2023.03.17

eGFRとは

奈良県医師会 山下圭造 健康診断や人間ドックの結果、テレビのCMなどで「eGFR」という言葉を見たり、聞いたりしたことがあるでしょうか。 最近ITやDXなど、やたらアルファベットを並べたような略語が増えて、拒絶反応を感じ ...続きを読む

2023.02.16

頭痛のおはなし

奈良県医師会 中谷真士 「頭が痛い」ことが多い世の中ですが、頭痛についてお話をしましょう。 現代社会において頭痛を経験したことがない人は少ないのではないでしょうか。そして4人に1人はいわゆる「頭痛もち」といわれております ...続きを読む

2023.02.03

次世代のために風疹ワクチンを打ちましょう

奈良県医師会 丸山祥代 2月4日は風疹の日。 「風疹?流行ってるなんて最近聞かないし、もうかからないでしょ」―そんなふうに思っていませんか。 国内での発生例はいったん減っていましたが、近年は海外で感染して帰国する輸入例が ...続きを読む

2023.01.20

前立腺とPSA

奈良県医師会 前田純宏 ①前立腺とは 男性だけにある臓器で、膀胱の出口で尿道を取り囲んでおり、大きくなると尿道を圧迫して排尿に異常を来すことがあります。前立腺液といわれる精液の一部を作っており、精子を保護したり、栄養を与 ...続きを読む

2022.12.02

脂肪肝、放っておいて大丈夫?

奈良県医師会 溝上晴久 人間ドックや健康診断を受けて、「脂肪肝」と言われたことがありませんか? 近年増加傾向にあり、日本人では男性の32~41%、女性の9~18%の方が脂肪肝といわれています。 ところがそう診断されても「 ...続きを読む

2022.11.18

脊椎椎体骨折

奈良県医師会 瀬戸靖史 背骨の椎体と言われる部分(体を支える大切な部分)の骨折で、前方部分が潰れくさび形に折れることが多く「圧迫骨折」とも呼ばれます。 骨粗鬆症が原因となっていることが多く、高齢女性の比較的軽い外傷(尻も ...続きを読む

2022.11.04

手根管症候群

奈良県医師会 中垣公男 手根管(しゅこんかん)症候群とは神経が手首で圧迫され、指がしびれる状態です。 はじめは人差し指、中指にしびれ、痛みが出ますが、時間が経つと親指から薬指もしびれます。このしびれ、痛みは早朝に強いです ...続きを読む

2022.10.21

帯状疱疹

奈良県医師会 松村榮久 帯状疱疹(たいじょうほうしん:帯状ヘルペスともいう)は、主に50歳以上の中高年者にみられる疾患で、80歳までに約3人に1人が罹患すると推計されています。小児期にかかった水痘(すいとう:水ぼうそう) ...続きを読む

2022.10.07

過敏性腸症候群とは

奈良県医師会 溝上晴久 過敏性腸症候群とは、通常の検査では異常がないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛などを慢性的に繰り返す病気です。20~40代に好発し、日本人の約1割がこの病気といわれています。 「下痢型」は男性に多く ...続きを読む

2022.09.15

新型コロナ感染症のみなし陽性患者について

奈良県医師会 笠原仁 今年初めより耳にするようになった『みなし陽性』という言葉ですが、実はこの言葉は正式な用語ではありません。同居家族などの感染者の濃厚接触者が有症状となった場合で、検査を実施せずに医師の判断により臨床診 ...続きを読む

2022.09.02

「長引く咳」への対応

奈良県医師会 松村榮久 新型コロナウイルス感染症の流行が続き、皆さん咳(せき)に敏感です。特に人が集まる場では気を遣われます。新型コロナウイルス感染症においては、一部の重症例や重症化リスクのある人を除く大多数の方には特別 ...続きを読む

2022.08.05

起立性調節障害

奈良県医師会 山下圭造 私たちは毎朝目覚めて、食事をしたり排泄をし、仕事や運動をしたり、立ったり座ったり、怒ったり笑ったりの日常生活を送っています。 その時の状態に応じて、時々刻々と血圧や脈拍数は変動し、瞳孔(どうこう) ...続きを読む

2022.06.17

子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種

奈良県医師会 中矢雅治 過去に子宮頸がんワクチン(以下、HPVワクチン)を接種する機会を逃した方を対象に、令和4年4月1日から同ワクチンを公費で接種できる機会が新たに設けられることになりました。対象者は平成9年4月2日~ ...続きを読む

2022.06.03

足底腱膜炎

奈良県医師会 中垣公男 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とは、足の指の付け根から踵(かかと)まで、足の裏に膜のように張っている腱組織に炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気です(図)。 主に中高年者に発症し ...続きを読む

2022.05.06

虚血性腸炎ってなに?

奈良県医師会 榎本泰三 「虚血性腸炎」とは、大腸への血液の流れが一時的に悪くなり、循環障害によって起こる大腸炎のことです。血管と腸管の要因がそれぞれ複雑に関与し発症します。 血管の要因は、高血圧・糖尿病・虚血性心疾患など ...続きを読む

2022.04.22

コロナ禍のこころのあり方

奈良県医師会 吉田 司 この2年ほどのコロナ禍で、私たちの生活は一変してしまいました。仕事帰りの同僚たちとの飲み会も、趣味の友達たちとの食事会も、長い付き合いの知り合いたちとの懇親会も、なかなかできなくなってしまいました ...続きを読む

2022.04.08

体重減少

奈良県医師会 山下和邦 体重減少には、「意図しての体重減少」と「意図しない体重減少」があります。今回は、意図しない体重減少についてお話しさせていただきます。 意図しない体重減少とは、ダイエットやその他の方法で、体重を減ら ...続きを読む

2022.03.18

肛門の様々な症状、病気

奈良県医師会 水野崇志 肛門は自分では見えないですし、他人に見てもらうのも恥ずかしい部位です。何か症状があった場合、自分で調べてもなかなか判断するのは難しいといえます。それでも、症状によってある程度の推測は可能です。肛門 ...続きを読む

2022.03.04

便秘の悩み

奈良県医師会 向川 智英 便秘は老若男女を問わず、誰もが一度は経験したことのある悩みでしょう。多くは大事に至らないのですが、便が何日も出ずにお腹が張って苦しい、食欲もなくなる、ひどい時には吐き気、嘔吐、腹痛などの強い症状 ...続きを読む

2022.02.18

心筋炎・心膜炎

奈良県医師会 山下圭造 私たちの体には、病原体の侵入や外傷に備えて自分を守り、元の状態に修復しようとする力(免疫力)が備わっています。体のどこかで異常を感知すると直ちに異常信号が点灯し、その場所に痛み、発熱、腫(は)れを ...続きを読む

2022.02.04

コロナ復職対応

奈良県医師会 笠原 仁 産業医をしていると、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ感染症)だけにとどまらず、インフルエンザやノロウイルスなど、感染した社員、あるいは感染した疑いのある社員をどう扱えばよいのか、という問 ...続きを読む

2022.01.07

予防接種

奈良県医師会 中谷真士 予防接種とは、毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素そのものを前もって投与しておくもので、その病気に罹(かか)ることを予防したり、人に感染させてしまうことで社会に病気が蔓(まん)延してしまうの ...続きを読む

2021.12.17

糖尿病にならない、なってもすぐに治療

奈良県医師会 赤井靖宏 2021年は糖尿病にとって記念すべき年です。インスリンが発見されてから100周年を迎えたのです。膵臓からインスリンが急に出なくなる1型糖尿病患者さんにとって、インスリンは命を救う画期的なお薬です。 ...続きを読む

2021.11.19

糖尿病 -その食事で大丈夫ですか-

奈良県医師会 溝上晴久 日本をはじめ世界的にも糖尿病人口は年々増えており、日本人では成人の6人に1人が糖尿病及びその予備軍となっています。糖尿病の治療には食事療法・運動療法・薬物療法の3つの柱がありますが、その中で最も大 ...続きを読む

2021.10.21

変形性膝関節症治療の治療指針

奈良県医師会 中垣公男 変形性膝関節症は、筋力低下、加齢、肥満などにより膝の軟骨やクッションの働きをする半月板が破れ、痛みを伴う病気です。国際変形性関節症学会の治療ガイドラインは「推奨度」で分類されています。Aは「行うよ ...続きを読む

2021.10.08

不眠で困っていませんか

奈良県医師会 溝上晴久 睡眠は、食事・運動などの生活習慣と同様に健康と深く関わっています。 日本人の睡眠時間は年々減少傾向にあり、成人の10人に1人は不眠症といわれています。加齢とともに不眠は強くなる傾向にあり、60歳以 ...続きを読む

2021.09.17

災害時の乳児栄養について

奈良県医師会 丸山祥代 今年も大雨によって、熱海をはじめ日本各地で大きな被害がありました。罹災された方々には心からお見舞い申し上げ、一刻も早く日常生活に戻られるようにお祈り申し上げます。 日本は地震大国であり、台風などの ...続きを読む

2021.09.03

むくみ

奈良県医師会 水野崇志 むくみは、浮腫(ふしゅ)とも言って皮膚の下に水分が余分にたまっている状態のことです。一般的には足のすねを指で押して戻る具合で、むくみの有無を判定します。むくみがあると慌てる方もおられますが、病気以 ...続きを読む

2021.08.05

血圧をしっかり管理するために

奈良県医師会 山下圭造  年齢とともに細かい文字が読みづらくなるなど、視力の衰えから「私も年を取ったなあ」と感じる人は多いのではないでしょうか。目は最もよく使う感覚器官なので敏感に自覚し、日常的に不便さを感じるために眼鏡 ...続きを読む

2021.07.16

膀胱炎はなぜ再発するのでしょうか

奈良県医師会 植月祐次 皆様の中にも膀胱炎になったことがある方は大変多いと思います。膀胱炎は主に細菌感染によるもので、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、尿の濁り、血尿などの症状を特徴とする病気です。女性によくみられ、年に何度も ...続きを読む

2021.07.02

腰痛の対処法

奈良県医師会 中垣公男 日本で腰痛の人は約3000万人いると推計されています。原因が特定できる腰痛は全体の約15%で、残りの約85%は原因がわからない腰痛です。原因を特定できる腰痛のうち、腰痛全体の約10%を占めるのが、 ...続きを読む

2021.06.18

亜鉛不足と味覚障害

奈良県医師会 溝上晴久 味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5味から成っています。そのどれか一つでも欠けると、美味しく食事ができなくなります。特に甘味や塩味が分からなくなると、カロリーオーバーや塩分過剰摂取の原因となり ...続きを読む

2021.06.04

下肢静脈瘤

奈良県医師会 久保良一 下肢静脈瘤とは足の血管がふくれて太くなり、網目状やこぶ状に浮き上がって見える身近な血管の病気です。日本の患者数は1000万人以上とされ、また女性が男性に比べ2~3倍多く、妊娠出産経験のある女性の約 ...続きを読む

2021.05.21

新型コロナワクチンの流通と接種について

奈良県医師会 笠原 仁 まず一番肝心な国(厚労省)から地方自治体へのワクチンの供給の実態ですが、情報が不足していました。自治体からの問い合わせに対しては、ワクチンを保管する冷凍庫の数、接種人口、接種体制などをみて配分して ...続きを読む

2021.04.16

憩室といわれる用語を知っていますか?

奈良県医師会 久保良一  憩室(けいしつ)という聞き慣れない医学用語をご存じでしょうか? 憩室とは、食道から大腸までの消化管の壁の一部が外側に押し出されて、風船・ポッケト状に膨らみ突出している事をいいます。憩室は大腸にで ...続きを読む

2021.04.02

新型コロナウイルスワクチン

奈良県医師会 松村榮久 新型コロナウイルスワクチン接種が2月17日より医療従事者から順次始まっています。4月12日より65歳以上の高齢者の接種が開始され、続いて基礎疾患のある方や高齢者施設の従事者、その後一般の方々という ...続きを読む

2021.03.18

あなたの肩こりの原因は?

奈良県医師会 酒本佳洋 2019年の国民生活基礎調査によりますと、皆様の様々な自覚症状のうち、『肩こり』の有訴者率は男性で第2位、女性では第1位となっています。パソコンやスマートフォンを手放すことができない現代社会におい ...続きを読む

2021.03.05

前立腺がんの最近の動向

奈良県医師会 平田 直也 前立腺の名称の由来を調べてみました。戦後日本解剖学会がヨーロッパの医学書の「膀胱の前に存在する」との意を邦訳したものだそうです。前立腺は子孫繁栄を担う大切な臓器なのに散文的な語源だなと少しガッカ ...続きを読む

2021.02.19

下痢症について

奈良県医師会 水野崇志  下痢を経験したことがない人はほぼいないでしょう。例えば食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした後に下痢になるのは誰もが経験したことがあると思います。一般的に下痢症とは便の水分が過剰になった状態のこと ...続きを読む

2021.02.05

不整脈

奈良県医師会 山下圭造 我々の心臓は24時間休むことなく動き続け1日に約10万回も拍動しています。その1回1回の拍動は心臓の上部、右心房にある洞結節(どうけっせつ)という特殊な心筋が発する電気刺激が起源になっています。そ ...続きを読む

2021.01.22

正しく知ろう子宮頸がんのワクチン

奈良県医師会 中矢 雅治 子宮頸がんは高リスク型のヒトパピローマウイルス(以下HPV)が性的接触によって子宮頸部に感染し、その数年から十数年後に前癌病変(正常部よりも癌が発生しやすい形態に変化した組織)を経て発症する癌で ...続きを読む

2021.01.07

飲み薬で禁煙

奈良県医師会 溝上晴久 喫煙が健康に害を与える事は誰もが知るところです。しかし、喫煙者の多くは喫煙が健康に害を与えると思いたくないので、喫煙と多くの健康被害との因果関係を認めようとはしません。 日本人のがんによる死亡のう ...続きを読む

2020.12.18

多発性のう胞腎をご存知ですか?

奈良県医師会 赤井靖宏 みなさんの中に、血のつながった身内に腎臓が悪い人が多い、透析を受けている人が多い、あるいはくも膜下出血が多いという方はおられませんか?このような場合は、「多発性のう胞腎」という病気を考える必要があ ...続きを読む

2020.12.03

心不全パンデミックということ

奈良県医師会 坂井 龍太 身近に「心不全」で入院した方はいませんか?「心臓の調子が悪い」感じのこの言葉、聞く機会が最近増えています。「パンデミック」は、ある病気が国や世界中で大流行することです。そう、新型コロナの様に主に ...続きを読む

2020.11.19

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎

奈良県医師会 中矢雅治 アトピー性皮膚炎は、かつて食物アレルギーによるものではないかと考えられていました。血液検査で種々の抗体検査を行い、数値が高いとその食べ物は避けられていました。しかしながら現在ではその考えは否定され ...続きを読む

2020.11.05

漢方薬について

奈良県医師会 中垣公男   「漢方薬」は天然に存在する生薬(しょうやく)の組み合わせで出来ており、自然治癒力を高め、体調を整えます。一般的な医療現場で使用される漢方薬のほとんどは、エキス顆粒剤(かりゅうざい)( ...続きを読む

2020.10.16

インフルエンザワクチンの流通について

奈良県医師会 笠原仁   今回は、インフルエンザワクチンが作られる過程についてお話ししようと思います。 まず、そのシーズンにどんなインフルエンザが流行するかを予想するところから始まります。これは世界保健機構から ...続きを読む

2020.10.01

ワクチンについて

奈良県医師会 笠原仁   前回は、新型コロナウイルス感染症の検査についてお話しさせていただきました。今回は、これも話題になっているワクチンについてお話ししたいと思います。ただ新型コロナ感染症のワクチンの開発状況 ...続きを読む

2020.09.03

新型コロナウイルス感染症の検査について

奈良県医師会 笠原仁 新型コロナウイルス感染症でみなさんの関心事はいろいろあると思うのですが、今回は検査についてお話ししようと思います。 令和2年7月現在、日本ではPCR法、抗原検査、抗体検査の3つが厚労省によって認めら ...続きを読む

2020.08.21

血栓症を予防しよう

奈良県医師会 山下圭造  血栓とは血管内にできた血の塊で、ケガをしたときに傷口にできる瘡蓋(かさぶた)のようなものです。血栓が突然、血管に詰まって血液が流れなくなり、その先の臓器・組織に障害を起こす病気を血栓症(血栓性梗 ...続きを読む

2020.07.16

片頭痛

奈良県医師会 松村榮久   片頭痛は非常にありふれた病気で、有病率は男性約4%、女性では約12%とされています。大半は10歳から20歳代で発症、40~50歳代まで続き、その後年齢とともに軽減ないし消失していきます。 頭痛 ...続きを読む

2020.07.02

肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)

奈良県医師会 中垣公男 肩腱板は上腕骨頭(じょうわんこっとう)という腕の骨の上部分と肩甲骨(けんこうこつ)をつないでいる腱です。肩甲下筋(けんこうかきん)、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょ ...続きを読む

2020.06.18

糖尿病患者さんにビッグニュース!

奈良県医師会 赤井靖宏 糖尿病は今や日本人の10人に一人が患っているといわれる病気です。糖尿病は血糖値が異常に高くなる病気です。血糖値が長期間にわたって高くなると、全身の血管が傷つきます。その結果、腎臓が悪くなったり、心 ...続きを読む

2020.05.21

新型コロナウイルス感染症の行方

奈良県医師会 安東範明 ハーバード大学の研究チームは4月14日の科学誌「サイエンス」で、新型コロナウイルス感染症の流行は医療体制が現在と変わらず治療法やワクチンがない場合は2022年まで続く可能性があると予測しています。 ...続きを読む

2020.04.16

じんましん

奈良県医師会 中村義行   じんましんは突然、皮膚の一部がくっきりと赤く腫れて盛り上がる病気です。多くの場合、かゆみを伴います。また、一般に、数時間から1日以内に跡形もなく消えてしまうことが多いのが特徴です。 ...続きを読む

2020.04.02

小児の発達障がい

奈良県医師会 中矢雅治   日本では最近、「発達障がい」がメディアでも取りあげられることが多くなってきました。しかしながら発達障がいという言葉は、25年ほど前から徐々に世界では使われなくなってきました。日本では ...続きを読む

2020.03.19

感染性心内膜炎の予防

奈良県医師会 植山正邦 感染性心内膜炎は1年間で10万人あたり1~5人に起こるといわれる稀な病気ですが、一旦発症すれば多くの合併症を引き起こし適切な治療をしなければ死に至ります。心臓の内側を覆う心内膜(しんないまく)に細 ...続きを読む

2020.03.05

フレイルを予防しましょう

奈良県医師会 井上孝文   皆さんは年をとるにつれて、「外出の機会が以前より減った」「おいしいものが食べられなくなった」「活動的ではなくなった」と感じることはありませんか?そのような方は、もしかすると「フレイル ...続きを読む

2020.02.20

成人(高齢者)に対する予防接種

奈良県医師会 山下圭造   近年、乳幼児に対する予防接種は新たなワクチンが次々に定期接種に導入され、現在12種類の病気に対するワクチンが、いずれも90%以上の接種率で実施されています。一方、成人に対する定期接種 ...続きを読む

2020.02.06

良性発作性頭位めまい症について

奈良県医師会 山本俊宏   私たちは日常生活で、座ったり立ったり横になったり、また歩いたり走ったり、様々な動作をしています。その運動は内耳の中の「三半規管、耳石器官」、目の「視覚器」、両手足や体幹の「深部知覚器 ...続きを読む

2020.01.16

インフルエンザ

奈良県医師会 三笠桂一 気温が下がり、空気が乾燥してきますとインフルエンザなどのウイルス性呼吸器感染症が流行します。インフルエンザは伝染力の非常に強い流行性呼吸器感染症で、流行頻度と規模において最大級の感染症で、一旦流行 ...続きを読む

2019.12.19

便秘

奈良県医師会 松村榮久  便秘を訴える患者さんはとても多く、特に年配の方や若い女性には「毎日便が出ないとお肌に悪い」「体重が減らないのは宿便のせい」「すっきり出したい」などの理由で、市販の便秘薬を購入したり、他の病気で受 ...続きを読む

2019.11.21

冬場の胃腸炎 ~ノロウイルス~

奈良県医師会 溝上晴久   毎年、寒い時期になると感染性胃腸炎の患者さんが増えてきます。その主な原因は、ノロウイルスによる感染です。ノロウイルスの感染力は非常に強く、わずか数十個のウイルスに感染しただけで発症し ...続きを読む

2019.11.07

蕁麻疹(じんましん)

奈良県医師会 井上孝文  皆さんは、かゆみでお困りになった経験はありますか? かゆみが原因で大きな健康被害が出ることはありませんが、かゆみで集中力が低下して、勉強や仕事、家事などに影響が出てしまうことはあると思います。ま ...続きを読む

2019.10.17

つつが虫病(後編)

奈良県医師会 岩井 務   つつが虫病の症状は発熱(38~40℃の高熱)、発疹、ツツガムシ幼虫の刺し口の3つが主な特徴です。つつが虫病の病原体(リケッチア)を持ったツツガムシ幼虫に刺されて5~14日頃、38~4 ...続きを読む

2019.10.03

つつが虫病(前編)

奈良県医師会   岩井 務 つつが虫病は、病原体(リケッチア)を有するツツガムシ(ダニの一種)の幼虫に刺されて、高熱や発疹などが出る病気です。日本のつつが虫病には、現在6種類の血清型が知られており、それぞれ媒介するツツガ ...続きを読む

2019.09.19

緑内障

奈良県医師会 大萩豊  緑内障は白内障とならんで有名な目の病気です。白内障では目の中の水晶体が濁ってくるのに対して、緑内障では徐々に視野が狭くなります。緑内障は40歳代以上の中高年に多く、岐阜県多治見市の住民を対象にした ...続きを読む

2019.09.05

がん征圧月間

奈良県医師会 山下圭造 毎年9月は「がん征圧月間」です。 我が国では急速な高齢化にともない癌にかかる人の数は確実に増えており、今や日本人の2人に1人は癌にかかり、3人に1人が癌によって死亡すると報告されています。 &nb ...続きを読む

2019.08.15

心房細動の予防

奈良県医師会 植山 正邦 4つある心臓の部屋は上の2つを心房(しんぼう)、下の2つを心室(しんしつ)と呼びます。心臓は全身や肺に血液を送り出すポンプの役割がある左右の心室と、肺や全身の静脈からの血液を溜めて心室に送り込む ...続きを読む

2019.08.01

風疹検査を受けましょう

奈良県医師会 増井 一弘   皆様は今までに風疹に罹られたか、風疹ワクチンを2回接種されましたか? 風疹は一般に『三日はしか』と言われ、飛沫感染により人から人へ感染し、ウイルスに感染後2-3週で、発熱、全身倦怠 ...続きを読む

2019.07.18

胆のう結石は経過を見ましよう

奈良県医師会 久保良一 肝臓で作られた胆汁は、肝臓の中の胆管に集められ、そして総胆管と言われる管を介して十二指腸に排出されます。右上腹部にある胆のうは、消化を助ける胆汁を濃縮し、貯蔵する袋状の消化器の臓器です。胆汁に含ま ...続きを読む

2019.07.04

新型タバコに注意

奈良県医師会 溝上晴久 近年、日本での喫煙者数は、タバコの有害性に対する知識の広まりや健康志向などから、年々減少傾向にあります。しかし先進国の中では、喫煙率がまだまだ高いのが現状です。 最近では¨紙巻タバコより有害性が低 ...続きを読む

2019.06.20

アトピー性皮膚炎の新しい治療法

奈良県医師会 田邉 洋 アトピー性皮膚炎の患者さんは多く、街中やテレビでもよく見かけますし、皆さんのお身内やご友人にもおられるのではないでしょうか。 アトピー性皮膚炎はうつりませんし、命に係わる病気ではありませんが、皮膚 ...続きを読む

2019.06.06

水虫あれこれ

奈良県医師会 田邉 洋 これから梅雨の時期を迎えます。皮膚科にとっては水虫の患者の増える時期です。この季節に足の指の間や足の裏にじくじくした痒いぶつぶつができると、カビによる水虫がうつってしまったのか、心配ですね。 ここ ...続きを読む

2019.05.16

小球性貧血と大球性貧血

奈良県医師会 大野仁嗣 貧血はヘモグロビン値(血色素量)によって診断します。成人男子は13 g/dl未満、成人女子は12 g/dl未満、小児や妊婦は11 g/dl未満が基準です。血液検査ではヘモグロビン値に加えて赤血球数 ...続きを読む

2019.04.18

ピロリ菌と胃の病気

奈良県医師会 溝上晴久 「ピロリ菌」という言葉を、一度は聞いた事があると思います。正式には、ヘリコバクター・ピロリという名前で、人間の胃の中に生息している体長約0.004mmの小さな細菌です。生まれたばかりの赤ちゃんの胃 ...続きを読む

2019.04.04

健康寿命と腰部脊柱管狭窄症

奈良県医師会 林 雅弘 『健康寿命』を知っていますか? 2000年に世界保健機関(WHO)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を健康寿命と定めました。その後、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に ...続きを読む

2019.03.29

スキン・テア

スキン・テアとは摩擦やズレなどの外からの力(外力)によって、皮膚が裂けてできる裂傷で、皮膚の表面(表皮)から少し深いところ(真皮)までのキズのことをいいます。療養中の高齢者の手や腕に、赤黒く黒ずんだ皮下出血や薄皮が剥がれ ...続きを読む

2019.03.07

間質性肺炎

奈良県医師会 山下圭造   私達が呼吸をする時に鼻や口から吸い込んだ空気は、気管や気管支を通り約3億個にも分かれた肺胞という小さな部屋に到達します。それぞれの肺胞は「肺実質」と呼ばれ、昼夜休むことなく酸素と二酸 ...続きを読む

2019.02.21

献血にご協力ください

奈良県医師会 増井一弘 日本国内では、病気や外傷の治療のために、毎日約3,000人もの患者が輸血を受けています。1-2月は献血キャンペーン期間ですが、この時期、献血者が減少すると言われています。輸血に必要な血液製剤は人工 ...続きを読む

2019.02.07

白内障手術

大萩 豊 白内障手術は国内で年間150万件ともいわれ、すべての外科手術の中で最も多く行われている手術です。白内障とは目の中にある水晶体というレンズが徐々に濁ってきて、見えにくくなるものです。原因としては、大部分は加齢によ ...続きを読む

2019.01.17

発達障害

奈良県医師会 竹川 隆     発達障害は生まれつき脳の一部の機能に障害があります。 大きく3つタイプに分類されます。 1) 自閉症スペクトラム障害 1歳を過ぎた頃から人の目を見る事が少なく、視線を避けようとします。ほか ...続きを読む

2018.12.21

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

みなさんはCOPDという病気を聞いたことがありますか? COPD、日本語では慢性閉塞性肺疾患ですが、長くて覚えにくいですね。落語会の大御所、桂歌丸師匠がCOPDにかかっていたことは良く知られています。閉塞とは、特に息を吐 ...続きを読む

2018.12.07

風疹が流行しています!

県医師会 村井孝行  関東圏の大学生を中心に、風しんの大流行が平成24年(報告数2,386人)〜25年(同14,344人)にかけて発生したことを覚えているでしょうか? 平成30年8月頃より東京都・神奈川県・千葉県などで風 ...続きを読む

2018.11.16

インフルエンザ

県医師会 七浦高志  インフルエンザの流行は例年12月上旬頃から始まり、翌年の1〜2月にピークを迎え、3月末から4月にかけて減少します。そのため、インフルエンザの予防接種は11月中に受けることが望ましいです。ワクチンを打 ...続きを読む

2018.11.02

その胸やけ、胃食道逆流症かも?

県医師会   溝上晴久  「みぞおちから胸の下の方にかけて熱くなるような不快感」の事を、「胸やけ」といいます。 そのほとんどは、「胃食道逆流症(GERD)」によるものです。胃食道逆流症とは、胃液が食道へ逆流して胸やけなど ...続きを読む

2018.10.19

アクロメガリー(先端巨大症)

県医師会 井上 孝文  同窓会などで幼なじみと再会し、懐かしい思い出に浸るのは楽しいものです。年の取り方は人それぞれですが、昔と見た目がほとんど変わっていない人もいれば、中には名前を聞かないと誰だかわからないほど外見が変 ...続きを読む

2018.10.05

今週は“全国労働衛生週間”です

県医師会 村井孝行  事業者が雇用する人(労働者)の“健康と命”を守るために“労働安全衛生法”という法律が定められており、時代の変遷と共に今までに幾度となく改正されています。この法律によって事業者には、「労働者が職場で働 ...続きを読む

2018.09.21

たこつぼ型心筋症

県医師会 植山正邦  心筋症は心臓の筋肉の異常により心臓の機能が損なわれる病気です。心臓の筋肉が分厚く(心肥大)なる肥大型心筋症や、左心室が大きくなって(心拡大)心臓の動きが悪くなる拡張型心筋症といった特発性心筋症が代表 ...続きを読む

2018.09.10

自然気胸

自然気胸といって、何らかの原因で肺から空気が漏れてしまい、漏れた空気によって肺が縮む疾患があります。 この疾患はまれに元気な患者が突然心肺停止に至るような急激な経過をたどったり、気胸を何度も繰り返して治りにくい状態になっ ...続きを読む

2018.08.17

肝炎検診を受けましょう

県医師会   増井 一弘  現在、肝癌は癌死亡者の男性で4位、女性で6位であり、その原因の80%以上はB型肝炎とC型肝炎のウイルス性肝炎の感染によるものです。B型・C型肝炎ウイルスは血液感染であり、平成6年頃までの輸血や ...続きを読む

2018.08.06

帯状疱疹にならないために

県医師会 山下 圭造  インフルエンザの流行期に多くの患者さんから「先生は毎日かぜの人と接しているのに、どうして感染しないの?」と訊かれます。「早めのワクチン接種とうがい、手洗いは励行していますが、日頃からインフルエンザ ...続きを読む

2018.07.06

加齢黄斑変性

県医師会  大萩 豊 加齢黄斑変性は欧米では中途失明原因の第1位で、日本でも増加傾向の眼底の病気です。女性よりも男性に多く、50歳以上の人の約1%にみられると言われ、高齢になるほど多くなります。 黄斑とは眼底の光を感じる ...続きを読む

2018.06.22

なぜ日本は長寿国なのか

県医師会    溝上 晴久  皆さんがご存じのように、日本は長年に渡り世界有数の長寿国となっています。 2016年の日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳となり、いずれも過去最高を更新しました。男女とも香港 ...続きを読む

2018.06.08

“ゲートキーパー”ご存じですか?

 5月22日当コーナー掲載の〝5月病〟について、お読みいただけましたか? いわゆる5月病のひとつでもある〝うつ病〟は、「誰にでも起こり得る身近な病気」であるということを、わかっていただけたでしょうか?  また〝希死念慮( ...続きを読む

2018.05.22

“五月病”あなたは大丈夫ですか?

県医師会    村井 孝行  皆様が心待ちにしていた長期休暇のゴールデンウィークも、はや2週間を過ぎようとしています。ゴールデンウィーク明けの今頃から〝体の不調〟だけでなく〝心の疲れ〟を感じていらっしゃる方もいるのではな ...続きを読む

2018.05.10

鉄欠乏性貧血について

県医師会    井上 孝文  〝貧血〟と聞いて皆さんはどういう状況を頭に思い浮かべますか。学校の朝礼で気分が悪くなって倒れる生徒さんや、体調の悪い時に熱い風呂に長く入ってフラフラするような場面を想像される方が多いのではな ...続きを読む

2018.04.20

「心臓弁膜」の点検をしましょう

県医師会    勝山 慶之  心臓には4つのお部屋があります。心臓弁膜とは、そのお部屋の間にあるとびらのことです。このとびらがうまく開いたり閉じたりすることで、私たちの心臓は血液を次の部屋に送り、活動に必要な血液を全身に ...続きを読む

2018.04.10

なぜ人間は痛風になる?

県医師会 赤井 靖宏  痛風は足の親趾関節によく起きる関節炎です。痛風になって痛みに苦しまれた方も多いのではないでしょうか。痛風は「尿酸」という物質が引き起こすこことは御存知と思います。痛風はどんな動物でもなるのでしょう ...続きを読む

2018.03.16

アルコール性肝障害

県医師会 増井 一弘  春は歓送迎会やお花見など飲酒の機会がふえる時期ですが、皆様の体調はいかがでしょうか? アルコールは少量では肝臓を傷めることは少ないですが、日本酒換算で1日3合・ビール大ビン3本・ウイスキーシングル ...続きを読む

2018.03.05

血圧変動の大きい人も要注意

 県医師会    山下 圭造  皆さんは、自分の血圧がどの程度であるかをご存知ですか? 健康診断や病院の診察室あるいは公共施設のロビーなどに設置された自動血圧計で何度か測ったことがあると思います。「測るたびに数値がバラバ ...続きを読む

2018.02.23

肌荒れ

 県医師会    中農 昌子  冬は空気が乾燥する、肌荒れを起こしやすい季節です。肌(皮膚)というのは、体を外界から守る「バリア」の役割をしています。体内の水分やたんぱく質が出ていくことを防ぎ、外から有害な物質(汚れ、ダ ...続きを読む

2018.01.26

オピオイド鎮痛薬とは

  県医師会   井村 龍麿  オピオイド鎮痛薬とは、いわゆる医療用麻薬のことで一般的に多くは、がんの鎮痛目的に医師より処方される薬です。本文を読まれているほとんどの方にとって、現状はかかわりのない薬だと思いますが、医療 ...続きを読む

2018.01.19

「心原性脳梗塞」を予防しましょう

県医師会 竹田洋祐   脳梗塞とは、脳の血管が細くなったり血液で詰まり、脳細胞に酸素や栄養が送れなくなる状態を言います。  その中でも心原性脳梗塞とは心臓でできたゴミ(血栓)が血管を流れ脳にたどり着き、脳の血管が詰まって ...続きを読む

2017.12.22

弱視と子供の眼鏡

県医師会  大萩   豊  弱視と言えばどのようなイメージですか? 視力の悪い人などでしょうか。病気の原因を問わず視力が悪い状態を社会的弱視というのに対して、生後から6歳頃までの視力が発達する時期に、強い遠視などの原因で ...続きを読む

2017.11.17

大動脈解離

 県医師会    植山 正邦  大動脈解離は命に関わる恐ろしい病気で、多くは高血圧や動脈硬化のある方に発症し、外傷や先天性のマルファン症候群でも起こります。患者数は年間3万人に1人で近年増加傾向にあり、決して稀な病気では ...続きを読む

2017.11.02

物忘れと認知症の違い

県医師会   井村 龍麿  高齢化の影響もあり、認知症にかかる人はどんどん増加しています。実際に日常でも認知症にかかった人と接することは、決して珍しく無くなっています。それだけに「自分は認知症にならないだろうか?」「最近 ...続きを読む

2017.10.22

こどもの気管支喘息 ―秋に注意―

   県医師会     清益 功浩  気管支喘息とは、口から肺までの空気の通り道に気管支という管があります。気管支にある平滑筋(へいかつきん)と呼ばれる筋肉が収縮して、さらに、気管支の内側にある気管支粘膜が腫(は)れてし ...続きを読む

2017.10.06

RSウイルス感染で喘息になるかも?

  県医師会     清益 功浩  乳児期にRSウイルスにかかった子供は、喘息を発症することが報告されています。RSウイルスがアレルギー疾患を発症しやすい免疫状態にし、特に、子供の早い時期に細気管支炎という非常 ...続きを読む

2017.09.22

「気象病」って何? ―天気で痛みが出てくる―

  県医師会    清益 功浩  気象の変化によって症状などが悪化する病気を「気象病」と呼びます。めまい・狭心症・低血圧・喘息(ぜんそく)・うつ病などのもともとの病気があって、気象の変化で悪化することを含みます。気象病の ...続きを読む

2017.09.11

在宅医療

県医師会  井村 龍磨  在宅医療という言葉を、耳にしたことがあるでしょうか。医師が患者さんを診察するのに、外来や入院は一般的ですが、第3の診察場所として在宅医療があります。これは医師が、病気や後遺症、また高齢や障害の為 ...続きを読む

2017.08.18

タバコの害と肺気腫

県医師会    久保 良一  タバコが健康に及ぼすことは誰もが知っている事実です。しかし、そのことを知りながらも、未だに喫煙を続けている人が多いのも現状です。最近の日本の喫煙人口は推計で、男性では成人喫煙率30%、約15 ...続きを読む

2017.08.04

経鼻内視鏡検査

 県医師会   城井 啓  本邦に多い胃十二指腸疾患に対し胃カメラは有用ですが、ピロリ菌感染者数減少に伴い増加している逆流性食道炎の診断にも優れた検査です。しかし、胃カメラは苦手という方が多いのが実情です。そのため、近年 ...続きを読む

2017.07.21

あなたのコレステロール、遺伝性では?

県医師会    溝上 晴久  健康診断などで「コレステロール値が高い」と言われたことはありませんか?  原因は色々ありますが、その中に遺伝的に高くなる場合がある事をご存じですか?  コレステロールにはLDLコレステロール ...続きを読む

2017.07.12

熱中症予防に十分な水分・塩分を

   県医師会    竹田 洋祐  近年、熱中症が増加しています。熱中症は夏の強い日射しの下で激しい運動や作業をする時だけでなく、身体が暑さに慣れない梅雨明けの時期にも、また屋外だけでなく高温多湿の室内で過ごしている時に ...続きを読む

2017.06.02

毛虫による皮膚炎

県医師会  井上 孝文  春から夏にかけて、キャンプやガーデニングなど屋外での活動が多くなりますが、この時期には昆虫をはじめとするいわゆる「虫」の活動も活発になります。虫の中には触れると皮膚炎を引き起こすものもいるので、 ...続きを読む

2017.05.09

粉製品とダニが!?アレルギーに要注意!

   県医師会   清益 功浩  ダニはクモの仲間で体長1㎜以下の小型の動物で、種類としては人を刺すマダニ、イエダニや直接人に被害を与えないチリダニなどがあります。   気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー ...続きを読む

2017.04.21

免疫を理解しよう

 県医師会   清益 功浩  感染症は人から人へ伝染する病気で、伝染病ともいわれています。伝染病である疫(えき)から免(まぬが)れるのが、「免疫」です。人には体内に何か異常があれば、その異常を元に戻すシステムがあります。 ...続きを読む

2017.04.12

口腔アレルギー症候群

奈良県医師会    植山 正邦  体を外敵から守る仕組みを免疫反応と呼び、免疫が過剰に働いたり、間違った方向に働いて傷害が起こる事をアレルギーと言います。  食物アレルギーは食物中の蛋白質が原因で(アレルゲンと呼ばれます ...続きを読む

2017.03.17

元気で長生き、延ばそう健康寿命!

  奈良県医師会    竹田 洋祐    日本人の平均寿命は、男性80才、女性86才となり、世界最高水準の長寿国といえます。また、高齢者(65才以上)の比率は26・7%と初めて4人に1人を超え、まさし ...続きを読む

2017.03.03

更年期障害について

奈良県医師会   竹川 隆  更年期とは閉経の前後約10年間の時期をさします。  日本人女性の場合、40代に入ると約5%の女性に生理不順がみられ、45歳くらいから閉経する人が出始めます。日本人の平均閉経年齢は50歳です。 ...続きを読む

2017.02.20

肥満は万病のもと

  県医師会    赤井 靖宏  わが国では肥満が増えています。特に男性では戦後から一貫して肥満度が上昇しています。みなさんはいかがですか? 「年を取るにつれてお腹がでてきた」という方も多いのではないでしょうか?  最近 ...続きを読む

2017.02.03

糖尿病重症化予防プログラム

県医師会    赤井 靖宏  糖尿病患者数は、この50年間で50倍以上に増え、糖尿病はいまや誰もがかかりうる「国民病」です。  糖尿病は血糖値が上がる病気ですが、血糖が上がって命を失うことはめったにありません。糖尿病患者 ...続きを読む

2017.01.20

低体温の子どもが以前よりも増えている?

県医師会   清益 功浩  子どもの体温は通常、大人より高いです。個人差と年齢によりますが、36・5℃~37℃程度で、朝は低く、午後には朝より高くなります。よく使用する電子体温計は、水銀体温計より0・1~0・3℃高く表示 ...続きを読む

2017.01.06

低温やけどに注意!

県医師会    清益 功浩  やけど(火傷)は、「熱傷(ねっしょう)」とも言い、熱によって皮膚の組織が傷んでしまう病気です。一般的にはストーブや鍋など高温な機器で起こることが多いです。  やけどは、傷んだ皮膚の状態によっ ...続きを読む

2016.12.16

ペットボトル症候群

県医師会   井上 孝文  のどが渇いた時の飲み物の味は格別ですね! 皆さんは、のどが渇いた時に何を飲まれますか? 昨今は自動販売機やコンビニがいたるところにあり、ペットボトルの飲料が広く普及していますので、いつでもどこ ...続きを読む

2016.12.02

PAD(末梢動脈疾患)

 県医師会   中村 義行  糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満といったメタボリック症候群を適切に対処せず放置すると動脈硬化が進行し、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの疾患が起こりやすくなることはよく知られているところです。し ...続きを読む

2016.11.15

マイコプラズマ肺炎の予防は?

県医師会      清益 功浩  マイコプラズマ肺炎は、「Mycoplasma pneumoniae」(肺炎マイコプラズマ)という名前の微生物が起こす肺炎です。肺炎マイコプラズマは、細菌より小さくウイルスより大きいため、 ...続きを読む

2016.10.21

気管支喘息

   県医師会    松村 榮久  気管支喘息は日本を始めとした先進諸国では今やありふれた疾患です。平成16~18年度の厚生労働省による調査では、20~44歳の日本人の約10%が喘息と診断された経験があり、約5%が喘息と ...続きを読む

2016.10.07

B型肝炎ワクチンが定期接種になりました

県医師会     清益 功浩  肝臓(かんぞう)に炎症を起こすウイルスは現在、A型、B型、C型、D型、E型があり、B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスによって起こす肝炎です。主に血液や体液などを介して感染します。感染すると、約 ...続きを読む

2016.09.16

「秋バテ」ってどんな病気?対策は?

奈良県医師会   清益 功浩  「夏バテ」は夏に暑い日が続き、自律神経の変調を起こして、体調を崩すことです。原因として主に熱帯夜による睡眠不足や、高温多湿による体温調節機能の低下などです。  一方、秋は日々の気温が安定せ ...続きを読む

2016.09.02

爪の水虫「爪白癬」(つめはくせん)

 県医師会   山科 幸夫  水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌:しんきん)の一種が原因でおこる病気です。水虫は足の指の間や裏にできるタイプが最も多いですが、白癬菌はケラチンというタンパク質で育っていきますの ...続きを読む

2016.08.19

異型狭心症(いけいきょうしんしょう)

県医師会  植山  正邦  心臓の表面にある3本の冠動脈と呼ばれる血管が心臓の筋肉に酸素と栄養を供給しています。高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、肥満といったメタボリックシンドロームや、喫煙、加齢、慢性の ...続きを読む

2016.07.22

大腸CT検査とは~仮想大腸内視鏡検査~

県医師会  溝上 晴久  40歳以上の方に「あなたは胃の検査をした事がありますか?」と質問すると、多くの方が胃内視鏡検査又は胃バリウム検査のどちらかを受けた経験があると回答されます。ところが大腸検査は、「検査が痛い」「前 ...続きを読む

2016.07.08

キズの手当の基本 その2

県医師会   岩井 佐代子  前回(6月16日)に引き続き、キズの手当てのお話です。ケガをしたら「まず消毒」「とにかく消毒」と思いがちですが、消毒のしすぎもよくないことがあります。  一般によく使われる市販の消毒薬は、殺 ...続きを読む

2016.06.17

キズの手当の基本 その1

奈良県医師会 岩井 佐代子  ラムズイヤーという 植物をご存じでしょうか?  Ramb’s ear ― 名前のごとく、子羊の耳のような形の葉っぱが魅力的なハーブです。西洋では昔(今でも?)キズをこの葉っぱで覆 ...続きを読む

2016.06.03

「咳喘息」その2

奈良県医師会   岩井 務  咳喘息の治療には、気管支拡張薬(気管を拡張させて空気の通り道を拡げる薬)や吸入ステロイド薬を使います。気管支拡張薬を使ってある程度治まれば、咳喘息と診断し、吸入ステロイドを使った治療を開始し ...続きを読む

2016.05.20

「咳喘息」その1

奈良県医師会 岩井 務  風邪が治ったはずなのに、咳がちっとも治まらない、といったような状態が数週間続いたら、それは咳喘息かもしれません。咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。  一般的な喘息と同様、気道(呼吸する ...続きを読む

2016.05.09

体調がすぐれない? 甲状腺の病気かも・・・

奈良県医師会    井上 孝文  実は、甲状腺の病気は珍しいものではありません。例えば慢性甲状腺炎という病気は、成人女性の10人に1人が罹患(りかん)しているとさえ言われています。ただ、甲状腺の病気の症状は一般的に目立た ...続きを読む

2016.04.22

飛蚊症(ひぶんしょう)

奈良県医師会 竹川 隆  飛蚊症とは目の前に黒い点や雲状の浮遊物が飛んでいるように見える現象です。目を動かしても同じ方向に動き、瞬きをしても消えません。ほとんどの場合が加齢などの生理的変化によるもので問題はありませんが、 ...続きを読む

2016.04.11

「急なもの忘れ」は「認知症」ではない!

奈良県医師会 松村 榮久  もの忘れの病気で典型的なものはアルツハイマー型認知症です。物忘れが年単位でゆっくり進み、発病時期がはっきりしないのが特徴の一つです。ご家族に「もの忘れはいつからですか?」とたずねると、ある家族 ...続きを読む

2016.02.08

脂肪肝

奈良県医師会 七浦 高志  肝臓には正常な人でも少量の脂肪が含まれていますが、その脂肪、特に中性脂肪が肝臓に過剰蓄積した状態を脂肪肝といいます。脂肪肝と聞くと、それほど怖い病気ではないと思う方も多いと思いますが、放置して ...続きを読む

2016.01.22

花粉症の治療はお早めに

 奈良県医師会 七浦 高志  間もなくスギやヒノキの花粉症シーズンになります。この時期を迎えるのが憂鬱という方も多いと思いますが、正しい知識を持って十分な対策をとれば、症状を和らげ、快適に過ごすことができます。  まず、 ...続きを読む

2016.01.13

心不全

奈良県医師会  池島 英之  心不全は、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)や不整脈(ふせいみゃく)、高血圧、心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)や心筋症(しんきんしょう)などの心臓疾患により心臓の機能が低下し、体に ...続きを読む

2015.12.18

長引くかぜ?!

 奈良県医師会  竹田 洋祐    もしかしたら喘息(ぜんそく)やCOPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)のサインかもしれません。  通常の「かぜ]は咳(せき)、鼻、のどの痛み症状などで、 ...続きを読む

2015.12.04

薬の飲み残し

 奈良県医師会 原 健二 最近、処方された薬の大量の飲み残し(残薬)が問題となっています。  からだの具合が悪く、受診して薬をもらったけれど、症状が良くなったので飲まなくなったということもあるでしょう。しかし多くの場合、 ...続きを読む

2015.11.24

心臓弁膜症

奈良県医師会 竹川  隆  心臓は筋肉でできており、縮んだり(収縮)広がったり(拡張)することで血液を吸い込んだり、送り出したりするポンプの働きをしています。  心臓には4つ部屋があります。全身で酸素が使われ酸素の少なく ...続きを読む

2015.11.06

糖尿病合併症を防ぎましょう

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は、体内で分泌されるインスリンが不足するか、その作用が障害されて、血液中の糖分(血糖)が増加する病気です。糖尿病は、血糖が高いことよりも、高い血糖値が全身の血管を悪くして臓器障害を起こす ...続きを読む

2015.10.16

「ストレスチェック」が12月から始まります

奈良県医師会 村井 孝行  『労働安全衛生法』とは、「労働者が職場で働く上での安全・健康の確保と、職場環境の快適性」が定められた法律です。時代の変遷(へんせん)と共に今まで幾度となく改正され、働く人々の命と健康が守られて ...続きを読む

2015.10.02

結核 ― 過去の病気ではありません ― 

奈良県医師会  鹿子木 英毅  結核は結核菌が体の中に入り増えることで起こる感染症です。空気感染により人から人に伝染しますが、結核菌に感染しても必ず発病するわけではありません。人によっては感染してから何十年も経ってから発 ...続きを読む

2015.09.18

認知症にもいろいろ

奈良県医師会    原  健二  最近、認知症がテレビや新聞、雑誌の話題となることがふえたように思います。それほど、みなさんの関心事となっているということでしょうか。  認知症は、脳の病気で記憶障害や判断障害、実行機能障 ...続きを読む

2015.09.04

仮面高血圧

奈良県医師会  植山 正邦  「白衣高血圧」という言葉はどこかで耳にされたことのある方は多いと思います。白衣高血圧は、日常生活では正常血圧ですが、診療所や健診で医師や看護師によって測られた血圧が高血圧を示す現象のことです ...続きを読む

2015.07.02

〝謎の食中毒〟その原因は…

奈良県医師会  村井 孝行  2000年頃から西日本を中心に、ヒラメやマグロなどの刺身を食べた数時間後、一過性に嘔吐(おうと)・下痢(げり)などを起こす食中毒が年間60件ほど報告されていました。ところが、その原因となるウ ...続きを読む

2015.06.19

健康食品 ー正しい知識でおつきあいー

 奈良県医師会 竹田 洋祐  近頃、健康食品やサプリメントの広告が毎日のように新聞紙上に大きく載っています。その製造販売元が一流有名企業の場合もあり、特定の成分を手軽に補給でき健康の保持増進に効果的であると宣伝しています ...続きを読む

2015.06.05

ピロリ菌感染症

奈良県医師会 鹿子木 英毅  ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に存在する細菌で、様々な病気の発生に関係することが知られています。1982年にこの菌を発見した2人の医師には後にノーベル生理学・医学賞が授与されま ...続きを読む

2015.05.29

〝ヒトの命を奪う最も危険な生き物〟は?

奈良県医師会 村井 孝行  ところで皆様は「ヒトの命を奪う最も危険な生き物」をご存じでしょうか。おそらく、オオカミ、ライオンやサメといったどう猛な生き物を思い浮かべるかと思いますが、それらの生き物に襲われて命を落とすヒト ...続きを読む

2015.05.22

多発性のう胞腎

奈良県医師会  赤井 靖宏  皆さんの中に、腎臓が悪いと言われ、さらに身内に腎臓が悪い人が多いという方はおられませんか?このような方は「多発性のう胞腎」という病気になっているかもしれません。この病気は腎臓にのう胞という袋 ...続きを読む

2015.04.03

新しいC型肝炎治療について

奈良県医師会 塚本 昇  C型肝炎治療は日進月歩で進んでいます。以前はPEGインターフェロンとリバビリンという抗ウイルス薬の併用治療が主流でしたが、この治療に加えてC型肝炎遺伝子に直接作用するプロテアーゼインヒビターを加 ...続きを読む

2015.03.23

2次性高血圧

奈良県医師会 植山 正邦   国内に3000万人以上の患者さんがいるといわれる高血圧の殆ど(90%)は、未だ原因が不明で遺伝的素因や生活習慣が関わって発症すると考えられている「本態性高血圧」です。それに対して頻度は少ない ...続きを読む

2015.03.05

妊娠と糖尿病

 奈良県医師会 赤井 靖宏  妊娠と糖尿病に深い関係があることを御存じですか?  妊娠中には体内で分泌されるインスリンが効きにくくなり、高血糖気味になることがあります。この状態がひどくなると「妊娠糖尿病」になります。妊娠 ...続きを読む

2015.02.27

初期治療、受診

奈良県医師会 波江野 善昭   外来診察をしていると、受傷した後しばらく放置してからや、反対に発病してからすぐに受診される方が目立ちます。また、夜間の応急診療所では、発熱して2 時間位しか経過していないにも関わらず、でも ...続きを読む

2015.02.27

よく聞こえていますか? あなたの耳

奈良県医師会 村井 孝行  「歳をとるたびに、人の話を聞き返すことが多くなったなあ〜」「昨日は何ともなかったのに、朝起きたら耳が気持ち悪く急に聞こえづらいなあ~」といったことがありませんか? このどちらかは、急いで治療す ...続きを読む

2015.01.19

インフルエンザ

奈良県医師会 七浦 高志  インフルエンザの流行は、例年12月上旬頃から始まり、翌年の1~2月にピークを迎え、3月末から4月にかけて減少していきます。流行するインフルエンザウイルスには、A型とB型があります。  インフル ...続きを読む

2014.12.22

感染性胃腸炎

奈良県医師会 竹田 洋祐  細菌やウイルスによる感染性胃腸炎はほぼ1年を通してみられる病気ですが、冬場に流行する感染性胃腸炎の大半はノロウイルスやロタウイルスによるものです。  ノロウイルスは、カキ、しじみ、あさり、はま ...続きを読む

2014.12.09

乾燥肌から痒みが起こる

奈良県医師会 是枝 哲  夏の暑い時期には皮膚科領域では、あせもや虫刺され、水虫などの疾患が増え、外来には患者さんがあふれています。ところで冬の場合ですが、皮膚科の患者さんは全体的に減るものの、肌が乾燥して湿疹ができ、痒 ...続きを読む

2014.11.25

糖尿病の現状と啓発活動

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は今やわが国の国民病ともいわれる病気です。糖尿病を持つ人の割合はこの50年間で50倍に増加し、60歳以上の国民の34%が糖尿病かその強い疑いがあると推計されています。また、全世界でも糖尿 ...続きを読む

2014.11.10

ボツリヌス療法

奈良県医師会 中井 真人  ある日突然、片方の手足が動かなくなる、話ができなくなる脳卒中(のうそっちゅう)という病気は、一度かかったら治ることはなく、命の危険もあるとても怖い病気のひとつです。最近では、血栓溶解療法(t― ...続きを読む

2014.10.20

睡眠時無呼吸

奈良県医師会 井村 龍麿  いびきや昼間の眠気、熟睡感がない等の症状がある方の中には睡眠時無呼吸が珍しくありません。圧倒的に男性が多く、健康な成人男性の2~4%、あるいはそれ以上の頻度ともいわれています。呼吸が止まって死 ...続きを読む

2014.10.14

めまい

奈良県医師会 井村 龍麿  めまいにはいろいろな症状があります。グルグル回るようなめまい、フワフワするめまい、血の気が引くようにクラッとするめまい等感じる症状は違うものの、なかには動悸や吐き気、耳鳴り、頭痛などを伴うこと ...続きを読む

2014.09.22

認知症の周辺症状とその人の気持ち

奈良県医師会 原 健二  認知症では、大脳の神経が障害される結果、記憶や思考、判断、計画、実行といった機能が低下してきます(これらを中核症状と呼びます)。  たとえば、財布や通帳などの大切な物を自分でどこかにしまい込んで ...続きを読む

2014.09.22

「救急の日」「救急医療週間」

奈良県医師会  9月9日は「救急の日」です。救急に関する業務や医療について一般住民の方々の理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的として、昭和57年に定められました。  さらに、この「救急の ...続きを読む

2014.08.26

エコノミークラス症候群

奈良県医師会 植山 正邦  飛行機に乗って水分を摂(と)らずに乾燥した室内で長時間席を立たない状況で、立ち上がり、歩き始めてトイレに行かれた際に、突然胸の痛みを訴えられる、肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)と呼ば ...続きを読む

2014.08.08

“鼻”の代表的な病気というと…

奈良県医師会 村井 孝行  よく耳にする鼻の病気は、「花粉症」、「鼻アレルギー」や「蓄膿(ちくのう)」といったものが代表的でしょうか。  専門的に医学用語でいうと、「花粉症」は、「季節性アレルギー性鼻炎」にあたり、その名 ...続きを読む

2014.07.22

骨転移の痛みを和らげる内照射療法

奈良県医師会 御前 隆 医学の進歩により、がんは必ずしも治らない病気ではなくなってきました。しかし、進行して骨に転移した場合には、痛みをはじめとするつらい症状が起こります。最近、副作用の少ない合成麻薬をはじめとして、完治 ...続きを読む

2014.07.04

おねしょ、いくつまで大丈夫?

奈良県医師会 竹田 洋祐 5歳までの幼児が、夜寝ている間におもらしすることを「おねしょ」といいます。これは成長の途中のもので病気ではありません。5歳をすぎても、1週間に何回もおねしょが続くものを「夜尿症」といい、これは診 ...続きを読む

2014.06.20

線維筋痛症 その2

奈良県医師会 岩井 務  線維筋痛症には明確な診断基準はありませんが、現段階では1990年に発表された米国リウマチ学会の分類基準を参考に診断が行われています。   広範囲にわたる痛みが3ヵ月以上続いており、①頭の後ろ、② ...続きを読む

2014.06.09

線維筋痛症 その1

奈良県医師会 岩井 務  線維筋痛症は、全身の広い範囲に慢性的(まんせいてき)な痛みを生じる病気で、痛み以外に、疲労感や倦怠感(けんたいかん)、睡眠障害、慢性頭痛、手足のしびれ、こわばり感、腹痛と便通異常、腫れぼったい感 ...続きを読む

2014.05.16

肝炎にも色々な原因があるのをご存じですか?

奈良県医師会 村井 孝行  肝炎といっても色々な原因があり、①ウイルス感染によるもの ②薬剤によるもの ③アルコールによるもの に大きくわかれます。  ①はウイルス性肝炎で、現在、ウイルスの種類によりA〜F、TT型の7種 ...続きを読む

2014.04.17

肩関節周囲炎(五十肩)と肩腱板断裂

県医師会 仲川 喜之  肩関節周囲炎(五十肩)と肩腱板断裂は、ともに40歳以上の中高年に多くみられ、肩の動きが制限され、肩を動かすと痛みが強くなり、特に夜間に痛みが増強するというよく似た症状を有しています。  また日常頻 ...続きを読む

2014.04.07

筋肉リウマチ

奈良県医師会 赤井 靖宏  関節リウマチはいろいろな関節が炎症を起こして腫(は)れたり、痛んだりする病気です。関節リウマチは聞いたことあるけど、「筋肉リウマチ」は聞いたことないなあ、そんな方がほとんどだと思います。  「 ...続きを読む

2014.03.25

慢性腎臓病(CKD)とは?

奈良県医師会 赤井 靖宏  皆さんは、CKDという病気をご存知ですか? CKDとは「慢性腎臓病」のことです。  「腎臓病」と聞くと「糖尿病で腎臓が悪くなって」とか「健診で尿にたんぱくがおりて」などを思われるかも知れません ...続きを読む

2014.03.25

尿中微量アルブミン検査

奈良県医師会 赤井 靖宏  「尿中微量アルブミン検査」をご存じですか? この検査は糖尿病を患っておられる方が年に1―2回は受けていただく必要がある検査です。  糖尿病患者数は、わが国で増加し続けています。糖尿病が腎臓(じ ...続きを読む

2014.02.21

薬はリスク ~薬を正しく安全に使うために~

奈良県医師会 石丸 裕康  病気の治療に、薬は欠かせませんが、適切に使われないと副作用に悩まされることもあります。外来診療では、時に十何種類もの薬を服用している方に出会います。「A病院から5種類、B医院から4種類、C診療 ...続きを読む

2014.02.07

睡眠時無呼吸症候群と心臓病

奈良県医師会 井村 龍麿  睡眠時無呼吸症候群をご存知でしょうか?  平成15年にこの病気を患(わずら)っていた新幹線の運転手が運転中に居眠りをしてしまい、緊急停止した事件があり注目されました。ご記憶の方もおられることで ...続きを読む

2014.01.17

風邪とインフルエンザ

奈良県医師会 竹田 洋祐  風邪とインフルエンザは「風邪症候群」と総称され、ウイルスや細菌といった病原体が呼吸器(のど、鼻、気管支、肺など)へ感染して起こります。  風邪にかかると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・ ...続きを読む

2013.12.20

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

奈良県医師会 鹿子木 英毅  ロコモティブシンドローム、略して”ロコモ”。一般の方にはまだなじみのない言葉かもしれません。筋肉や骨、関節などの運動器官の障害によって介護が必要な状態、あるいはその一歩手前の状態になってしま ...続きを読む

2013.11.22

痛風・高尿酸血症

奈良県医師会 久保 良一  生活習慣の欧米化やアルコール摂取の増加により、むかしは稀な病気であった痛風が増加し、今では一般的な病気となっています。  痛風とは、血液中に尿酸と呼ばれる成分が多くなり、その尿酸が針状の結晶と ...続きを読む

2013.11.08

赤ちゃんの臍(さい)ヘルニア

奈良県医師会 七浦 高志  出生後、臍(へそ)の緒が乾燥して取れた後、臍の根元が十分に閉鎖されていない場合があります。その閉じていない臍の根元の孔(あな)を通って、泣いたり力(りき)んだりした時に、小腸や大網(だいもう: ...続きを読む

2013.10.04

頻尿(ひんにょう)

奈良県医師会 吉江 貫  1日の正常尿量は概ね1500mlで、膀胱(ぼうこう)にたまる尿量が300mlで尿意を感じます。通常、夜間は腎臓(じんぞう)が尿を作らないように、脳下垂体(のうかすいたい)から抗利尿ホルモンが分泌 ...続きを読む

2013.09.25

骨粗しょう症治療を コツコツ続けましょう

奈良県医師会 岩井 務  高齢化に伴い、日本の骨粗しょう症の患者さんは年々増加し、その数は現在約1280万人と推測されています。しかし、そのうち治療を受けている患者さんは20%程度と言われています。骨粗しょう症になってい ...続きを読む

2013.09.12

お子様の睡眠を見直してください

奈良県医師会 安東 範明  先日、ある小学校の先生とお話しする機会がありました。最近の学校での問題点として、朝から元気が無く、時には午前中から居眠りをしてしまう児童がいるようです。そのような子は決まって就寝時間が遅く、日 ...続きを読む

2013.08.19

高齢者の服薬で注意すべきこと

奈良県医師会 井村 龍麿  高齢者の服薬においては、一般的に副作用の危険が高くなるため、服薬量を減量します。なぜなら、高齢者の場合は、肝臓や腎臓の機能が低下し、薬物の吸収や代謝(たいしゃ)、排泄(はいせつ)が悪くなるから ...続きを読む

2013.08.02

貼り薬による光かぶれ

奈良県医師会 竹田 洋祐  肩こりや腰痛、打撲や筋肉痛の痛み止めに、貼り薬を使ってかぶれたことはありませんか?  暑い季節に貼り薬を長い時間貼ったままにすると汗でむれて痒(かゆ)くなったり、含まれる成分に対してアレルギー ...続きを読む

2013.07.22

成人男性の風疹が大流行

奈良県医師会 春日 宏友  風疹の患者数がこの半年間で1万人を越えました。すでに昨年1年間の4倍以上の大流行になっています。7割以上が男性で、そのうちの8割以上が20~40歳代です。なぜ20~40歳代の男性に多発している ...続きを読む

2013.07.08

大人でもかかる百日咳

奈良県医師会 清益 功浩  百日咳は、名前のとおり、百日(約3ヵ月)も咳が続く病気です。百日咳菌という細菌が気道に感染して起こる病気です。咳に特徴があって、発作的に咳込んだり、咳が続いて息をする時にヒューという音がしたり ...続きを読む

2013.06.21

熱中症にご注意ください!

奈良県医師会  熱中症は、暑い環境に長時間さらされることで体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調整機能が適切に働かなくなる障害の総称です。熱中症になると、体内に熱がたまり、めまい、大量の発汗、吐き気、頭痛、筋肉痛 ...続きを読む

2013.06.07

前立腺肥大症と前立腺癌

奈良県医師会 吉江 貫  前立腺は男性だけにある臓器で、大きさは栗の実大で膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。みかんのような層構造をしていて、被膜付近の外腺(みかんの皮にあたる部分)と、尿道のまわりの内腺(みかんの実 ...続きを読む

2013.05.20

HIV検査の色々

奈良県医師会 村井 孝行  HIV(ここでは〝エイズウイルス〟とします)に感染しているかどうかを調べる検査にはたくさんの方法がありますが、その検査法を概ね二つに大きく分けることができます。  一つは〝エイズウイルス〟が体 ...続きを読む

2013.05.02

めまいが起こっても、 まずは落ち着いて

奈良県医師会 竹田 洋祐  めまいで困ったことはありませんか?  めまいの前後に耳鳴りや難聴(なんちょう)、吐き気、嘔吐(おうと)で苦しまれる方もおられます。強いめまいが急に起こりますと不安感に襲われます。「もしかしたら ...続きを読む

2013.03.22

難聴に注意! ―おたふく風邪―

奈良県医師会 清益 功浩  おたふく風邪は、別名、流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)、ムンプスと言われています。ムンプスウイルスにより起こる病気で、唾(つば)などで感染する飛沫(ひまつ)感染です。感染してから発 ...続きを読む

2013.03.07

心房細動治療のトピックス

 心房細動(しんぼうさいどう)は、心臓の一部である心房が高頻度に拍動(はくどう)する不整脈で、高齢者によくみられます。我が国では、高齢化に伴い心房細動の患者数は増加の一途をたどり、約100万人になるだろうと推定されていま ...続きを読む

2013.02.07

予防接種の基礎知識

奈良県医師会 清益 功浩  病気に罹(かか)らない方法が予防接種で、予防接種に使われる医薬品がワクチンです。予防接種で、病気にならないようにしたり、なっても軽くしたり、合併症を防ぐことができます。 さらに、社会全体が仮に ...続きを読む

2013.01.17

傷跡を残さない手術

奈良県医師会 池田 直也  今回は腹部の手術領域で最近話題になっている「傷跡を残さない手術」についてお話しします。  一般的な腹部の手術は、はじめに皮膚(ひふ)を切開することから始まります。そして、病気になった悪い所を取 ...続きを読む

2012.12.21

結核

奈良県医師会 川本 博  結核は過去の病気と思っていませんか。50年前までは死亡原因の上位を占めていました。医療や生活水準の向上により、新たな患者数、死亡者数は共に激減しています。しかし、現在でも毎年2万5,000人の新 ...続きを読む

2012.12.07

皮膚の乾燥とかゆみ

奈良県医師会 井村 龍麿  みなさん、日常でかゆみを感じることはよくあると思いますが、かゆみが強いと掻き過ぎてしまい傷になってしまうこともあります。  乾燥した皮膚はかゆみを生じやすくなります。加齢により皮膚の水分量は低 ...続きを読む

2012.11.15

12月1日は世界エイズデー

奈良県医師会 村井 孝行  日本国内において、HIV感染者が1年間に新しく報告される人数は、昭和60年以降右肩上がりに増加し続けて、平成20年には1126人とピークに達し、以降は減少に転じていますが、平成23年においても ...続きを読む

2012.10.18

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

奈良県医師会 勝井 建彦  高齢者社会となり老人が増多し、それに伴い骨粗鬆症の患者さんが増加の一途をたどり、現在1200万人いると報告されています。  骨粗鬆症とは、骨が粗くなり、スカスカになった状態の事を言います。65 ...続きを読む

2012.10.10

インフルエンザ

奈良県医師会 村井 孝行  平成24年9月11日に、生駒市内にある幼稚園の1クラスで、1週間に12名もの園児が発熱・せきなどのインフルエンザ様症状で欠席し学級閉鎖となりました。さらに、3日後の14日にも、奈良市内の幼稚園 ...続きを読む

2012.09.12

肛門の痒み(肛門搔痒症)

奈良県医師会 波江野 善昭 肛門科を標榜していると、最近肛門の痒みを訴えて来院される患者さんが目立ちます。特にご高齢の方に多いように思います。 肛門周囲は知覚神経が非常に敏感な場所ですので、他の部位より痒く感じるのです。 ...続きを読む

2012.08.16

子どもの予防接種は同時接種で…

奈良県医師会 澤井 遵 日本の予防接種事情は、世界から遅れていましたが、2年前から導入されたヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、さらにロタウィルスワクチンも接種できるようになり、先進諸国には及ばないものの、大きく前進しま ...続きを読む

2012.08.02

食後の運動にご注意

奈良県医師会 竹田洋祐 原因となる物質が体内に入ってから短時間で、じんましん、動悸(どうき)、喘息様状症(ぜんそくようしょうじょう)で息苦しくなり、吐き気、腹痛、血圧低下など全身に及ぶ激しいアレルギー反応が起こることを「 ...続きを読む

2012.07.18

統合失調症のお話

奈良県医師会 北村 博 「統合失調症」は、以前は「精神分裂病」と呼ばれていましたが、不適切な用語として改訂されました。この病気では、幻覚(げんかく)や妄想(もうそう)という症状が多く出現します。 例えば「誰かに見張られて ...続きを読む

2012.07.18

うつ病のお話

奈良県医師会 北村 博 うつ病には様々な分類があり、それに応じて治療の仕方も異なるため、正しい診断が是非とも必要です。 まず、最も古典的でかつ有名な「大うつ病」について説明します。患者さんは気分が塞ぎ、疲れやすく、何事に ...続きを読む

2012.07.18

冠攣縮性狭心症

奈良県医師会 岩井 務 一般に狭心症は、運動等で体を動かした時に起きる「労作性狭心症(ろうさせいきょうしんしょう)」と、安静時に起きる「安静時狭心症(あんせいじきょうしんしょう)」とに分類されます。 冠動脈(心臓の筋肉を ...続きを読む

2012.07.18

膠原病の初期症状

奈良県医師会 竹川 隆 人の体の細胞を支えている「膠原線維(こうげんせんい)」というところに、主に炎症性の病変(発赤・発熱・疼痛・腫脹)が見られる病気をまとめて「膠原病」と名付けています。「膠原線維」とは、細胞と細胞を結 ...続きを読む

2012.07.18

高齢者の睡眠と不眠

奈良県医師会 池田 富一 日本では、成人の5人に1人、60歳以上では3人に1人が不眠の症状があるといわれています。高齢者になるほど眠りの質が低下するとともに、徐々に睡眠の必要量が減ってくるためです。60歳以上になると、次 ...続きを読む

2012.07.18

虚血性心疾患

奈良県医師会 七浦 高志 虚血性心疾患とは、「狭心症(きょうしんしょう)」と「心筋梗塞(しんきんこうそく)」を総称した疾患名です。 心臓は全身の動脈に血液を送るポンプの役目をしています。この働きは心臓の筋肉(心筋:しんき ...続きを読む

2012.07.18

不活化ポリオワクチンの近況について

奈良県医師会 奥村 眞由美 ポリオ(急性灰白髄炎:きゅうせいかいはくずいえん)は、ポリオウイルスに感染しておこる病気です。1~2才の小児に多く見られ、感染しても90~95%は無症状で、4~8%にカゼのような症状(下痢、発 ...続きを読む

2012.07.12

甲状腺の病気

奈良県医師会 奥村 眞由美 甲状腺(こうじょうせん)は、首の前の「のどぼとけ」の下にある、3~4㎝ぐらいの大きさの器管です。 甲状腺からは、体内の活動を調節する甲状腺ホルモンが分泌され(産み出され)ます。 甲状腺ホルモン ...続きを読む

2012.07.12

学校におけるアレルギー疾患の対応

奈良県医師会 竹内 大志 生活環境や食生活の変化に伴い、アレルギーのある子どもたちが増えています。 2008年、文部科学省は、学校でのアレルギー疾患の実態を把握するために小学校、中学校でのこれらの疾患の児童生徒の全国調査 ...続きを読む

2012.07.11

ストレッチ

奈良県医師会 亀田 光二 ストレッチは、筋肉や筋(すじ)を伸ばすことによって、筋肉や関節の状態を良くするための運動です。 筋肉を伸ばすことによって筋肉の緊張が取り除かれ、血液の流れが良くなり、また、筋(すじ)がやわらかく ...続きを読む

2012.07.11

痛風について

奈良県医師会 勝井 建彦 痛風は、生活習慣病の一つです。以前は中年の病気とされていましたが、最近は飽食時代のため、若年者にも多くみられるようになりました。 プリン体という物質がもとになり、細胞の新陳代謝やエネルギーの消費 ...続きを読む

2012.07.11

臓器移植法が改正されました

奈良県医師会 鹿子木 英毅 今年7月に臓器移植法が改正されました。これまでは、本人の同意が書面で示された場合にしか臓器の提供が認められていませんでしたが、改正により、本人の意思が不明であっても、遺族が同意すれば臓器提供が ...続きを読む

2012.07.11

尋常性乾癬持ちの悩み

奈良県医師会 小原 壮一 私の専門は泌尿器科ですが、今回は患者として、そして医師として、ある疾病について記させていただきます。 それは尋常性乾癬という病気で、症状は、全身の皮膚に赤い斑点ができ、それがまるで地図のごとく融 ...続きを読む

2012.07.11

アルコール性肝障害

奈良県医師会 石井 禎暢 アルコール性肝障害とは、飲酒により肝臓の障害が生じることです。最近、アルコールの消費量の増加に伴い、アルコール性肝障害も増加しています。全肝臓疾患の中でアルコール性肝障害は1割とも言われています ...続きを読む

2012.07.11

脂肪肝から肝臓がん?

奈良県医師会 石井 禎暢 脂肪肝は、国民の3人に1人にかかっていると言われる生活習慣病の一つです。最近では、脂肪肝と診断される人が急速に増えており、成人男性の10%、女性の3%にみられます。 日本人は、別名「節約遺伝子」 ...続きを読む

2012.07.11

バセドウ病の放射線治療

奈良県医師会 御前 隆 バセドウ病は、甲状腺(こうじょうせん)という、首の前にある内分泌臓器の働きが活発になりすぎる病気です。目の玉が飛び出す病気としての方が有名ですが、治療が必要なほどの眼症状が出る人はごく一部です。甲 ...続きを読む

2012.07.11

抗がん剤の吐き気は心配無用

奈良県医師会 岡村 隆仁 日本でがん患者が増え、2人に1人ががんになる現在、多くの方々が抗がん剤治療を受けています。一方、医学の進歩に伴い、抗がん剤の効果は以前と比べて飛躍的に高くなってきました。現代の医療において、抗が ...続きを読む

2012.07.11

脳脊髄液減少症

奈良県医師会 勝山 諄亮 起き上がる時にガンガンと強い頭痛が起こる…。 近年、新しく提唱されている「脳脊髄液減少症」による症状かもしれません。 脳や脊髄は硬膜(こうまく)やクモ膜でおおわれ、その内側に満たされている無色透 ...続きを読む

2012.07.11

アレルギー性鼻炎、特に花粉症でお悩みの方へ

奈良県医師会 久保 良一 アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜(ねんまく)の病気で、主な症状としては、発作性で繰り返すくしゃみ、水のような鼻水および鼻詰まりがあり、現れる時期や期間からは通年性と季節性に分けられます。1年を通じて起 ...続きを読む

2012.07.11

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

奈良県医師会 七浦 高志 流行性耳下腺炎は、ムンプスウィルスの感染により起こる病気です。ウィルスを含む唾液(だえき)が、しぶきとなって空気中に舞う飛沫(ひまつ)感染、または接触感染により起こります。 潜伏(せんぷく)期間 ...続きを読む

2012.07.11

乳がん―垂乳根 遠くなりにけり

奈良県医師会 西村 理 「垂乳根」は下垂(かすい)した乳房で、日本語の「母・親」に対する「まくらことば」と教えられてきました。しかし現代、日本女性から垂乳根が消えつつあります。ある下着メーカーが「最近の日本人女性に垂乳根 ...続きを読む

2012.07.11

単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術について

奈良県医師会 岡村 隆仁 「傷跡の残らない手術」と言えば、まるで心霊手術のようですが、現代の医学は様々なことを可能にしてきました。「単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術」とは、臍(へそ)を縦に切り開いて、そこからカメラや機器を挿入 ...続きを読む

2012.07.11

バセドウ病

奈良県医師会 竹田 洋祐 近頃、異常に汗がでる。 動悸(どうき)がする。食欲があり食事量も増えたがやせてくる。手が震えて字が書きにくい。なんとなく興奮気味で睡眠もとりにくい。周りの人とトラブルを起こしやすくなった。のどの ...続きを読む

2012.07.11

水イボの治療について

奈良県医師会 奥村 眞由美 水イボ(正式名:伝染性軟属腫)とは、ウイルスの感染により表皮にできるイボで、好発年齢は2歳~12歳くらいです。背中や首、手足、陰部など、ほぼ全身にでき、直径1~3㎜ほどの大きさで、中に白いウイ ...続きを読む

2012.07.11

生活環境と子どもの事故

奈良県医師会 澤井 遵 めざましい医学の進歩により、子どもの死亡数は減少しました。しかし、子どもの事故による死亡率の低下は、疾病による低下ほど著明ではなく、さらに、実際に発生する事故は、ほとんど減少していません。そこで、 ...続きを読む

2012.07.11

夜尿症の日常生活の注意点

奈良県医師会 澤井 遵 夜尿症とは、夜間睡眠中に無意識のうちに排尿することです。幼児期の夜尿症は生理的な夜尿症であるため、全く心配は要りません。5~6歳を過ぎてもなお続くものが、生活指導や治療の対象になります。夜尿症の日 ...続きを読む

2012.07.11

高齢者の便秘

奈良県医師会 波江野 善昭 最近、高齢の方で「昔と比べて、最近すっきりと気持ちよく便が出ない」という訴えで来院される方が目立ちます。 高齢者の便秘は直腸(ちょくちょう)がんや大腸(だいちょう)がん、大腸ポリープといった物 ...続きを読む

2012.07.11

声がれ

奈良県医師会 中井 義明 のどの異常の一つに声がれがあり、読者の皆さんにも経験のある方が多いと思います。この場合は放置しておいても治ることが多いのですが命にかかわる病気のこともあります。 声がれには、たちの良いのと悪いの ...続きを読む

2012.07.11

傷の消毒はやめましょう

奈良県医師会 山本 忠彦 これまで、常識と考えられていたことが見直される事は、世の中によくある話で、それは医学の世界でも例外ではありません。けがや火傷(やけど)をすると、消毒をしてガーゼをあて乾燥させることは、これまで傷 ...続きを読む

2012.07.11

大腸がんの治療について―肝転移は治る―

奈良県医師会 岡村 隆仁 最近の医療の進歩により、大腸がんの治療が大きく前進しています。大腸がんの治療は、早期のがんは内視鏡で切除し、進行がんでも腹腔鏡(ふくくうきょう)で手術を行う時代になりました。さらに、手術の方法が ...続きを読む

2012.07.11

子どもの頭部打撲について

奈良県医師会 道野 博史 今回は、子どもの外傷で患者さんから質問の多い頭部打撲についてお話しします。 乳幼児は、体の割に頭が大きいので、転んだときに手で受け身をしにくく頭を打ちやすいこと、また、大人と比べて頭自体がやわら ...続きを読む

2012.07.11

小児用肺炎球菌ワクチン

奈良県医師会 竹内 大志 肺炎球菌は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)と並んで、子どもの細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎等を引き起こす代表的な菌です。肺炎球菌感染症は命にかかわり、世界では毎年約100万人の乳幼 ...続きを読む

2012.07.11

ヘモグロビンA1c

久保 良一 40歳以上の人を対象とした特定健診で異常が見つかった時には、生活習慣病の予防も含めた保健指導や支援が行われています。 生活習慣病のなかでも、糖尿病の早期発見は特に重要です。血糖値と言って、血液中のブドウ糖の濃 ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(1)

奈良県医師会 竹村 潔 人間の体には、進化の過程の中で獲得した色々な仕組みがあります。例えば、体内に塩分を保持しようとする性質は、生命が海で誕生した名残でしょう。さらに、長い飢餓の時代を経て、摂取したカロリーを効率よく脂 ...続きを読む

2012.07.11

突発性難聴

奈良県医師会 中井 義明 近くで急に花火や爆発音、競技開始のピストル音などの大きな音を聴くと、突然耳が聞こえなくなる、つまり難聴になることがあります。ほかに、頭を強く打った時や鼓膜(こまく)が破れた時などでも急に難聴にな ...続きを読む

2012.07.11

骨粗鬆症と女性ホルモン

奈良県医師会 三橋 仁美 高齢化社会を迎え、骨折が原因で寝たきりになる人が増えています。わが国の骨粗しょう症の患者数は1千万人以上もいるとされ、男女比では圧倒的に女性に多いのが現状です。65歳以上の女性のほとんどに骨量の ...続きを読む

2012.07.11

生活習慣病(2)

奈良県医師会 竹村 潔 生活習慣病予防のためになすべきことは、比較的シンプルで、下の三項目にまとめられます。 体重のコントロール 禁煙 飲酒時は適量にする 体重のコントロールには食事と運動。目標は標準体重(身長(m)×身 ...続きを読む

2012.07.11

コンタクトレンズとアレルギー性結膜炎

奈良県医師会 「アレルギー」とは、特定の物質に過敏に身体が反応することを言います。また原因となる物質を「アレルゲン(抗体)」と呼びます。 アレルゲンが目の結膜に入ると、目やまぶたがかゆくなったり目やにが出たり、充血が起き ...続きを読む

2012.07.11

肺年齢

奈良県医師会 友岡俊夫 私達は、肺が空気中の酸素を体内に取り込み、不要になった二酸化炭素を体外に排出することで呼吸をしています。しかし、肺など呼吸器の疾患があるのに自覚していない人や、治療を受けずに長年放置している人は意 ...続きを読む

2012.07.11

食道静脈瘤

奈良県医師会 髙幣 和郎 石原裕次郎さん、ハナ肇さん、藤問紫さん、河島英五さんという有名人に共通するものと言えば何でしょう? 答は、食道胃静脈瘤(りゅう)から大出血を起こした人達です。 さて、食道胃静脈瘤とは、どんな病気 ...続きを読む

2012.07.11

心臓震盪

奈良県医師会 岩井 務 心臓震盪(しんぞうしんとう)とは、胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態です。 多くは、スポーツ中の健康な子どもや若い人の胸部で、胸骨や肋骨が折れたり、心臓の筋肉が損傷するような強 ...続きを読む

2012.07.11

心臓病の新しい画像診断(マルチスライスCT)

奈良県医師会 渡邉 真言 心臓は全身に血液を供給する重要な臓器です。その心臓の筋肉に栄養と酸素を送っている血管を冠状動脈と言い、心臓をとりまくように走行しています。 冠状動脈が動脈硬化で狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液を ...続きを読む

2012.07.11

過換気症候群

奈良県医師会 池田 富一 過換気症候群は、緊張や不安、興奮や恐怖など、精神的な要因で起こります。また、過呼吸症候群とも呼ばれています。 突発的に息が荒くなり、手足や唇がしびれ、動悸(どうき)、胸痛、吐き気、けいれん、発汗 ...続きを読む

2012.07.11

大腿骨近位部骨折

奈良県医師会 門野 文彦 高齢になった方が足もとをすくわれて転び、痛みで起きあがれない時、大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)が股(こ)関節のところで折れていることがあります。これを「大腿骨近位部(きんいぶ)骨折」と呼びま ...続きを読む

2012.07.11

新型インフルエンザ

奈良県医師会 七浦 高志 日本では、今年の5月に初めて新型インフルエンザが発生しました。その後も感染が続き、今秋から冬にかけても、さらに増え続けると予想されています。 新型インフルエンザは、感染した人がせきやくしゃみをし ...続きを読む

2012.07.11

めまいと症状のないメニエール

奈良県医師会 山本 裕幸 メニエール病というと、めまいを思い浮かべる人が多いようですが、メニエール病によるものはめまい全体の約10%です。メニエール病の原因は、内耳(ないじ)を流れるリンパ液の流れが部分的に悪くなり、リン ...続きを読む

2012.07.11

児童生徒の睡眠時無呼吸

奈良県医師会 川本 浩康 子どもが寝ている時、一時的に5~6秒以上、息が止まることや、呼吸を充分にしていないことに気がついたことはありませんか。いびきをかく、口を開けて寝る、などは要注意です。 鼻で呼吸がしにくくなったり ...続きを読む

2012.07.11

感染症の予防

奈良県医師会 石塚 理香 私が子供の頃は、帰宅時の手洗いや、風邪の時のマスク着用を口うるさく言われたので、ごく自然に衛生観念が身についたように思います。 昔は感染症が死因の上位だったので、国も公衆衛生教育を推進し、感染症 ...続きを読む

2012.07.11

頭痛は治せます

奈良県医師会 竹川 隆 慢性的な頭痛に悩む人は、我が国で約3千万人いると言われていますが、そのなかで、実際に医療機関で診察・治療を受けている人は3割にすぎません。その原因は、「頭痛持ち」という言葉があるように、持病として ...続きを読む

2012.07.11

新型インフルエンザ 国内発生時の注意

奈良県医師会 新型インフルエンザが国内の感染拡大期に移行しつつあり、冷静な行動が必要です。症状から新型インフルエンザを疑う人は、発熱相談センターの指示や助言に従い、決められた医療機関で診断や治療を受けてください。 発熱相 ...続きを読む

2012.07.11

乳がん検診を受けていますか?

奈良県医師会 鹿子木 英毅 乳がんは、胃がん、大腸がんとともに、日本人女性が最もかかりやすいがんのひとつです。日本では毎年4万人以上の方が新しく乳がんと診断されており、その数は年々増加しています。 乳がんの患者数は30歳 ...続きを読む

2012.07.11

過敏性腸症候群

奈良県医師会 竹川 隆 何となくおなかが張る、痛い、すぐ便秘をする、または下痢をする、下痢と便秘が交互に生じる、などの症状が続いて困っていませんか? 腸の検査をしても異常がなければ、「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょ ...続きを読む

2012.07.11

機能性胃腸障害をご存じですか

奈良県医師会 竹川 隆 みなさんは、胃のあたりの痛みや張った感じなどがあって、胃カメラなどの検査を受けても、医者から「どこも悪くありませんよ」とか「少し胃が荒れている程度ですよ」などと言われたことはありませんか? どうし ...続きを読む

2012.07.11

A型H1N1(新型インフルエンザ)

奈良県医師会 石塚理香 インフルエンザウイルスは突然変異を起こしやすく、突然変異が起きると、ヒトがまだ免疫を持たない新しいウイルスであるために、過去に多くの感染者や死亡者を出してきました。スペインかぜ、アジアかぜ、香港か ...続きを読む

2012.07.11

胸がしめつけられる

奈良県医師会 感動のせいならよいのですが、そうでなく胸がしめつけられたら、狭心症や心筋梗塞(こうそく)の前ぶれかもしれません。 これらの病気は、「虚血(きょけつ)性心疾患」と呼ばれます。心筋(しんきん)と呼ばれる心臓の筋 ...続きを読む

2012.07.11

鼻炎と副鼻腔炎

山本 裕幸 今年は、近畿圏で2月中旬からスギ花粉が例年を超えてたくさん飛散し、「去年はほとんど症状がなかったのに、今春は目がかゆい、鼻がつまって熟睡できない」と、目を充血させて耳鼻咽喉科を受診する患者さんが多くおられまし ...続きを読む

2012.07.11

献血での検査サービス(1)糖尿病も

奈良県医師会 嶋 裕子 輸血用の血液は、現在でも人工的に作ることはできません。献血にご協力していただくことでのみ、確保することができます。 日本赤十字社では、献血をしていただいた方への感謝の気持ちとして、検査を行った7項 ...続きを読む

2012.07.11

献血での検査サービス(2)様々な検査

奈良県医師会 嶋 裕子 前回もお話ししましたが、輸血用の血液を人工的に作ることはできないので、日本赤十字社では、皆さんに献血へのご協力をお願いし、献血をしていただいた方には、感謝の気持ちとして7項目の検査成績をお知らせす ...続きを読む

2012.07.11

新しい日本脳炎ワクチンが接種できます

奈良県医師会 竹内 大志 日本脳炎は、脳や脊髄など中枢神経に発症する病気です。動物の体内で日本脳炎ウイルスが増殖した後、その動物を刺したコガタアカイエカという蚊がヒトを刺して感染します。ほとんど発症しませんが、発症すると ...続きを読む

2012.07.11

胃食道逆流症

奈良県医師会 冬廣 雄一 聞きなれない病名と思われるかもしれませんが、逆流性食道炎とされていた病名を、今はこのように言います。 胸やけ、げっぷ、食べ物が上がってくる感じがする、胸がつかえた感じがする、また、胃の痛みがあっ ...続きを読む

2012.07.11

お腹をこわしましたか?

奈良県医師会 竹田 洋祐 例年、夏場には飲食物が原因で、腹痛や嘔吐(おうと)、下痢(げり)の症状を起こす人が増加します。 コレラ、赤痢のような腸管感染症は、昭和40年代に急激に減少しましたが、細菌性の食中毒の発生数は変わ ...続きを読む

2012.07.11

腸が腐る病気

奈良県医師会 岡村 隆仁 上腸間膜動脈血栓症(じょうちょうかんまくどうみゃくけっせんしょう)とは、小腸や大腸に栄養を送る比較的太い動脈がつまって、小腸の大部分と大腸の一部が腐ってしまう、大変やっかいな病気です。何の前触れ ...続きを読む

2012.07.11

心肺蘇生法とAED

奈良県医師会 今西 正巳 9月9日は、救急の日です。AEDにより救命された人が、報告されるようになりました。マラソン中に心停止に陥り、AEDによって救命されたタレントの松村邦洋さんは有名になりましたね。医療は日進月歩、A ...続きを読む

2012.07.11

ガンの予防に関して

奈良県医師会 鎌田 勝三郎 今や健康食品など、私たちの周りには健康に関する情報であふれかえっています。中でも、ガンの予防に関する情報は、よくビジネスの種になっています。 ガンを予防するには、どうすればよいのでしょうか? ...続きを読む

2012.07.11

大丈夫ですか 骨の健康

奈良県医師会 酒井 啓 骨粗鬆(そしょう)症は、骨の量が減って骨の内部がスカスカに変わってしまい、骨折を起こしやすくなった状態です。 高齢者の骨折は寝たきりになる原因の上位で、寝たきりは肺炎など生命に関わる合併症を起こし ...続きを読む

2012.07.11

子宮頸がん予防ワクチン

奈良県医師会 三橋 仁美 子宮頸がんは、女性特有のがんとしては乳がんに次いで罹患率(りかんりつ)が高く、特に20~30歳代のがんでは第1位となっています。子宮頸がんは子宮入り口にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HP ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その2 尿糖・尿蛋白について

奈良県医師会 平盛 裕子 最近では、尿糖の検査をあまり重視しなくなりました。血糖を測ることが簡単にできるようになってきたからです。しかし、尿糖検査は採血をする必要がないので、上手に利用すれば自分で行うことができて、十分意 ...続きを読む

2012.07.11

死亡率が増加している訳

奈良県医師会 大原 賢了 出生数や死亡数などの統計は、国が1月から12月までの1年分を取りまとめ、毎年「人口動態統計」として公表しています。 特に死亡数の統計については、医師が記載する死亡診断書の情報をもとに集計されてお ...続きを読む

2012.07.11

インフルエンザについて

奈良県医師会 波江野 善昭 インフルエンザが大流行しています。特に奈良県においては「非常事態」が宣言されました。以下、簡単にインフルエンザの「予防」と「治療」について述べたいと思います。 まず「予防」ですが、普段から充分 ...続きを読む

2012.07.11

ロタウイルス胃腸炎

奈良県医師会 鹿子木 英毅 ロタウイルスに感染することで発症する胃腸炎で、冬から春先にかけて多発するため「冬季下痢症」とも呼ばれます。これは、ほぼ全ての子供が5歳までに一度はかかる病気です。感染経路は経口感染(けいこうか ...続きを読む

2012.07.11

突き指

奈良県医師会 亀田 光二 ボールが当たるなどして受傷(じゅしょう)する突き指は、もっともありふれたけがの一つです。よく「突き指ぐらいで病院なんて大げさな」、「いや突き指を馬鹿にしてはいけない」などと言われますが、どちらが ...続きを読む

2012.07.11

麻しん(はしか)の根絶に向けて

奈良県医師会 根津 智子 麻しんは、高熱、咳、全身の発疹を特徴的な症状とするウイルス感染症で、かつては「命定めの病」とも呼ばれ、子どもの命を奪う疾患として広く恐れられていました。また、中耳炎、肺炎、脳炎などを合併すること ...続きを読む

2012.07.11

膠原病は怖くない

奈良県医師会 赤井 靖宏 膠原病という病気をお聞きになったことがおありですか? 膠原病という名前を聞くとすぐに、原因不明で治療法のない「難病」というイメージが頭に浮かぶかもしれません。膠原病は免疫機能の異常により身体の複 ...続きを読む

2012.07.11

アルツハイマー病の治療

奈良県医師会 原 健二 認知症(にんちしょう)では、日常生活の中でもの忘れが徐々に強くなって、これまでふつうにしていたことがうまく出来なくなります。これらの症状は、熱があったり意識が悪いときにだけ一時的に現れるのではあり ...続きを読む

2012.07.11

レビー小体型認知症について

奈良県医師会 原 健二 最近、認知症についての関心が高まっています。いろいろな機会に、認知症についての話を聞かれることも多いかと思います。 そのような話の中で、「レビー小体型認知症」という病名を聞かれたことがあるかもしれ ...続きを読む

2012.07.11

下血

奈良県医師会 中村 義徳 「排便の後、便器が真っ赤になっていた」、「便が黒い」といったような経験はありませんか? 真っ赤な血を見間違えることはないでしょうが、「なんか赤っぽい」とか「黒い便が出た」という場合に、便に血が混 ...続きを読む

2012.07.11

下血2 ―痔疾患を中心に―

奈良県医師会 中村 義徳 「下血」が明らかとなり「確定診断」をしようとする時の検査には、消化管X線検査、内視鏡検査、超音波検査、RI検査(シンチ)、CT検査、MRI検査、便の細菌検査などがあります。ただし、これらの詳しい ...続きを読む

2012.07.11

下血3 ―大腸がんは早く見つけましょう―

奈良県医師会 中村 義徳 消化器といえば、食道・胃・十二指腸・空腸(くうちょう)・回腸(かいちょう)・盲腸・上行結腸(じょうこうけっちょう)・横行(おうこう)結腸・下行(かこう)結腸・S状結腸・直腸・肛門管(こうもんかん ...続きを読む

2012.07.11

早朝高血圧

奈良県医師会 竹田 洋祐 家庭でも血圧が測れるようになり、起床前後から血圧が非常に高くなる「早朝高血圧」が明らかになってきました。 高血圧治療の目的は、合併症である脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などを減らすことにありますが ...続きを読む

2012.07.11

糖尿病の検査 その1 血糖値について

奈良県医師会 平盛 裕子 一般に「血糖値が…」といいますが、「どの時間の血糖値か?」が大切です。前の食事から10時間以上経過して測るものが空腹時血糖です。健診などで朝食を抜いて測るのは「早朝空腹時血糖」というもので、正常 ...続きを読む

2012.07.11

誤嚥性肺炎

奈良県医師会 前之園 晃幸 唾液(だえき)などの口腔内分泌物(こうくうないぶんぴつぶつ)や食べ物、または嘔吐(おうと)などによる吐瀉物(としゃぶつ)を誤って気道内に吸い込んでしまうことを「誤嚥」と言います。また、誤嚥した ...続きを読む

2012.07.11

COPDタバコ病?

奈良県医師会 竹川 隆 長引く咳、痰(たん)、息切れはありませんか? COPD(慢性閉塞性肺疾患:まんせいへいそくせいはいしっかん)の可能性があります。 肺は、呼吸運動により酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。吸 ...続きを読む

2012.07.11

突発性難聴

奈良県医師会 竹川 隆 明らかな原因もなく、突然に、多くの場合、片側の耳が聞こえなくなることがあります。突発性難聴の可能性があり、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診する事が必要です。症状は、突然に耳が聞こえなくなると同時に、 ...続きを読む

2012.07.09

スギ花粉の春を乗り切るために

奈良県医師会  スギ花粉症は、花粉症全体のなかでも特に多く、患者数は今や1千万人を超えて、国民病とも呼ばれています。桜前線を心待ちにしながらも外出がおっくうになり、春の到来にゲンナリしている人も多いことでしょう。  スギ ...続きを読む

2012.07.09

尿にたんぱくが出ていると言われたら…

奈良県医師会 赤井 靖宏  学校の検診、会社の検診、特定健診などで尿検査を受けた場合に、尿たんぱくが陽性という結果が返ってくる場合があります。  皆さんは、このような場合にどうされるでしょうか? 「症状もないし、別にいい ...続きを読む

2012.07.09

糖尿病性神経障害

奈良県医師会 赤井 靖宏  現在わが国では、1800万人以上の糖尿病患者と、その予備群がいると言われています。糖尿病といえば、とかく血糖の高低のみに目が行きがちですが、糖尿病は全身の血管に影響を及ぼす病気であることを皆さ ...続きを読む

2012.07.09

糖尿病足病変

奈良県医師会 赤井 靖宏  糖尿病は、わが国で最も注目されている病気の一つです。最近の統計で現在糖尿病の治療を受けている人は約370万人と言われていますが、治療が必要なのに受けていない患者さんや、自分が糖尿病であることす ...続きを読む

2012.07.09

関節リウマチの新たな治療法

奈良県医師会 赤井 靖宏  関節リウマチは、手指を中心とした関節に炎症が起こり、放置すると関節変形などを引き起こす病気です。わが国では、約60万人の関節リウマチ患者さんがいると推定されています。  つい最近まで、関節リウ ...続きを読む

2012.07.09

関節リウマチは関節だけの病気ではありません

奈良県医師会 赤井 靖宏  関節リウマチは、その名が示すとおり、関節で炎症が起こり、放置すると関節が破壊される病気です。しかし、関節だけの病気ではないことをご存じでしょうか? 実は、関節リウマチは、たくさんの臓器に変化を ...続きを読む

2012.06.18

高齢者の骨折

奈良県医師会 岩井 誠  日本は、世界に誇る保険制度と充実した医療のおかげで長寿社会を維持しています。その反面、高齢化社会としてのいろいろな問題を抱えるようになりました。  そのひとつ、「寝たきり」の原因として第1位の脳 ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(1)

奈良県医師会 原 健二  「今までに医者にかかったことがない」という人はいないと思います。  若くて元気なときはめったなことでは医者へは行きませんが、ある程度の年齢になると、医者通いする人も多くなります。昔からの馴染みの ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(2)

奈良県医師会 原 健二  だれもが病気になった時、医師から病気についての説明を聞くことは不安なものです。むずかしい医学用語が飛び出してきて、何を言っているのか分からない、といった経験をした人も多いのではないでしょうか。 ...続きを読む

2012.06.18

患者と医者との上手なつき合い方(3)

奈良県医師会 原 健二  最近の新聞を読むと、救急車の受け入れ拒否や救急患者のたらい回し、そして地域の病院の診療科の縮小や閉鎖といった見出しばかり目に入ってきます。このように具合の悪くなった人たちが適切な医療を受けられな ...続きを読む

2012.06.18

Hib(ヒブ)ワクチンを接種できます

奈良県医師会 竹内 大志  へモフィルスインフルエンザb型菌(略してHib)は、子どもの咽喉や鼻などに常在する細菌で、冬に流行するインフルエンザのウィルスとは全く別のものです。体力や免疫力が落ちた時などに、血液や肺に入り ...続きを読む