2024.08.02

睡眠時無呼吸症候群とは

奈良県医師会 増田大徳 「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、「睡眠中に呼吸が一時的に停止する状態」を指します。この状態は10秒以上続く場合が多く、一晩に数十回から数百回も発生することがあります。これにより、十分な睡眠が取 ...続きを読む

2024.06.20

診療報酬が改定になるとはどういうこと?

奈良県医師会 笠原 仁 この4月には薬価、6月からは診療報酬が変わりました。今回はこの診療報酬についてお話ししたいと思います。 診療報酬とは、2月1日掲載の本欄『日本の医療保険制度について』でお話しした公的医療保険制度に ...続きを読む

2024.06.07

「痛風」にならないために

奈良県医師会 中垣公男  「痛風」とは、関節に尿酸の結晶がたまり、関節に激しい痛みが出る病気です。「風が吹いただけで痛みがでるくらい痛い」とのことで、「痛風」と名付けられました。 痛風の患者は国内には約60~70万人いる ...続きを読む

2024.04.19

カフェインの摂り過ぎに注意しましょう

奈良県医師会 溝上晴久 コーヒーに多く含まれていることで知られている「カフェイン」ですが、コーヒー以外の飲食物にも含まれています。 カフェインには、神経を鎮静させるアデノシンの作用を阻害することにより、神経を興奮状態とす ...続きを読む

2024.04.05

高血圧には減塩とカリウム摂取を

奈良県医師会 山本忠彦 数年前から高血圧は、「収縮期血圧 130mmHg、拡張期血圧 80mmHg 以上が持続すること」と定義されるようになり、血圧を下げる目標値も年齢や疾患の有無で多少の差はあるものの、おおむねこれら以 ...続きを読む

2023.05.19

感染症に強いからだをつくる

奈良県医師会 水野文子 新型コロナウイルス患者が確認されて3年半、世界中がコロナに振り回されました。今後もこのような新興(=新しく起こる)感染症は必ず発生します。過去に流行した感染症が再び流行することもあります(再興感染 ...続きを読む

2023.03.17

eGFRとは

奈良県医師会 山下圭造 健康診断や人間ドックの結果、テレビのCMなどで「eGFR」という言葉を見たり、聞いたりしたことがあるでしょうか。 最近ITやDXなど、やたらアルファベットを並べたような略語が増えて、拒絶反応を感じ ...続きを読む

2022.12.02

脂肪肝、放っておいて大丈夫?

奈良県医師会 溝上晴久 人間ドックや健康診断を受けて、「脂肪肝」と言われたことがありませんか? 近年増加傾向にあり、日本人では男性の32~41%、女性の9~18%の方が脂肪肝といわれています。 ところがそう診断されても「 ...続きを読む

2022.10.07

過敏性腸症候群とは

奈良県医師会 溝上晴久 過敏性腸症候群とは、通常の検査では異常がないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛などを慢性的に繰り返す病気です。20~40代に好発し、日本人の約1割がこの病気といわれています。 「下痢型」は男性に多く ...続きを読む

2022.05.06

虚血性腸炎ってなに?

奈良県医師会 榎本泰三 「虚血性腸炎」とは、大腸への血液の流れが一時的に悪くなり、循環障害によって起こる大腸炎のことです。血管と腸管の要因がそれぞれ複雑に関与し発症します。 血管の要因は、高血圧・糖尿病・虚血性心疾患など ...続きを読む

2022.03.04

便秘の悩み

奈良県医師会 向川 智英 便秘は老若男女を問わず、誰もが一度は経験したことのある悩みでしょう。多くは大事に至らないのですが、便が何日も出ずにお腹が張って苦しい、食欲もなくなる、ひどい時には吐き気、嘔吐、腹痛などの強い症状 ...続きを読む

2021.12.17

糖尿病にならない、なってもすぐに治療

奈良県医師会 赤井靖宏 2021年は糖尿病にとって記念すべき年です。インスリンが発見されてから100周年を迎えたのです。膵臓からインスリンが急に出なくなる1型糖尿病患者さんにとって、インスリンは命を救う画期的なお薬です。 ...続きを読む

2021.11.19

糖尿病 -その食事で大丈夫ですか-

奈良県医師会 溝上晴久 日本をはじめ世界的にも糖尿病人口は年々増えており、日本人では成人の6人に1人が糖尿病及びその予備軍となっています。糖尿病の治療には食事療法・運動療法・薬物療法の3つの柱がありますが、その中で最も大 ...続きを読む

2021.10.08

不眠で困っていませんか

奈良県医師会 溝上晴久 睡眠は、食事・運動などの生活習慣と同様に健康と深く関わっています。 日本人の睡眠時間は年々減少傾向にあり、成人の10人に1人は不眠症といわれています。加齢とともに不眠は強くなる傾向にあり、60歳以 ...続きを読む

2021.08.05

血圧をしっかり管理するために

奈良県医師会 山下圭造  年齢とともに細かい文字が読みづらくなるなど、視力の衰えから「私も年を取ったなあ」と感じる人は多いのではないでしょうか。目は最もよく使う感覚器官なので敏感に自覚し、日常的に不便さを感じるために眼鏡 ...続きを読む

2021.07.16

膀胱炎はなぜ再発するのでしょうか

奈良県医師会 植月祐次 皆様の中にも膀胱炎になったことがある方は大変多いと思います。膀胱炎は主に細菌感染によるもので、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、尿の濁り、血尿などの症状を特徴とする病気です。女性によくみられ、年に何度も ...続きを読む

2021.04.16

憩室といわれる用語を知っていますか?

奈良県医師会 久保良一  憩室(けいしつ)という聞き慣れない医学用語をご存じでしょうか? 憩室とは、食道から大腸までの消化管の壁の一部が外側に押し出されて、風船・ポッケト状に膨らみ突出している事をいいます。憩室は大腸にで ...続きを読む

2020.08.21

血栓症を予防しよう

奈良県医師会 山下圭造  血栓とは血管内にできた血の塊で、ケガをしたときに傷口にできる瘡蓋(かさぶた)のようなものです。血栓が突然、血管に詰まって血液が流れなくなり、その先の臓器・組織に障害を起こす病気を血栓症(血栓性梗 ...続きを読む

2020.03.05

フレイルを予防しましょう

奈良県医師会 井上孝文   皆さんは年をとるにつれて、「外出の機会が以前より減った」「おいしいものが食べられなくなった」「活動的ではなくなった」と感じることはありませんか?そのような方は、もしかすると「フレイル ...続きを読む

2019.09.05

がん征圧月間

奈良県医師会 山下圭造 毎年9月は「がん征圧月間」です。 我が国では急速な高齢化にともない癌にかかる人の数は確実に増えており、今や日本人の2人に1人は癌にかかり、3人に1人が癌によって死亡すると報告されています。 &nb ...続きを読む

2019.07.18

胆のう結石は経過を見ましよう

奈良県医師会 久保良一 肝臓で作られた胆汁は、肝臓の中の胆管に集められ、そして総胆管と言われる管を介して十二指腸に排出されます。右上腹部にある胆のうは、消化を助ける胆汁を濃縮し、貯蔵する袋状の消化器の臓器です。胆汁に含ま ...続きを読む

2019.07.04

新型タバコに注意

奈良県医師会 溝上晴久 近年、日本での喫煙者数は、タバコの有害性に対する知識の広まりや健康志向などから、年々減少傾向にあります。しかし先進国の中では、喫煙率がまだまだ高いのが現状です。 最近では¨紙巻タバコより有害性が低 ...続きを読む

2018.04.10

なぜ人間は痛風になる?

県医師会 赤井 靖宏  痛風は足の親趾関節によく起きる関節炎です。痛風になって痛みに苦しまれた方も多いのではないでしょうか。痛風は「尿酸」という物質が引き起こすこことは御存知と思います。痛風はどんな動物でもなるのでしょう ...続きを読む

2017.03.17

元気で長生き、延ばそう健康寿命!

  奈良県医師会    竹田 洋祐    日本人の平均寿命は、男性80才、女性86才となり、世界最高水準の長寿国といえます。また、高齢者(65才以上)の比率は26・7%と初めて4人に1人を超え、まさし ...続きを読む

2017.03.03

更年期障害について

奈良県医師会   竹川 隆  更年期とは閉経の前後約10年間の時期をさします。  日本人女性の場合、40代に入ると約5%の女性に生理不順がみられ、45歳くらいから閉経する人が出始めます。日本人の平均閉経年齢は50歳です。 ...続きを読む

2017.01.20

低体温の子どもが以前よりも増えている?

県医師会   清益 功浩  子どもの体温は通常、大人より高いです。個人差と年齢によりますが、36・5℃~37℃程度で、朝は低く、午後には朝より高くなります。よく使用する電子体温計は、水銀体温計より0・1~0・3℃高く表示 ...続きを読む

2016.09.16

「秋バテ」ってどんな病気?対策は?

奈良県医師会   清益 功浩  「夏バテ」は夏に暑い日が続き、自律神経の変調を起こして、体調を崩すことです。原因として主に熱帯夜による睡眠不足や、高温多湿による体温調節機能の低下などです。  一方、秋は日々の気温が安定せ ...続きを読む

2016.08.19

異型狭心症(いけいきょうしんしょう)

県医師会  植山  正邦  心臓の表面にある3本の冠動脈と呼ばれる血管が心臓の筋肉に酸素と栄養を供給しています。高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、肥満といったメタボリックシンドロームや、喫煙、加齢、慢性の ...続きを読む

2016.02.08

脂肪肝

奈良県医師会 七浦 高志  肝臓には正常な人でも少量の脂肪が含まれていますが、その脂肪、特に中性脂肪が肝臓に過剰蓄積した状態を脂肪肝といいます。脂肪肝と聞くと、それほど怖い病気ではないと思う方も多いと思いますが、放置して ...続きを読む

2014.11.25

糖尿病の現状と啓発活動

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は今やわが国の国民病ともいわれる病気です。糖尿病を持つ人の割合はこの50年間で50倍に増加し、60歳以上の国民の34%が糖尿病かその強い疑いがあると推計されています。また、全世界でも糖尿 ...続きを読む

2014.10.20

睡眠時無呼吸

奈良県医師会 井村 龍麿  いびきや昼間の眠気、熟睡感がない等の症状がある方の中には睡眠時無呼吸が珍しくありません。圧倒的に男性が多く、健康な成人男性の2~4%、あるいはそれ以上の頻度ともいわれています。呼吸が止まって死 ...続きを読む

2013.12.20

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

奈良県医師会 鹿子木 英毅  ロコモティブシンドローム、略して”ロコモ”。一般の方にはまだなじみのない言葉かもしれません。筋肉や骨、関節などの運動器官の障害によって介護が必要な状態、あるいはその一歩手前の状態になってしま ...続きを読む

2013.11.22

痛風・高尿酸血症

奈良県医師会 久保 良一  生活習慣の欧米化やアルコール摂取の増加により、むかしは稀な病気であった痛風が増加し、今では一般的な病気となっています。  痛風とは、血液中に尿酸と呼ばれる成分が多くなり、その尿酸が針状の結晶と ...続きを読む

2013.06.21

熱中症にご注意ください!

奈良県医師会  熱中症は、暑い環境に長時間さらされることで体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調整機能が適切に働かなくなる障害の総称です。熱中症になると、体内に熱がたまり、めまい、大量の発汗、吐き気、頭痛、筋肉痛 ...続きを読む

2012.10.18

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

奈良県医師会 勝井 建彦  高齢者社会となり老人が増多し、それに伴い骨粗鬆症の患者さんが増加の一途をたどり、現在1200万人いると報告されています。  骨粗鬆症とは、骨が粗くなり、スカスカになった状態の事を言います。65 ...続きを読む

2012.07.11

痛風について

奈良県医師会 勝井 建彦 痛風は、生活習慣病の一つです。以前は中年の病気とされていましたが、最近は飽食時代のため、若年者にも多くみられるようになりました。 プリン体という物質がもとになり、細胞の新陳代謝やエネルギーの消費 ...続きを読む

2012.07.11

ヘモグロビンA1c

久保 良一 40歳以上の人を対象とした特定健診で異常が見つかった時には、生活習慣病の予防も含めた保健指導や支援が行われています。 生活習慣病のなかでも、糖尿病の早期発見は特に重要です。血糖値と言って、血液中のブドウ糖の濃 ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(1)

奈良県医師会 竹村 潔 人間の体には、進化の過程の中で獲得した色々な仕組みがあります。例えば、体内に塩分を保持しようとする性質は、生命が海で誕生した名残でしょう。さらに、長い飢餓の時代を経て、摂取したカロリーを効率よく脂 ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(2)

奈良県医師会 竹村 潔 生活習慣病予防のためになすべきことは、比較的シンプルで、下の三項目にまとめられます。 体重のコントロール 禁煙 飲酒時は適量にする 体重のコントロールには食事と運動。目標は標準体重(身長(m)×身 ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その2 尿糖・尿蛋白について

奈良県医師会 平盛 裕子 最近では、尿糖の検査をあまり重視しなくなりました。血糖を測ることが簡単にできるようになってきたからです。しかし、尿糖検査は採血をする必要がないので、上手に利用すれば自分で行うことができて、十分意 ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その1 血糖値について

奈良県医師会 平盛 裕子 一般に「血糖値が…」といいますが、「どの時間の血糖値か?」が大切です。前の食事から10時間以上経過して測るものが空腹時血糖です。健診などで朝食を抜いて測るのは「早朝空腹時血糖」というもので、正常 ...続きを読む

2012.07.11

COPDタバコ病?

奈良県医師会 竹川 隆 長引く咳、痰(たん)、息切れはありませんか? COPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)の可能性があります。 肺は、呼吸運動により酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。吸 ...続きを読む

2012.07.09

糖尿病性神経障害

奈良県医師会 赤井 靖宏  現在わが国では、1800万人以上の糖尿病患者と、その予備群がいると言われています。糖尿病といえば、とかく血糖の高低のみに目が行きがちですが、糖尿病は全身の血管に影響を及ぼす病気であることを皆さ ...続きを読む

2012.07.09

糖尿病足病変

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は、わが国で最も注目されている病気の一つです。最近の統計で現在糖尿病の治療を受けている人は約370万人と言われていますが、治療が必要なのに受けていない患者さんや、自分が糖尿病であることす ...続きを読む