎治療は日進月歩で進んでいます。以前はPEGインターフェロンとリバビリンという抗ウイルス薬の併用治療が主流でしたが、この治療に加えてC型肝炎遺伝子に直接作用するプロテアーゼインヒビターを加 ...続きを読む

2015.03.05

妊娠と糖尿病

 奈良県医師会 赤井 靖宏  妊娠と糖尿病に深い関係があることを御存じですか?  妊娠中には体内で分泌されるインスリンが効きにくくなり、高血糖気味になることがあります。この状態がひどくなると「妊娠糖尿病」になります。妊娠 ...続きを読む

2014.03.25

慢性腎臓病(CKD)とは?

奈良県医師会 赤井 靖宏  皆さんは、CKDという病気をご存知ですか? CKDとは「慢性腎臓病」のことです。  「腎臓病」と聞くと「糖尿病で腎臓が悪くなって」とか「健診で尿にたんぱくがおりて」などを思われるかも知れません ...続きを読む

2014.03.25

尿中微量アルブミン検査

奈良県医師会 赤井 靖宏  「尿中微量アルブミン検査」をご存じですか? この検査は糖尿病を患っておられる方が年に1―2回は受けていただく必要がある検査です。  糖尿病患者数は、わが国で増加し続けています。糖尿病が腎臓(じ ...続きを読む

2014.02.21

薬はリスク ~薬を正しく安全に使うために~

奈良県医師会 石丸 裕康  病気の治療に、薬は欠かせませんが、適切に使われないと副作用に悩まされることもあります。外来診療では、時に十何種類もの薬を服用している方に出会います。「A病院から5種類、B医院から4種類、C診療 ...続きを読む

2013.11.22

痛風・高尿酸血症

奈良県医師会 久保 良一  生活習慣の欧米化やアルコール摂取の増加により、むかしは稀な病気であった痛風が増加し、今では一般的な病気となっています。  痛風とは、血液中に尿酸と呼ばれる成分が多くなり、その尿酸が針状の結晶と ...続きを読む

2013.08.19

高齢者の服薬で注意すべきこと

奈良県医師会 井村 龍麿  高齢者の服薬においては、一般的に副作用の危険が高くなるため、服薬量を減量します。なぜなら、高齢者の場合は、肝臓や腎臓の機能が低下し、薬物の吸収や代謝(たいしゃ)、排泄(はいせつ)が悪くなるから ...続きを読む

2013.06.07

前立腺肥大症と前立腺癌

奈良県医師会 吉江 貫  前立腺は男性だけにある臓器で、大きさは栗の実大で膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。みかんのような層構造をしていて、被膜付近の外腺(みかんの皮にあたる部分)と、尿道のまわりの内腺(みかんの実 ...続きを読む

2013.05.20

HIV検査の色々

奈良県医師会 村井 孝行  HIV(ここでは〝エイズウイルス〟とします)に感染しているかどうかを調べる検査にはたくさんの方法がありますが、その検査法を概ね二つに大きく分けることができます。  一つは〝エイズウイルス〟が体 ...続きを読む

2013.03.07

心房細動治療のトピックス

 心房細動(しんぼうさいどう)は、心臓の一部である心房が高頻度に拍動(はくどう)する不整脈で、高齢者によくみられます。我が国では、高齢化に伴い心房細動の患者数は増加の一途をたどり、約100万人になるだろうと推定されていま ...続きを読む

2013.01.17

傷跡を残さない手術

奈良県医師会 池田 直也  今回は腹部の手術領域で最近話題になっている「傷跡を残さない手術」についてお話しします。  一般的な腹部の手術は、はじめに皮膚(ひふ)を切開することから始まります。そして、病気になった悪い所を取 ...続きを読む

2012.11.15

12月1日は世界エイズデー

奈良県医師会 村井 孝行  日本国内において、HIV感染者が1年間に新しく報告される人数は、昭和60年以降右肩上がりに増加し続けて、平成20年には1126人とピークに達し、以降は減少に転じていますが、平成23年においても ...続きを読む

2012.07.11

抗がん剤の吐き気は心配無用

奈良県医師会 岡村 隆仁 日本でがん患者が増え、2人に1人ががんになる現在、多くの方々が抗がん剤治療を受けています。一方、医学の進歩に伴い、抗がん剤の効果は以前と比べて飛躍的に高くなってきました。現代の医療において、抗が ...続きを読む

2012.07.11

単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術について

奈良県医師会 岡村 隆仁 「傷跡の残らない手術」と言えば、まるで心霊手術のようですが、現代の医学は様々なことを可能にしてきました。「単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術」とは、臍(へそ)を縦に切り開いて、そこからカメラや機器を挿入 ...続きを読む

2012.07.11

ヘモグロビンA1c

久保 良一 40歳以上の人を対象とした特定健診で異常が見つかった時には、生活習慣病の予防も含めた保健指導や支援が行われています。 生活習慣病のなかでも、糖尿病の早期発見は特に重要です。血糖値と言って、血液中のブドウ糖の濃 ...続きを読む

2012.07.11

肺年齢

奈良県医師会 友岡俊夫 私達は、肺が空気中の酸素を体内に取り込み、不要になった二酸化炭素を体外に排出することで呼吸をしています。しかし、肺など呼吸器の疾患があるのに自覚していない人や、治療を受けずに長年放置している人は意 ...続きを読む

2012.07.11

心臓病の新しい画像診断(マルチスライスCT)

奈良県医師会 渡邉 真言 心臓は全身に血液を供給する重要な臓器です。その心臓の筋肉に栄養と酸素を送っている血管を冠状動脈と言い、心臓をとりまくように走行しています。 冠状動脈が動脈硬化で狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液を ...続きを読む

2012.07.11

乳がん検診を受けていますか?

奈良県医師会 鹿子木 英毅 乳がんは、胃がん、大腸がんとともに、日本人女性が最もかかりやすいがんのひとつです。日本では毎年4万人以上の方が新しく乳がんと診断されており、その数は年々増加しています。 乳がんの患者数は30歳 ...続きを読む

2012.07.11

献血での検査サービス(1)糖尿病も

奈良県医師会 嶋 裕子 輸血用の血液は、現在でも人工的に作ることはできません。献血にご協力していただくことでのみ、確保することができます。 日本赤十字社では、献血をしていただいた方への感謝の気持ちとして、検査を行った7項 ...続きを読む

2012.07.11

献血での検査サービス(2)様々な検査

奈良県医師会 嶋 裕子 前回もお話ししましたが、輸血用の血液を人工的に作ることはできないので、日本赤十字社では、皆さんに献血へのご協力をお願いし、献血をしていただいた方には、感謝の気持ちとして7項目の検査成績をお知らせす ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その2 尿糖・尿蛋白について

奈良県医師会 平盛 裕子 最近では、尿糖の検査をあまり重視しなくなりました。血糖を測ることが簡単にできるようになってきたからです。しかし、尿糖検査は採血をする必要がないので、上手に利用すれば自分で行うことができて、十分意 ...続きを読む

2012.07.11

早朝高血圧

奈良県医師会 竹田 洋祐 家庭でも血圧が測れるようになり、起床前後から血圧が非常に高くなる「早朝高血圧」が明らかになってきました。 高血圧治療の目的は、合併症である脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などを減らすことにありますが ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その1 血糖値について

奈良県医師会 平盛 裕子 一般に「血糖値が…」といいますが、「どの時間の血糖値か?」が大切です。前の食事から10時間以上経過して測るものが空腹時血糖です。健診などで朝食を抜いて測るのは「早朝空腹時血糖」というもので、正常 ...続きを読む

2012.07.09

関節リウマチの新たな治療法

奈良県医師会 赤井 靖宏  関節リウマチは、手指を中心とした関節に炎症が起こり、放置すると関節変形などを引き起こす病気です。わが国では、約60万人の関節リウマチ患者さんがいると推定されています。  つい最近まで、関節リウ ...続きを読む